沢町六月議会が、十六日一日の会期で開かれました。
一般質問は、日本共産党市原時夫議委員だけでした。
東金の医療センター建設に睦沢町を巻き込まれるな
千葉県は、国からの交付金二十五億円の活用方法として、東金・九十九里医療センター建設を中心とした、計画策定を主とした、山武長生夷隅地域保健医療協議会を開催し、長生郡市もこの計画に参加させようとしています。
市原時夫議員は、千葉県や関係自治体で行う事には意見はないが、睦沢町が巻き込まれると、長生病院の中核病院としての充実が難しくなる、今大事なのは、開業医との協力体制を強め、長生病院の拡充による、医療体制の充実に力を注ぐべきと提言しました。
町長は、長生病院の充実をすすめる立場を表明しましたが、医療センターへの態度は明らかにしませんでした。
山武・夷隅・長生検討会でも異論続出
協議会でもそれ以前の地域ごとのワーキンググループ検討会でも、医療センター中心の県の方向ではなく、地域密着医療の充実方向を求める意見が続出しました。
ワーキンググループ検討会の内容では、
「県によっては25億円の内22億円を医師確保のための寄附講座に使っている千葉県もそうすべき。」「長生病院の救急処置室などの整備拡充、小児救急対応の研修、民間病院への回復期リハ病棟設置。」「「東金九十九里地域医療センターを設置することにより、周辺の医療機関から医師や看護師が集まり、地域全体としての医療状況が良くなるとは限らないというおそれもあることも提言したい。」
県のあり方に疑問続出、協議会
夷隅市太田市長「医療センターは否定しないが、医師の確保は大丈夫か地域医療から医師がいなくなる今でも崩壊状態だ。センターが出来ると医師が引き上げられる。地域で医師を育てる仕組みを作り事が大切だ。そこにお金を使うべきだ」
県 「国のモデルで霊をつくった医師が定着する仕組みなど肝に銘じていく。
県「千葉大からの確保・要請方向を合わせて行う、医師の引き上げないようにする」
玉川一宮町長 地域での医師確保が大事だ。千葉県が医師数全国45番目の理由は?
県「人口10万で見るから低い、絶対数だと9番目だ、人口密集地があるから下がる。人口急増に医師確保が追いつかなかったからだ」
なお、人口密集地ではない山武長生夷隅地域は県平均より医師の確保は低くなっています。注 10万人に対して県平均は161人、長生97.4人、山武92.9人、夷隅102.1人
病院長への権限強化の法律適用は慎重に
また、病院長への権限集中をめざす、長生病院運営の法律適用については。「病院経営の実質的な責任と権限の一体化であり。職員の任免、給与、勤務時間、懲戒研修などや予算執行等の弾力化などにより、職員の経営参画意識の向上につながると言われています。」
「しかし、このことはもう一方では、病院経営の収益を上げるということから、料金や旅言う菌以外の徴収の権限をもつことと。
経営状況悪化の場合は、罷免されることもありうるということから、経営第一主義に陥りやすく、患者への負担や職員の労働条件低下などのによる、患者サービスの低下の危険性も含み。
また、より徹底するための経過措置的になりがちで、指定管理者制度からさらには、地方独立法人化など、つぎつぎと公的責任のさらなる縮小となり、経営第一からの住民サービス低下を招く危険性も指摘されています。
全部適用にした場合、①患者負担の増大を招かないか②職員の賃金・労働条件が一般行政職と切り離され、水準切り下げが強行されることはないか。③また、独立法人化や民間移譲などのさらなる移行につながらないか、④経営・運営の権限と責任を負う、病院長の理念・意志はどうなっているのか、明らかにされているか。⑤さらに、自治体、住民、職員参加の仕組みはどう検討されているか。」と質し、事前にこうした内容を議会・住民に明らかにして、十分な検討をすべきと質しました。
町長は、事前の情報公開検討をすると答弁しました。
支持者の方と一緒にスーパー前で訴えました