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読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

秋色の21世紀の森公園を描く

2013年12月06日 | 水彩画

松戸市「21世紀の森と広場」で描く
  先月の14日、松戸市にある21世紀の森と広場(公園)で写生会があった。
  自転車で30分近くかかるが、これまで何回果写生に出掛けている。これといって魅力的な
 構図が得られるわけでもないが、池あり森あり小川ありと広大な公園なので視点次第でいろ
 んなアングルで描ける場所がある。
  以前一度描いたことがある堀に架かった古びた木橋が面白いと思っていたので、再度挑
 戦しようと思っていたが、新しい面白みのない木橋に替わっていてがっかりした。
  そろそろ落葉樹が紅葉を始めていて、多くの人はそちらの方に惹かれていったが、広大な
 公園を意識して、遠景を多く取り入れて構図を設定した。右手の落葉樹は樹種はよく分から
 ないがかなり木立が密集していた。左手の芝生の中には赤く紅葉している木もあった。
 園内を高架で抜ける高規格道路。その高架橋も一つのポイントにしたかった。
  手前の木も樹種は知らないが木の肌が白っぽくてそのまま描くとご覧のとおりであるが、
 もっと色濃く仕上げた方が画面が締まったかもしれない。
  苦労したのは左手の葦のような草叢の白い穂や笹の葉状の葉っぱ。とても丁寧には描け
 ない。感じを出すのが精いっぱいだった。技量の限界である。

    
      SIRIUS DR-F10

     (以上この項終わり)


北国街道を歩く(7)

2013年12月02日 | 里歩き

福島宿から長沼宿へ
  湯田中温泉ではゆっくり出来た。朝の食事も7時半とのんびり。
  湯田中温泉はスキーのメッカ志賀高原の入り口。高校生の頃は山歩きやスキーで何度もここを
 通ったし、職場の忘年会もよく湯田中温泉が会場になったものだ。
  緩やかな坂道を下って駅へ。
  折角ここまで来たのだからと女性に人気の小布施によることにした。電車は9:02しかない。
 しかも行き先は信州中野。そこでしばらく待って長野行きの電車に乗り換える。

    
     特急ゆけむり号 かつて小田急電鉄で走っていた

  小布施は人口1万ちょっとの小さな町ではあるが、早くから街起こしに力を入れて、名産品の栗を
 テーマに街中の中心部の配電線を地中化するなどし、景観に配慮した街づくりを進めた。長野県の
 観光地ではリピート率3.91と上高地を抜いてだんとつ。葛飾北斎晩年の大作天井画「大鳳凰図」が
 ある岩松院、北斎館、高山鴻山記念館など文化施設も有名である。
  今回は「大鳳凰図」の岩松院は是非妻に見せたいと張り切っていたが、着いた駅にはタクシーが
 1台もいない。歩いてもよいが1.7キロある。時間は限られているので仕方なく岩松院はあきらめて
 街の中心部を見て、栗羊羹や栗落雁、くりドラ焼き山などを買って1時間ほどの観光で切り上げた。
  
    偶然にも11月30日付け日経新聞朝刊に小布施の造り酒蔵「枡一市村酒造場」の役員セ―ラ・マリ
 ・カミングスさんの話が載っていた。小布施町観光には欠かせない話題の人である。
  セーラさんは米国人。交換留学生で日本を訪れた後、長野オリンピックで再来日、通訳などで長野
 に滞在中長野県の利き酒大会で日本酒の虜になり、働いていた小布施町小布施堂のグループ会社
 「枡一市村酒造場」で、次第に姿を消しつつあった木樽を使った酒造りに取り組み、50年ぶりに銘酒
 「白金」を世に送り出したのだという。
 こんなことならもっとしっかりと見学しておけばよかった(1時間の滞在では無理だったか)。
   
  今日も秋空は天高く、白い雲が漂う絶好の行楽日和だった。小布施駅からは飯綱山を初め黒姫山、
 妙高山、高妻山,戸隠山などの雪姿ががくっきりとと見えた。

            
      北斎館の通り             枡一本店            小布施駅から北信五岳

  本来の北国街道は、福島宿から長沼宿の間は布野の渡しで千曲川を渡ることになるわけだが、
 この時代では村山橋を渡るしかない。
  小布施駅から電車に乗り、柳原駅で降りて布野の渡し場跡まで歩く。村山神社の先に石塔があっ
 て、多分この辺りが布野の渡し場があったところと思われる。地元の人に確認しようと思ったが、
 「布野の集落はその先だが、渡し場跡と言ってもわしゃ知らん」と言われた。

   
      布野の渡し場跡

  街道は千曲川の堤防に沿って北上する。
  旧豊野町は早くからリンゴの産地で有名である。そのためこの辺りは国道18号もアップルライン
 などと呼ばれている。われわれも幾度もリンゴ畑を通り過ぎた。

  本陣西島家。「右ハゑちこ道」の道標があった。
  長沼宿は何度も曲がる(およそ10か所くらい)。いわゆる枡形道で、典型的な城下町の宿場道
  である。
  やがて道は長沼城の城郭を抜けて神代宿へ向かう。
  

          
     アップルラインのリンゴ畑          本陣西島家              道標

    長沼上町の善導寺。  長沼城祉。    

        
         善導寺              長沼城址

    この街道は食事の場所もコンビニもない。辛うじて飲み物の自販機が1台あっただけ。
    昼食は赤沼公園で手持ちの非常食で。長野市管理のかなり立派な児童公園であったが、
   トイレは冬期だからと使用禁止だった。

  ◇ 長沼宿から神代宿へ    

    赤沼交差点を抜けて浅川を渡る。前方は「神代宿」
    JR豊野駅に向かう。

    予定の時間より1時間も早く着いて13:50のあさま528号に乗れた。
    次回は神代宿から牟礼宿に向かう。来年春か。
    本日の歩行距離はおよそ10キロ。

    
      赤沼から神代宿を望む

    (以上この項終わり)