2006年3月29日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日3月27日(月)に四国の徳島に行ってきました。

徳島ギター協会会長の川竹道夫さんのお弟子さんで高校2年生(この春3年生)の徳永信一郎君がアランフェス協奏曲をオーケストラバックに演奏すると言うので行ってきました。例の富士通テンのイクリプススピーカーセットを内生蔵さんが持参するので行かないか?とお誘いを受けたので行く事にした次第です。ミューズ音楽館としても既に徳島ギター協会関係者にはイクリプスを3セットもお買上げいただいているし、ご挨拶も兼ねてお邪魔する事にしました。

徳永君は小中学生の頃からいろいろなコンクールに入賞していて、東京国際ギターコンクールにも出場した事がある人物で、メチャうまいと聞いていたので楽しみにしていました。
会場に着くともうオーケストラとのリハが始まろうとしているタイミングで、急いでマイクとスピーカーのセット。普通は小編成のオケでアランフェスを演奏するのですが、フルオケではないですか?エッ!こんなに大勢でやるの?そうなんですね、高校生のオケですから、全員参加なんです。会場は1200名入る大きなホールであまり響かないホールとのこと。普通ならこのくらいのボリュームで大丈夫と言うところまでつまみを回して聞いてみるとギターが小さすぎるんです。ハウリングを起こす直前までボリュームを上げてようやく絶妙なバランスになりました。

この演奏会は徳永君の在籍する城東高校の定期演奏会で、一部は邦楽のアンサンブル、二部がオーケストラの出番で、その中でアランフェスを演奏したんです。私もヤマハ時代から小学生のオーケストラでもコンクールで金賞を取る学校はすごく上手な事を知っていましたが、この城東高校もかなり上手な演奏でした。確かに弦の音や音程に未熟さを感じたり、木管、特にホルンなどの音程に不安はありましたが、まあ立派な演奏でした。徳永君も出足のテンポがリハの時よりやや速かったものの、早いパッセージも見事に弾ききって、これが高校生の演奏かと言うような堂々としたものでした。将来が楽しみな若者です。秋には徳島でリサイタルを開く予定だとのこと、場合によってはミューズでもやっていただく事になるかも知れません。

そして、打上げは川竹先生ご夫妻、会員の田中さん、ギター製作家の井内さんらと料理屋でご馳走になってしまいました。この川竹先生がまた変わった人で、何でも自分で作ってしまうんです。ギターはもちろん、昔のムーグの様なシンセサイザーもご自分で作ったり、木靴にネックをつけた変なヴァイオリン、ポータブル・パイプオルガンなど切がありません。しかも何でも演奏しちゃうんです。昔は尚美学園でギターを教えていたそうで、その時の同僚に村治昇さん(佳織さんのお父様)が居たり、アリリオ・ディアスのマスタークラスで名古屋の吉本光男さんと一緒だったり、ユニオンでは酒井康雄さんと一緒だったりと名古屋のギタリストとも繋がりのある人でした。

そして夜中に田中さん宅にお邪魔してびっくり、奥様がお酒、湯豆腐、おにぎりとしっかり用意して待っていてくれたんです。ついつい3時まで呑み食いが続きました。お話を聞くとボサ・ノヴァの佐藤正美さんが徳島に来ると毎晩、朝7時まで飲み明かすそうです。恐ろしや田中家。

と言う事で楽しい一日でした。川竹さん、田中さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。再会できる日を楽しみにしています。

山下 高博


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