チャーリー・バードのヴィラ=ローボス 編 - ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



<あれも聴きたい、これも聴きたい> チャーリー・バードのヴィラ=ローボス 編

チャーリー・バードというギタリストをご存知でしょうか。
クラシックの方には、ちょっと馴染みが薄いかもしれませんが、1925年、ヴァージニア州で生まれ、1999年に亡くなった、とっても有名なジャズギタリストであり、ボサノバギタリストでありました。
なんでも、1954年には、イタリアで、セゴヴィアにもついてクラシックギターを勉強されたそうで、その後、あっちこっちでコンサートを開いておりましたが、1960年代の始め、ブラジルへ行って出会ったボサノバにしびれっちまって、アメリカに帰ってからサックスのスタン・ゲッツと入れた「ジャズサンバ」というレコードが大ヒット。(これはものすごおええレコードだっせ。なんせグラミー賞を獲得しとりまして、名盤中の名盤。私なんかレコード持っとるくせに、CDも買ってしまった)

それからというものは、ローリンド・アルメイダとともにジャズ風ボサノバっちゅうか、ボサノバ風ジャズっちゅうか、とにかく一流中の一流で大活躍。
 彼がブラジルへ行って、どんな人達のボサノバを実際に聞いてきたのか分からんけども、当時南米で活躍していた人はというと、まずアントニオ・カルロス・ジョビン。だれでも知っっとる「イパネマの娘っこ」で有名。
次に「黒いオルフェ」のルイス・ボンファ。(この人のギターはええねえ。大好き!)それから大御所、ジョアン・ジルベルト。
この人のギターを爪弾きながら、語りかけるような、ささやくような、耳うちするような、念仏を唱えるような、そんなボソボソ・・・・とした歌がしびれるー!といった方達でござりました。

私も、そんなボサノバの大ファンで、若いころは、少ない楽譜を探してきては、BOSSA BOSSA、じゃない、ぼそぼそ弾いていたものでございました。
それにしても「ボサノバ」と言う名前は「新しいフィーリング」っちゅうことなんやってねぇ。知らんかった。(NOVAというのは英語のNEWと一緒なんかな?)
今も、ボサノバのレコードやらCDやら、結構棚のなかには沢山入っておりまするが、今回取り上げたこのジャケットのものは、なんとジャズギタリストのチャーリー・バードが、裏も表も、始めから終わりまで、頭からおしりまで、すべて、ぜーんぶ、みーんな、あらいざらいクラシックというレコード。
しかも、なんとヴィラ=ローボスばっかし。
若い頃、セゴヴィアに教わったことがあるというだけに、一念発起してレコーディングしたんやろか? それにしても、結構大胆なことをなさるもんで、演奏曲目は前奏曲の1番から5番までと、練習曲の1,5,7,8,11番の、合計10曲。それだけ。ぽっきり。ほかにはなーんもありません。

演奏の方はどないでっか?っちゅうと、なんともはや「素朴でええなあ」と言って良いのか、それとも、「もうちょっと練習せなあかんよ」と言った方が良いのか、そんな感じ。
ボサノバ弾いとる時のチャーリーさんとは大違い!
楽譜に書かれたことを、その通りにきちんと弾くということになると、さすがのバードさんも・・・・ということかしらねぇ。
それとも、ヴィラ=ローボスはこういう風に弾くもんじゃあ!っちゅうことなんか、ちょっと迷ってしまってようわかりまへんが、いずれにしてもびっくりするくらい、普段聴き慣れた演奏とは表現が違っております。
特に練習曲の7番や11番なんて、「こんなんもありかなあ」とは思うけれども、やっぱりチャーリー・バードさんは、ボサノバやジャズを弾いている時の方が、魚に水、ポパイにほうれん草、タモリにユンケル・・・やねぇ。
この次は、チャーリー・バードおじさんにもユンケルを飲んでもらって、ついでに上戸 彩ちゃんに元気溌剌オロナミンC!も飲ませてもらって、えーい!丸山茂樹を連れてきて、アリナミンVも一緒に飲ませちまうかあ!
それから景気良くボサノバ弾いてもらって紹介すっかな?

内生蔵 幹(うちうぞう みき)


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



« 光のない練習曲 初めて聴いた... »
 
コメント
 
 
 
チャーリー・バードのヴィラロボス (肝性昏睡の姫)
2017-03-20 06:48:38
さっそく買い求めます。以前、ギター特集特別授業でショーロを扱いました。チャーリー・バード盤があったとは❗勉強不足で恥ずかしい。彼らに申し訳ない。それにしても文体が面白い。元気が出ます。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。