2006年3月4日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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 こんにちは、吉岡恵です
 最近は少し暖かくなってきて、春の足音が聞こえてきそうな季節になりましたね

 今日は、4月22日(土)のホプキンソン・スミス・ビウエラ・リサイタとルまで1ヶ月半となり、ちょっと勉強のためビウエラについて調べてみようと思いました!
 ビウエラは、16世紀のスペインだけで隆盛した楽器です。また、ビウエラはその奏法によって呼び方が異なり、ビウエラ・デ・アルコは弓で弾く擦弦楽器、ビウエラ・デ・ペニョラは羽のビウエラ(撥弦楽器)、ビウエラ・デ・マーノは手弾きビウエラ、などがあります。しかし、同じ世紀の末には衰退の一途をたどった楽器です。
 形はギターに似ていますが単弦ではなく複弦で6コースで、優美で繊細な音色で当時は貴族に愛された楽器だったようです。安土桃山時代の日本でも南蛮の楽器として入ってきて、大名など一部の人々の中で聴かれていたようです。天正遣欧使節の少年たちも演奏方法を学んだそうですよ!
 ちょっと、ビウエラに興味が増してきました
 1弦からの各弦の音程関係は、完全四度、完全四度、長三度、完全四度、完全四度となり、基本的にはリュートと同じですが、4~6コースはユニゾンです。でも、これには様々な説があるようです。
 ビウエラの音楽家としてはドン・ルイス・ミラン、ルイズデ・ナルバエス、アロンソ・ムダーラなどがいます。特にナルバエスは変奏曲形式の先駆者としても有名ですね♪

 4月22日の演奏家であるホプキンソン・スミス(Hopkinson SMITH)についても少し♪ハーバード大学で音楽学を専攻。エミリオ・プホール、オイゲン・ミュラー=ドンボワら巨匠に師事し、80年代からはビウエラ、ルネサンス・リュート、バロック・ギター、テオルボなど16~18世紀の撥弦楽器の演奏と研究に取り組んでいらっしゃいます!リュートの名手としても有名ですが、リュートに限らず古楽界のリーダーとして国際的に高く評価されている方です!現在はスイスのバーゼル・スコラ・カントルムの教授で、その傍らヨーロッパ、アメリカ全土でリサイタルやマスタークラスなど意欲的な活動を展開しているようで2001年・2003年と来日されています。

 素晴らしい経歴の方ですが、実はお茶目でチャーミングな方だそうで、ビウエラという楽器や、演奏はもちろんですがホプキンソン・スミスという人柄も魅力的で、4月22日が待ちきれなくなりそうです!
 
 





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