読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

藤島武二の「婦人と朝顔」の臨画

2021年03月26日 | 水彩画

◇ あやしい絵?藤島武二の「婦人と朝顔」

 
   clester    F6 (320×320mm)

 いま国立近代美術館で「あやしい絵」をやっています。その中の作品の一つに
藤島武二の油彩画「婦人と朝顔」があります。この絵(原画=下部に)のどこが
”あやしい”のか、よくわかりません。
 制作年が1904年と言えば明治末期。藤島武二がフランス・イタリアに留学する
前の作品です。ミュシャなどアール・ヌーヴォーの影響を受けた作者が、朝顔と
女性のモチーフで何を表現しようとしたのか。物憂い眼差し、大胆な胸元、サリ
ーのように流れるような衣装。モガ・モボが登場した大正文化の先取りとも見え
る大胆な構図です。
 残念がら私にはこうしたアンニュイは表現できませんでした。また原画にある
朝顔の垣根にある白い点の正体が不明で、結局葉叢の隙間とみて白抜きしました。

<原画>


               (以上この項終わり)

 

 

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