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読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

カリフォルニア雑記(3)

2011年03月15日 | 海外旅行

第83回アカデミー賞(Live)
 到着当日は格別のイベントはなし。
 翌日は次女の義理のご両親をお招きしウェルカム夕食パーティー。
 さてその翌日は御両親のお宅でお返しの夕食パーティー。

 ご両親の手作りは メキシカンフード(リエノー・エンチラーダ・チリビーンズ・サルサソース・)
              クラッカー&アボカドディップ
              テキーラベースのカクテル:マルガリータ

                    


            

 4年前に訪れた際は火災で焼けた家を建て替えていて、骨組み状態であったが、見事な邸宅に
 出来上がっていた。さっそく邸内ツアー。

 今日はLAのKodak Theatreで行われる第83回アカデミー賞授賞式」。
 ライブショウが延々3時間にわたって放映され、各賞授賞経過を観ながらのディナーとなった。
 少なくとも西海岸ではNHKの紅白歌合戦のような”お祭り”なのだろう。
 新聞も別冊特番になっている。

          
                                      司会のJames Franco&Anne Hathaway

          
                                                    Melissa Leo

          
                                     Charles Ferguson   

          
    Peter Bebb          栄冠は「The King's Speech」のColin Firth

    
    
     翌日3/28の新聞「Los Angeles Times」特番

    (以上この項終わり)


カリフォルニア雑記(番外編)

2011年03月15日 | その他

東北関東大震災に思う
  このたびの大震災は未曽有のもので、まさに国難に違いなく、政府・国会は小異を残して
大同につき、多少の主義主張の違いはは脇に置いておいて、国民の生命と財産の確保に
邁進してほしい。
今こそ国家統治機能の基本を中心に据え行動すべきである。
 菅首相には、このようなときこそ日本国の指導者として、政府の覚悟と国民の採るべき行動
指針と気構えを、大きな声と簡潔な言葉で確固とした訴えをしてほしかった。
 世界各国から支援に駆けつけてくれている。
 かつて世界にあって飛ぶ鳥を落とす勢いであった日本も、新興国家の発展の勢いの中です
っかり埋没した感があるが、このようなときにこそ、成熟した先進国家国民としての秩序だった
行動でこの国難に立ち向かわなければならない。そうでないとすっかりだめ国家になってし
まったと笑われる。

 東海地震、東京直下型地震を想定した地震対策と訓練が役に立っているだろう。が、東北・
関東という広い地域にわたって、しかも短時間でしかも20mにも及ぶ津波の被害はまさに想
定外だったろう。果たしてこの東北・関東地方の自治体は万全の体制であっただろうか。
 自治体域が壊滅状態のところが多数ある。避難者も何十万人に及ぶ。食料や水、毛布など
がいち早く届くようにしないと被害者が増える。道路は使えないとすれば軍や被災地以外の
自治体からのヘリで一刻も早く届けてほしい。備蓄の災害用物資をこの地方に供出してほし
い。

 東京電力の計画停電(輪番停電)対策が二転三転して、対応のまずさが非難されている。
一般家庭や事業所の配電線は変電所の系統でひとからげになってしまうが、鉄道需要家な
どは別系統になっているだろうから、交通機関向けは最初から外しておけば、これほど
きつい言い方もされなかったと思う。しかし、出来るだけ供給責任を果たしたい、出来れば
停電という責任放棄は避けたいという気持ちが先立って、結果的に二転三転という形になっ
てしまったのではないか。当事者は必死になって対応しようとしているのだから、新聞など
報道機関もこんなときにいたずらに非難するものではない。と思う。
 それよりも医療機関などでは非常用自家発の燃料などはどうなっているのだろうか。今は
車がないととんと動けない人が多い。ガソリンを求めて苦労をしている。元売りから入らない
と在庫がないということになる。重要機関への優先割り当てなども考えないとかつての買い
だめ現象も起こしかねない。

 昨日女川市の親戚と連絡が取れず、安否がまったくわからないと言っていた知人から、避
難所にいることがわかった。とうれしそうな連絡があった。おおいに安堵したことだろう。
 岩手・宮城・福島の沿岸地域の津波の被災状況を見ると慄然とする。この先どう生活を再
建することができるか、気の毒で言葉もない。
 我が家の購読紙N新聞の1面コラムで、こんなときには「なぜ私だけがこんな目に・・・」など
と思いがちだが、なぜにこたえられない「なぜ」もあるのだ。と言っていた。運命と言っては逃
げになってしまうが、自分が直面した事態にはまずは真正面からぶつかっていくしかないこ
とはよくある。人のせいにしたり、人に不満をぶつけてもことの解決にならない。人が災難を
背負ってくれたと思われるときは、その分、別な形でお返ししよう。そうしないとバランスが取
れない。落ち着かないのだ。
 もっと若くて、腰に持病がなければ、時間があるのだから力仕事で支援してあげられるのだ
が・・・。今行ったって邪魔なだけだけれども。

 ここ柏は、震源地域からは何百キロも離れているはずなのに、だいぶ間遠くなったが、いま
だに震度3くらいの余震がある。時折震度4から5くらいの大きいのも来る。10分から20分お
きではないかと思う。寝不足状態になっている。
 LAからの帰国便で、クリント・イーストウッド監督の映画「ヒアアフター」を観た。、津波に巻き込ま
れて臨死体験をした人と霊能者の話が中心でやや難解な映画だった。そのときにまるで実写
したのかと思われる激しい津波に驚いたが、実際に三陸のリアス式海岸の町を襲った津波の
激しさを見て、あんなもんじゃないと思った。
予見できなかったとはいえ、縁起でもない映画を観てしまったものだと反省した。

福島第一・第二原発事故
  これまでも軽微な事故はあったが、このたびの福島原子力の事故は、発端は確かに巨大地
震にあるものの、リスクの高い施設の事故だけにまったく別物の災害と考えなければならない。
 近隣の人で、放射能漏れに関する政府の発表は全く信用できないと、いち早く千葉から脱出
するという大胆というか過剰反応というか極端に走る人がいた。しかし原発周辺の人は日頃か
ら事故のレベルによってどういう行動が求められるかなど説明を受けているので、われわれ遠
隔地の人とは情報量もレベルも水準以上と思われるが、大いに不安が募っているに違いない。
 かつてロシアのチェルノヴィル原発事故の当時原子力関係の仕事をしていて、原発所在地域
の人たちの不安解消のために、あらゆる種類の情報を公開することで苦労したことがあるので、
早く事態が解消されるよう、息をひそめて見守っている。
 
 想定以上の地震で被害が発生したと説明されるが、この種のリスクの高い施設は、余程のレ
ベルで対策を講じておかないと対処できないことがこれでわかった。高い代償であるが、世界
の原子力発電国では我が国の失敗の経緯と対処をかたずをのんで見守っているであろう。

 米国訪問でお世話になった次女の義理の両親にお礼のメールを送った際、帰国直後に遭遇し
た未曽有の地震災害について触れたところ、「日本でこのような災害が起きて大変悲しい。日本
の地図を前に、TVにくぎ付けになって悲惨な映像を観ている。我々に何が出来るだろうか。
日本人は強く(strong)、回復力(resilient)があり、間違いなく早く復興(rebuild)し、繁栄
(prosper)するに違いない」と励ます返事をもらった。
 彼の地でもCNNなど各番組で日本の地震災害を詳細に報道しており、とくに原発の事故につ
いては注視しているようだ。

 日頃日本人をバカにしている(ように思える)中国の新聞でも、このような災害に遭遇しても
礼儀正しく、冷静に行動している日本人を一様に賞賛している。また世界の多くの国々でも、
災害対策システムとこれに基づく機敏な行動を高く評価しているようだ。
 
(以上この項終わり)