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読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

池井戸潤『ロスジェネの逆襲』

2014年10月26日 | 読書

◇ 『ロスジェネの逆襲』 著者: 池井戸 潤   2012.6 ダイアモンド社

   

  「―やられたら、倍返しだ」 
  親会社の銀行に仕事を奪われた子会社証券会社の半沢部長と部下のやり取り。
  「やられたらやり返せ、倍返しだ」というセリフはTVの影響もあって当りをとった。

  エンターテイメント企業小説。今回も舞台は銀行と証券会社。子会社「東京セントラル証券」
 に飛ばされた半沢直樹が、生え抜きの森山雅弘らとともに、本社「東京中央銀行」に企業買
 収の大口案件を横取りされ、怒り心頭。親会社を相手取って見事逆襲を遂げるという痛快な
 ストーリー。
  企業買収、TOB(敵対的買収)を巡る熾烈な戦いが東京スパイラル、フォックス、電脳雑技
 団というIT新興企業との間で繰り広げられる。当然そこには半沢の友人・同僚、元上司、仇
 敵の元上司、重役など複雑な人間関係が作用し目まぐるしい展開を見せる。
    企業内の派閥争いや正義派・良識派と立身出世派の争いなど企業小説に欠かせない要素
 をふんだんに含み、人間の弱さ、醜さをない混ぜて力量のある作家である。

  *ロスジェネとは・・・ロストジェネレーションの略
  *ロストジェネレーションとは・・・バブル崩壊後の就職氷河期に辛酸をなめた世代をさす。

                                             (以上この項終わり)