昨日、政府の「産業競争力会議」が開かれました。
各界の経営者もメンバーに入り、今後の産業の在り方について、意見交換をするものです。
その会議のメンバーである、楽天の三木谷浩史社長が、会議終了後のコメントで、特定産業・企業に国が資金を出すのは、
「モラル・ハザード」を生むと主張された。
小生、この「モラル・ハザード」という言葉をあまり聞いたことがなかったので、調べてみました。
「モラル・ハザード」とは、本来、保険業界や経済学を中心に用いられてきた専門用語のことで、規律の喪失、倫理観の欠
如した状態のことです。
つまり、危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、かえって人々の注意が散漫になり、危険や事故の発生確率
が高まって規律が失われることを指す、ということです。
保険を例にとると、保険の加入といった保障制度が整備されることでリスクに対する意識が薄くなり、かえって事故や危険
の発生率が高まるということです。
今回の政府が行おうとしている、有望産業支援を過剰に実施しすれば、その会社の役員や社員等は、自分たちの会社に対す
る責任感がなくなるということですかねぇ・・・・。
いつでも国がバックアップしてくれるから・・・・といった「モラル・ハザード」になるんですねぇ。