「コンサート&公開レッスン」のブログ記事一覧-ミューズの日記
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連日の被災地や福島第一原発の報道、そして計画停電による影響などの報道を見ると、こんな大変な時期にコンサートをやっていて良いのだろうかなどと思うこともありましたが、こういう時だからこそ出来る時にやっておかなくてはと言う思いから、先日の土日に「福田進一 プレイズ・バッハ&公開レッスン」を実施いたしました。
東京では多くの演奏会が中止になっているそうですし、海外の演奏家やオーケストラの演奏会も中止が相次いでいると聞きます。一日も早い復旧・復興がなされることを祈らずには居られません。報道を見るたびに「何か出来ることはないか」ともどかしい思いになります。ミューズも日曜日から募金箱を設置しました。そして、ミューズの講師陣に呼びかけて5月1日にミューズサロンでチャリティーコンサートも決定しました。是非皆さんもご協力ください。

さて、前置きが長くなりましたが、福田先生は土曜日のコンサートのために、金曜日に名古屋に入ってくださいました。3連休も重なって東京を脱出する人が大勢出そうとの憶測から、万一に備えて1日早く入ってくださいました。これは大正解だったようで、金曜日の新幹線も最後の1席を確保できたそうでした。

土曜日のコンサートのプログラムは福田先生の新しい編曲によるオールバッハ。
1.組曲ト長調(チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009)
2.シャコンヌ 二短調 BWV1004
3.組曲二長調(チェロ組曲第6番二長調BWV1012)

シャコンヌはどんどん調子が上がって、かなりヒートアップした様子で凄く圧倒される演奏でした。最後のチェロ組曲6番はとても長い曲ですが、全く長さを感じさせない名演でした。さすが世界の福田進一と言う、技巧的にも音楽的にも「ブラボー」と自然と声が出てしまう演奏でした。

翌日の公開レッスンはいつもの如く7人が受講され丸一日(11:00~19:30)エネルギッシュにレッスンして頂きました。受講者の演奏がみるみる変化していくのが良く分かります。聴講しているだけでも自分が上手くなったような錯覚になるほど、勉強になることが一杯出てきます。そして、昨年の名古屋ギターコンクールで優勝した12歳の金田栞奈ちゃんなどは、福田先生が「何でも直ぐに出来ちゃうね!」と言うほどに見事に変化していく吸収力、適応力を見せてくれました。今後が楽しみです。

山下高博


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