2005年11月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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少し遅くなりましたが27日(日)にあった岩永さんの公開レッスンについてご報告します。
当日公開レッスンは14:00からでしたが、岩永さんは大野さん母子と11:30にはミューズにご到着。3階サロンで富士通テンのイクリプス・スピーカーのサウンドチェックをする為に早く来られました。先ずはスピーカーの音を聴いて『これはいい音ですね』と早速お気に入りの様子。8インチの小さいスピーカーと12インチの大きなスピーカーの音の違いを試されてそれぞれの良さの違いを確認。シチュエーションによって使い分ける事になりそうな感じ。次にマイクの比較テスト。結局音質を重視して値段の高いAKGの定番に決定。これからの演奏会の為にワンセット買われる意思表示をされて一応はテスト終了。時間がないので急いで昼食に出かけるがお目当てのそば屋さんが臨時休業で止むを得ずコンビニで何かを買って食べることに。

そして公開レッスンがほぼ予定時刻に始まりました。受講者と受講曲は:
慶野崇章  レノックス・バークリーのソナチネOp.51より第3楽章
浅野喜正  ショパンのノクターン No.2 Op.9
高須大地  ダウランドのファンタジー
山岡雄介  フレスコバルディのアリアと変奏
杉谷英広  ソルのグランソロ
山田陽介  ロドリーゴの祈りと踊り

と、皆さん腕に覚えのある上級者ばかり。一人くらい初級レベルの人が入っていても公開レッスンとしては面白いのになと思いつつスタート。

一言で言うと岩永さんは誉めながらより良い音楽作りに導く名人ですね。受講者が演奏を終えると必ず誉めるんです。そして『もう一度弾いてみてください』と促して音楽の言葉について、フレージングやアーティキュレーションについて、歌い方について指導していきます。しかし、決して自分の音楽を押し付けるのではなく『どう?どちらがいい?』『どうしたいか迷ってるね、ハッキリさせようよ』と言いながら音楽が明確にしかも一回り大きくなって変化していくんです。まるで名指揮者がオーケストラの指導をして行くように・・・。

受講者が皆さん上級者なので、岩永さんの言うことがその場で実践できるんですね。従ってみるみる音楽が変わっていくんです。気持ちがいいくらいに。これが皆さんが岩永さんを慕ってくる理由なんですね。大阪からも受講された方が居たくらいですからね。岩永さんの慕われ振りがお分かりでしょう?
そしてもう一つ良かったのが、皆さんの雰囲気なんです。なんだか家族的なと言うかまとまった良い雰囲気があるんですね。これは音楽に関係なく人間的な魅力がないと生まれない雰囲気だと思います。私もそんな仲間に入れてもらって良い気持ちにさせていただきました。ありがとうございました。


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一昨日26日(土)は岩永さんのリサイタル、そして昨日27日(日)は公開レッスンを聴きました。
先ずリサイタルですが、プログラムがあまりギターリサイタルに出てこない曲目が並んでいるので聴く前から期待が膨らんでいました。

<プログラム>は下記の通り。
アダージョ:T.アルビノーニ
無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012:J.S.バッハ
3つのティエントス:H.W.ヘンツ
ソナタ第一楽章 Op.115(無伴奏ヴァイオリンのための):S.プロコフィエフ
1.ヴォカリーズ 2.アンダンテカンタービレ(パガニーニの主題による狂詩曲):S.ラフマニノフ
1.ベテネーラ 2.ロンデーニャ:R.S.デ・ラ・マーサ

アルビノーニのアダージョは昔、プレスティとラゴヤの二重奏でよく聴いていた曲ですが、たっぷりとリバーブを効かせた録音でとても好きでした。さあ岩永さんの10弦ギターではどんな響きがするのかと期待を膨らませていました。しかし、第1音がなった瞬間、会場が響かないのに気が付きました。ギターのコンサートではよくあることですが、最初の音は小さく聞こえても、奏者の指もウォームアップしてタッチがしっかりしてくるとともに、聴く方の耳も慣れてきて良く聞こえてくることがあります。最初はそう期待していました。しかし、なかなか耳が慣れてこないので天井と両サイドの壁に目をやると、なんと小さな穴の開いた吸音ボードが張ってあるではないですか。80人ほどのキャパの小さなホールなので、ピアノやエレクトーンなどの大きな音の楽器を演奏したときにうるさくない様にしてあるのだな、と直ぐに分かりました。

岩永さんの演奏は卓越したテクニックで難しいフレーズも早いパッセージも見事に弾き切り、彼独特の声も出しながらの熱演を繰り広げ、目の前ではすごい事をやっているのですが、そのすごさが充分に伝わってこないのです。受身で聴いていたのでは駄目で自分から耳に神経を集中して、繰り広げられている岩永さんの音楽の中に自分から入っていかないと醒めてしまうんです。やはり響きは大切ですね。しかし、プログラム全般に亘っていえることですが、本来他楽器のオリジナル曲の編曲物は6弦ギターでは難しい低音の処理を10弦の威力を充分に発揮しながらのアレンジで作品に新たな魅力を付加して聞かせてくれました。特にバッハの無伴奏チェロ組曲やプロコフィエフの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタも原曲にはない和音やベースラインを10弦ギターの魅力たっぷりに付けて響かせてくれました。これらは6弦ギターにはまねの出来ないことろですね。

そして岩永さんの人気がすごい事にも改めて気が付きました。
広島からこのリサイタルの為に来ているファンの方がいらっしゃったのです。大阪からもご夫婦でいらしていました。そのご主人が翌日の公開レッスンを受講されるかたなのですが・・・。ギタリスト、音楽家としての魅力も、また、人間としての魅力もなければなかなかこうはならないですよね。

さて、その公開レッスンについては明日ご報告いたします。
では今日はこの辺で・・・。

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明日(26日)はいよいよ岩永さんのリサイタル、そして明後日27日(日)がミューズサロンでの公開レッスンですね。私は岩永さんの演奏も非常に楽しみなのですが、公開レッスンもとても楽しみにしています。
彼の演奏は2004年4月16日に浜松で聴いていますが、素晴らしいテクニックの持ち主ですね。そして10弦ギターの持つ低音域の魅力と響きを上手く活かした演奏をされます。お時間のある方は是非お聞きください。

彼はソロ活動の他にもチェンバロ、フルート、声楽など他楽器とも共演して、ギターのジャンルを越えてその音楽性や感性を高く評価されています。従ってバイオリンやフルートの他楽器の演奏家が彼のレッスンを受けることがあるそうです。これは彼の音楽性に惹かれての事に他ならない訳で、その意味でも彼の公開レッスンをとても楽しみにしています。

27日(日)は14:00から6名もの若手ギタリストが彼のレッスンを受講します。終わるのが軽く20:00を超える長丁場になりますが、それだけに昼間は用事が入っていても夕方から数名のレッスンを聴講することも可能です。是非お越しください。お待ちしています。


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今日でミューズ音楽館も丁度半年が経ちました。
今年の5月21日(土)に関係者へのプレオープンのレセプションを行い、5月22日(日)に一般オープンをして、今日11月22日で丁度6ヶ月が経ったことになります。あっと言う間の6ヶ月でした。オズモール商店街ではオープン当時に「どうしてあの楽器屋はオープン初日からあんなに人が集まるんだろう?」と話題になったそうです。隣の八百屋のお母さんまで正装してオープン記念ガラコンサートに来てくださいましたからね。お向かい2階の美容院からミューズがよく見えるのですが、後日「すごいね!どうやってあれだけの人を集めたの?」と質問されました。
あの時にご好意で出演していただいた藤井敬吾さん、吉本光男さん、村松正敏さん、高岡誠さん、服部修司さん、大矢修三さんに改めて感謝いたします。

その後、ミューズサロンコンサートを、
6月 藤井敬吾さんの「公開レッスンとミニコンサート)
7月 高田元太郎さん
8月はお休みして、
9月 中川祥治さんの「リュートコンサート」
   古川忠義さんの「クラシックとベンチャーズ」
10月 渋谷環さんの「公開レッスンとミニコンサート」
11月 佐藤正美さんの「ボサ・ノヴァ・ギターの調べ」

更にサロンの貸し出しで
7月 野村芳生とジェイソン・ギター・カルテット
8月 中部日本ギター協会のグレード試験
9月 遠州スーパートリオ
   名古屋ギターコンクール一次審査
10月 マンドリンとギター発表会
   Toshi(元XJAPANボーカル) 癒しのコンサート

新企画ワンコイン講座では
9月 吉本光男さんの「爪の研き方とタッチ」
10月 中川祥治さんの「間違いだらけの装飾音」

そして今月は「第一回ギター世界の銘器展」を実施しまして皆さんにご好評をいただきました。

半年の短い時間ですが振り返るといろいろやってきました。ある人は「チョット飛ばしすぎじゃない?」と言い、ある人は「すごいね!一躍有名になったね!」と誉めて頂きます。これも全て皆さんのご協力のお陰と感謝しています。ブログも吉本光男さんに随分とご協力頂きました。ありがとうございました。

まだまだやりたい事、考えていて実行出来ていないことがあります。
例えば福田進一さんや鈴木大介さんの公開レッスンです。お二人ともに「いいよやりましょう」と言って頂いているのですが、もう既に来年7月までいろんなコンサートの予定が入ってしまっています。少しお客様サイドの消化不良を懸念していますのでそうあれもこれもと出来ないですし。先日のブログでも紹介したようなギター普及のためのコンサート活動もやりたいし・・・。

一方では経営者として経営基盤作りをおろそかにしてはならないし、売上げに悩み、支払いに頭を痛めながら、常に前進あるのみで行かなくてはならないし、水面下では懸命にアヒルボートのペダルを漕ぎながら笑顔で涼しい顔をしていなければならいし。

一周年記念にはまた皆さんに喜んでいただけるような企画が出来るように頑張っていきますので、是非これからもよろしく応援の程をお願いいたします。





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こんにちは、渡辺なつ実です。

今日は世界の銘器展の最終日でした。最終日ということもあって、早くから熱心な方が銘器展にいらっしゃいました。また、茶位さんの楽器無料診断もありました。ギターを片手にいらっしゃる方も何人かみえました。銘器展の行われている3回のサロンでは、熱心に試奏をされている方々のギターの音も聞こえてきました。

また、今日の銘器弾き比べミニコンサートは野村芳生さんでした。私も途中から聴くことができました。野村さんは、1曲ずつギターを替えて演奏していかれました。ギターソロは、ヴィラ=ロボスの前奏曲第5番やショーロ1番などがありました。両方とも大好きな曲です。ギターがいい楽器というのは勿論、野村さん自身の演奏も素晴らしかったです。コンサートという形で野村さんの演奏を聴いたのは久しぶりなので、うれしかったです。また、後半には長谷川さんという声楽のかたと野村さんとの2重奏がありました。長谷川さんの歌声は柔らかくて芯がある感じですごく魅力的な声でした。ギターと上手く溶け合う類の声なんでしょうね。響きのバランスがとても良かったと思うのです。こんな風にいい演奏を聴けて、なんだか得した気分になってしまいました。

またこのような企画が行われるといいですね。最近どんどん気温が下がっていく感じです。みなさん風邪をひかないでくださいね。それでは今日はこのへんで。

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