2005年12月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日からミューズ音楽館も年末年始のお休みに入りました。とは言え、休めてる訳ではなく中で仕事してるんですが・・・トホホ。
さて、内生蔵さんのこのシリーズはまだまだ続くのですが、この8日目で一度休止して、次回から別の『CDシリーズ』をお届けしますね。では取り敢えず一旦区切りの8日目の始まり始まり・・・。

音楽をより良い音で聴くためには、ひつこいようだけどもうひとつ条件がある。前に部屋であまり反響させない方がいいと言ったけれども、それは出た音の反響だけではありませぬ。卵のスピーカーだってどんなスピーカーより箱の振動が少ない、といってもゼロじゃあない。どっかに置けばその下の台なり床なりに振動が伝わって、そこがまた鳴ってしまう。そうならないためにどうするか。そう!当り!宙に浮かすのです。しかしこれができたら最高なんだけども、そう簡単にはできんわなあ。

天井から糸で吊ったらどうだ?ぐるぐる回ってしまったらセゴヴィアがあっち向いたりこっち向いたりしてまうわなあ。セゴヴィアもあの世で浮かばれんと、三途の川のほとりでうろついとるようなもんで、「なんまいだぶ、なんまいだぶ」あ、もとへ、「アーメン」。

やっぱりスピーカーの振動をできるだけ床に伝えないような工夫をした台を作って、それに乗っけるしかないわな。卵のスピーカーのために作られたスタンドは、中に細かい砂やちょっと大き目の砂といろいろな大きさの砂がいっぱい入っておって、その砂がなるべく振動を吸収するようにできとるんだけども、おかげでどっかへ持って行く時にゃあ「重てぁあ、重てぁあ」ほんとに重てぁあであかんわ。なんとかしてちょ。と言いつつ第八日目はおわり。

ところであんたら、そろそろ卵のスピーカー、ミューズ亭ご主人の山下さんに注文する気になったあ?なに?ならん?そりゃああかんなあ。ええかげんにせんとターレガさんが化けて出るぞ。おまけにソルさんも呼んだろか。

                          内生蔵 幹

という事で、次回はソルの珍しいCDをご紹介します。  山下 高博



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内生蔵さんの『あれも聴きたい、これも聴きたい』の連載ももう7日目となりました。早いものですね!ミューズ音楽館も今年の営業は今日が最終日で、1月4日までお休みをいただきますが、内生蔵さんの連載の続きは時々アップしていきますね。
それでは皆さん、良い新年をお迎えください。また来年もよろしくお願いいたします。では、内生蔵さんのお話の始まりです。

この間ある人からこんなことを言われてしまった。「あの卵のスピーカーはなんでスピーカーが一個しか付いとらんの?」変な言い方だけれども意味は分かる。要するに「普通のスピーカーみたいにユニットを何個でも使ったらええでねえか」つうことなのだ。そこで答えてやった。「ほっといてくれ、好きにさせて」そうなの。あれは考えて考えてそしてまた考えた挙句の果てに一個にしてるの。どんだけ使おうと大きなお世話なの。

あんたら知らんやろうけど、何個ものスピーカーが全部きちっと一緒に動いたり止まったりできるはずがにゃあだろが。おっきいスピーカーは確かに低い音まで出し易いわな。ちっこいスピーカーはそりゃあたきゃあ音まで出し易いわな。どころがやなあ。アンプから音楽が流れてきた時、ん?音楽は流れてこんか。音楽の電気信号かな?それが流れてきた時、それら何個ものスピーカーがぜーんぶ一緒に動いたり止まったりはしてくれんのよ。それとそれぞれのスピーカーの受け持っている周波数帯域(音域といってもいいかな)が重なり合うところがまたまた問題になっっちまう。しかも入ってきた信号を各帯域に分けてやる必要が生じるため、余分なことをせにゃならん。それと前に言った「すぐに動くか、すぐに止まるか」と言っても、スピーカーの大きさによって動き易い、動き難い。止まり易い、止まり難いがある。小さいスピーカーが止まっても大きいスピーカーは簡単には止まらん。そりゃあ同じリングの上でもジャイアント馬場とライト級のボクサーとでは動きのレスポンスが違うわさ。それだったらいっそのことユニットを一個にして、すべてそれに出させてしまう方が、なんぼかやり易い、てえのが考えた挙句の結論だったの。

あんたらも何人かでご飯食べに行った時、お金を払う段になって、誰か一人に払らってもらった方がややこしくないでしょ?全員でワリカン、てなことになったら、細かいお金を持っていない人がいたり、大きいお金を持っていない人がいたり、ほんとは払いたくないんだけど、仕方なく払う格好だけしたけども、誰か「今日は僕が払うから」と言ってくれる人がいないかなあ、と思っている人がいたり。とにかくまとまり難いわな。

だから卵さんは最初っから「僕が一人で払います」と言い切っちゃたの。
しかしそうなるとそれなりに難しいことが起こってくる。たかだか8センチや10センチ、大きくても12センチのユニットで、どこまでの音が出せるかっつうと、「ごめん、ちょっと香港の満願全席みたいな音楽は苦手なの」ということになるな。それでもギターやヴァイオリン、フルートなどの管楽器のソロや室内楽なんかになると、世界中どんなスピーカーと比べてもひけをとらない自信はあるみたいだから勘弁してやってね。
                      内生蔵 幹



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内生蔵さんの『あれも聴きたい、これも聴きたい<スピーカー編>』ももう第6日目になります。先日から、まんじゅうやさんと内生蔵さんのコメントのやり取りもいいですね。やはりオーディオマニアはいらっしゃるんですね。皆さんも発言したければ遠慮しないでくださいね。ハンドルネームで結構ですからね。
さあ、では内生蔵さんのお話の始まりです。

おっと忘れちゃいけねえことがあったんだ。この前は部屋の壁に厚いカーテンをかけたり、床にじゅうたんを敷いたりすりゃあ誰でもいい音で聴けるみたいなことを言っちまったが、そうは簡単にはいかねえ。そこがこの前言った「趣味」の「趣味」たる所以だわな。一筋縄じゃいかんのだわ。めんどくせえんだあこれが。

 普通スピーカーを部屋に置くときゃあどういうとこに置く?そう!部屋の空いている壁に沿わせて置きたいわなあ、誰でも。答えは「ダメ!」「間違い!」スピーカーの後に壁があっちゃあだめなの。少なくとも人が通れるくらいの間隔がいるの。できりゃあ一度部屋のど真ん中に置くくらいのつもりで、しかも二つのスピーカーの間隔は6畳間で1.5m程度。スピーカーの間には何も置かない。何も引かない。(どっかで聞いたことあるせりふだなあ)そう!スピーカーのまわりに何も無い状態で一度聴いてみて欲しい。ジョン・ウィリアムスも生き返っちまうこと受けあい。ん?ジョンはまだ死んでないか。死んでないなら一度死んでもらって、もう一回生き返ってもらわなあかんなあ。

こんなことはほとんど誰もやったことはないだろうから、やってみたらびっくりすることは受けあうね。でもかみさんはぶつぶつ言うぞ。「掃除がやりにくい!」、「部屋が狭くなるう!」、「子供がぶつかって怪我したらどうするう!」。絶対これも受けあうけども、そんなこたあ知ったこっちゃ無い。ざあみろ。あんなこと言われたのはおれだけじゃないぞ。

一遍でいいからやってみると、そこから妥協できるセッティングまでどうもっていくか、先が見えてくるね。とにかく人生少しづつ・・・というやり方だけじゃろくなこたあねえ。そこで一挙にとんでもなく違うことに挑戦してみる、ということは結構楽しいもんだし、問題の解決にぐっと近づくことも多いもんだすなあ。

あとはできうるならば天井は高い方がいい。要は部屋の空気の量が多い方がいい。(空気の量が多いったって、ものには限度っつうもんがあって、おめえみたいに体育館みたいなもん考えてどうするう。広すぎるわな)
日本建築だと部屋が広くなってもあまり天井の高さは変わらないが、10畳ともなると本来なら3m以上、できればほんとは4~5m欲しいくらい。「吹き抜け天井の広い部屋が欲しいよう!」と叫びつつ次回へと続く。


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最近『あれも聴きたい、これも聴きたい』の記事を投稿いただいている内生蔵幹さんより西宮で開かれた『渡辺香津美&鈴木大介 クリスマスジャズフェスティバル』の視聴記を送っていただいたのでご紹介します。

12月24日(土)寒風吹きすさぶ中、兵庫県芸術文化センターの小ホール(400名)で行われた渡辺香津美&鈴木大介によるクリスマスジャズフェスティバルに行ってきました。これはミューズ音楽館の山下さんからの御口添えで、招待者として行って来れたのですが、山下さんには本当に感謝、感謝。
しかもお二人としては初めて富士通テンのイクリプスTDのスピーカーを使ってのコンサートでしたので、興味津々。期待ワクワクで行ってきました。

当初私が会場に着いた時、お二人はリハーサル中だったため連絡がつかず、楽屋の守衛さんのところで1時間以上待たされてしまいましたが、それでもこちらは胸ワクワク。ほとんどリハーサルが終了した頃に会場内へ入れました。
まずは山下さんから紹介された鈴木大介さんにご挨拶。とても腰の低い、丁寧なやさしい印象。「終わったらまたここへ来てください。渡辺さんやその他の方を紹介しますので、またその時に詳しい話を」とのお言葉。これまた感謝、感謝。鈴木大介さんのイメージが急上昇。

そういったことで演奏が始まるまで最早余り時間がありません。ちょっと休憩している間に本番が始まりました。それにしてもこのホール、10月にできたばかりのピカピカのホール。大ホール、中ホール、小ホールと3つあって、特に大ホールはヨーロッパさながらのオペラの公演がそのままできる造りになっており、豪華絢爛。音響優秀。係員のサービスが隅から隅まで行き届いた超立派なホールでした。
小ホールといえども写真のような全て木造りのすり鉢状になったなかなかのホール。また響きがなんとも言えず素晴しい。ギターのデュオにはもってこいのホール。

お二人の演奏はポール・マッカートニーから始まって渡辺香津美さんが尊敬するというジャンゴ・ラインハルト。それから今流行のピアソラを初め、ジャズのナンバーからいろいろ、そしてクリスマスソング。最後にお二人にゆかりの深い武満徹の作曲の映画音楽「どですかでん」(黒澤明監督)よりテーマ音楽。そして最後にもうひとつ武満徹作曲になる映画「写楽」から超スインギーな「青春群像」。
お二人の楽しいトークも交えてある時は超絶技巧の数々、ある時はボサノバ風、またある時はジャジーに、そしてムーディーにとそれはそれは聴かせどころいっぱいのコンサートでした。

終了後楽屋にて大介さんからいろいろな関係者の方を紹介、勿論渡辺香津美さんも紹介され、楽しくご歓談に及び、その後はほんわかとしたしあわせな気持ちで帰路に着くことができました。
音響が抜群だったことはいうまでもありません。


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昨日のクリスマスの日にはミューズ音楽教室のクリスマス会が開かれました。
今年の6月に開講したばかりの教室なのでまだ今年は発表会をしていません。そこで発表会の代わりにクリスマス会をしようと言うことになった次第です。しかし、まだ若い教室ですが、講師陣にも恵まれ、生徒さん達にも恵まれ、非常に質も高くて楽しい教室になりつつあります。質の高さ、レベルの高さは講師陣の顔ぶれを見ていただくと一目瞭然ですが、特に今年は名古屋ギターコンクールで一位入賞者をミューズ音楽教室から輩出したと言う事実。そして教室に通っている生徒さんがミューズを凄く気に入ってくださっていて何人もの知り合いに薦めていただいていると言う事実が全てを物語っていると思います。すいません、チョット自慢しすぎました。でも本当に嬉しいんですよ。

そして普段も楽しくやっていますが、ちょっとした発表会を兼ねたクリスマス会で楽しく一年を締めくくりましょうと言う事になりました。暮れも押し迫った25日と言う事で参加できなかった人達も居ましたが、約30名の方が参加してくださり、飲み物、食べ物、ケーキを囲みながら17:30から始まりました。丁度第4週目の日曜日という事で京都から来ていただいている藤井敬吾先生のレッスンも普段より1時間早く10:00から始めていただき17:30のスタートに間に合わせていただきました。

この会で初めて人前で演奏したと言う人もいましたが、皆さん緊張しながらも楽しく演奏してくださいました。ソロを演奏した人も居ましたが、殆どが先生との二重奏でした。中にはご夫婦と先生の三重奏もありました。ギターに限らずどんな楽器でも練習しているなら人前で弾くという行為は楽しいものなんです。よく場数を踏まないと人前ではいい演奏が弾けないと言われますが、それも事実で、出来るだけ場数を踏んだ方が上手に演奏できるようになります。それともう一つはその緊張が何とも言えないものなんですね。極度に緊張する人は緊張を和らげる工夫が必要ですが、ある程度の緊張と言うのはアドレナリンの分泌を促して、いい演奏に繋がることがあります。とまあ、堅い話はさておき、人前で緊張して演奏して、うまく行かなくてもそれはそれでワイワイと楽しいものですよね。そしてそれがまた練習へのバネにもなりますからね。

そうやって緊張しながらも人前での演奏を皆さんで楽しんだ最後には、佐々木先生と高岡先生のソロと二重奏で締めくくられました。お二人の二重奏では『星に願いを』と『きよしこの夜』の2曲が演奏されてクリスマス会らしい雰囲気となりました。その後は全員でビンゴ大会。ここである先生のご提案で裏ビンゴも同時進行で行い盛り上がりました。このブログでは裏ビンゴの事をご説明できないのが残念ですが、今度お店でなら個人的にお話いたしますです。
そして最後に大きなケーキを切って皆さんでクリスマスらしい雰囲気を味わい、来年もまたよろしくと笑顔で散会しました。楽しいクリスマス会でした。また来年も楽しくレッスンしましょうね、皆さん。

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