2008年2月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日、中野雅之先生(中野二郎先生の息子さん)が店に寄ってくださり
おもしろいメモを持っていらっしゃいました。
それには”子年”の作曲家の名前がずらり!
J.ハイドン(1732)
W.A.モーツァルト(1756)
G.ロッシーニ(1792)
J.シュトラウスI(1804)
P.I.チャイコフスキー(1840)
R.シュトラウス(1864)
M.deファリャ(1876)
A.コープランド(1900)
團伊玖磨(1924)
その中でもG.ロッシーニは2月29日生まれ
ということは今年で54回目の誕生日?と訳のわからない話まで・・・・。
訳のわからないといえば外国にも”子年”ってあるの?
ないんですよ。
ますます訳のわからない話になってしまいました。

その用紙には”子年に生まれた歌”も書かれていました。
滝廉太郎”花”、岡野貞一”春の小川”、山田耕筰”からたちの花”から
吉田正”潮来笠”、平尾昌晃”瀬戸の花嫁”、中山大三郎”珍島物語”などなど

それにしてもなんという探究心!
お元気な中野先生に脱帽!

ちなみに私も子年です。
何歳かは?ご想像にお任せします。
                山下文恵



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先日の土曜日(2/23)は浜松ギター鑑賞友の会の第33回鑑賞会でジャズギターの渡辺香津美さんにソロコンサートをやって頂きました。この友の会は平成12年5月に発足して平均4回/年のペースでプロギタリストのコンサートをやって頂いていますが、ジャズギタリストの登場は初めてです。しかもクラシックギターやフラメンコギターなどナイロン弦のギターを中心としてやっていますので今回のように多くのプログラムをスチール弦でやって頂いたのは初めての事です。

渡辺香津美さんもソロコンサートは珍しいのですが、4本のギターを持参されて、持ち替えながらの素晴らしい香津美ワールドを楽しませて頂きました。
因みに4本のギターを紹介しますと、
1.川田一高のエレアコ(四国、ナイロン弦)
 (当然特注品でピックアップシステムはテディーズギターのT.F.セットアップシステム)
2.長島かおるのエレアコ(熊本、スチール弦)
3.ジャズギター(Dave Rivera、USA、アーチド・トップ)
4.Ovationの12弦ギター(USA、スチール弦)

プログラムは下記の通り()内の番号は使用ギターの番号。
・エリナ・リグビー/ジョン・レノン/ポール・マッカートニー(1)
・ニュアージュ~マイナー・スウィング/ジャンゴ・ラインハルト(1)
・サンバ・デ。アストロノウウツ/バーデン・パウエル(1)
・スリービュー・オブ・ア・シークレット/ジャコ・パストリアス(2)
・天国の階段/ジミー・ヘンドリックス/ロバート・プラント(2)
・マイルストーンズ/マイルス・デイビス(2)
・ステラ・バイ・スターライト/ビクター・ヤング(3)
・チュニジアの夜/ディジー・ガレスピー(3)
・子守唄~妻の悲しみ/ガルシア・ロルカ編(1)
・血の逃亡/渡辺香津美(1)
・セレブラシオン・ブランカ/渡辺香津美(2)
・ジャミング・イベリコ/渡辺香津美(4)

プログラムの内5曲が最新CDの「ギタールネッサンス」シリーズ第4弾の「響き」に収録されているものですが、それが当夜のプログラムのコンセプトになっていましたね。一言で言うとスペインでしょうか。ビートルズのエリナ・リグビーのどこがスペインだと思われるかも知れませんが、演奏の途中でフラメンコ的な奏法がちらほら顔を覗かせているんです。それをオープニングに持ってきています。
このCD「響き」は、昨年森山未来主演で話題を集めたガルシア・ロルカのスペイン戯曲『血の婚礼』に使われた楽曲6曲が、言うなれば通奏低音になっているんですね。当夜のプログラムの最後4曲はその『血の婚礼』用に香津美さんが書かれた曲なんです。

演奏は素晴らしいの一言に尽きます。決まったパターンにはまったアドリブで退屈な演奏をする2流のギタリストとは違い、香津美ワールドがどんどん展開していきます。フレーズと言い、リズムと言い、超一流ギタリストの、時には小気味良く、時には圧倒されるテクニックと迫力で聴衆は引き込まれていきます。
今回のコンサートは、ギターの持つ表現力と無限の可能性を改めて思い知らされた感じです。
また4本の全く違うギターを持ち替えて、弾きこなすその技量も、クラシックギタリストから見ると驚くべき事です。ピックを持ちながらm,aも使ったり、p,iを使うときにはピックをmに挟んだり、それは見ていても「あれ、ピックはどこ行ったの?」と思ってしまいます。
こう言う演奏を聴くとクラシック・ギタリストも演奏の幅が広がるのではないかと思います。ただし、香津美さんのソロコンサートはなかなかありませんが・・・。

浜松ギター鑑賞友の会にあなたもよろしければご入会下さい。今年のスケジュールは下記の通りです。
5月17日 益田正洋
8月30日 坪川真理子
11月1日 沖 仁
2月21日 尾尻雅弘
詳細は「浜松ギター鑑賞友の会」で検索下さい。私も副会長をしていますので不明な点があればお気軽にメール下さい。
また、坪川さんと沖さんはこの翌日にミューズでもやっていただきますので、お楽しみに・・・。







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こんにちは。少しお久しぶりな村田奈々です。最近はギターデュオのCDをよく聴いています。

今日はとっても風が強く、晴れたり曇ったり時折雪がちらついたりと、めまぐるしく天気が変わった不思議な日でした。
けれども風は一向に落ち着かず、ミューズの周りでは自転車が次々に倒れていったり、箱が転がっていったり。誰かの洗濯物でも飛んできたら面白いのに…なんて思っていたのはここだけの秘密です

しかし!お店の前に止めてあった私の自転車だけは、風の向きが変わってもびくともしませんでした!(というわけで今日のブログタイトルを「根性のある自転車」にしたのです)止めてあったバランスが良かったのでしょうか。

さて。
最近のプチお悩みです。
お店に居ても、気づかれないのです。
…というのは間違いで、お店に入ってきた方に気が付かれにくいのです。

デスク周りにはCDやいろいろなものが飾ってあったり置いてあったりして、
しかも背が低い私はイスの高さも低いので、正面から私の姿が見えにくいらしいのです。お店に入ってきた方に「こんにちは」とご挨拶しても、姿は見えず声ばかり…さぞかし「えっ誰?」と驚かせてしまっていることでしょう。

それを解消する案として、イスに喜怒哀楽の表情を書いたボードを貼り付けておいて、その日の私の気分を表したら?…というのが出ました。
それも良いかもしれない

「こんにちは~」と入っていらしたお客様の目の前には、











…なーんて描かれたボードがあるというわけです。
わかりやすいですね。

奇抜なアイディア、お待ちしております。


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<あれも聴きたい、これも聴きたい> テデスコのギター室内楽(Ⅱ)

 前回はスイスのギタリスト“シュテファン・シュミット”の演奏によるテデスコの室内楽だったが、今回はイタリアのギタリスト“アルトゥーロ・タッリーニ”による同じくテデスコのギターを含む室内楽のCDをご紹介。
中に収録された作品は前回のシュミットさんの演奏した4曲に加えてさらに「ソロ・ギターと合唱のためのロマンセロ・ヒターノ」全7曲が含まれているという超お買い得CD。
しかしそのせいかどうかは不明だが、ギタリストはともかくその他の演奏者がもうひとつなのは惜しいといわざるを得ない。

ギタリストのタッリーニさんは、1987年の第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝、第1位に輝いているくらいだから、演奏はなかなかのものだ。しかし残念ながら弦楽四重奏にいまひとつの余裕がなく、特にヴァイオリンパートがなんだかひーこらとヒステリックなところが見えるし、録音のせいかギターと弦楽のバランスもいまいち。またリズムもせせこましくてなんだか音楽的な余裕に欠けるようだ。最後の四楽章フィナーレもアンサンブルがピッタリとはいっておらず、その上最適な速度というわけにはいかず緊張感にも欠ける。やはり一発勝負的に録音したというところが散見されて惜しい。(はっきりいって弦楽四重奏団の練習不足はありありと解る)前回のシュテファン・シュミットがソロをした名演奏があるだけに少なからず残念でならない。ギタリストが達者なだけになんとも惜しい限りである。(弦楽のチーム名は“I SOLISTI ROMA”)

次の“フルート、コールアングレ、ギターのための牧歌”や“ギターとピアノのためのファンタシア”そして“フルートとギターのためのソナチネ”などはなかなかの好演をしている。悪くはない。しかしシュテファン・シュミットの演奏に比べるとなんとも相手がもうひとつのような気がしてならない。しかしそれでも最後の“ロマンセロ・ヒターノ”に比べれば随分ましだ。残念ながらこれは難しい。合唱がいけない。合唱が何とも素人合唱団のようでなんとも痛々しい。歌い手にとって作品自体がかなりの難曲であるせいか、一人ひとりの実力不足は否めず、アマチュア合唱団の演奏のようでまるで音楽になっていない。楽譜どおりに歌うのが精一杯といった趣がある。既に亡くなったが昔ドイツのギタリスト、ジークフリート・ベーレントの演奏でもレコーディングされたものがあったが、やはり合唱団はひどいものであった。そもそもこの曲はアマチュア合唱団なんぞの手に負えるようなしろものではない。むしろ超一流のソリストほどの実力を必要とする。当時そのレコードを喜び勇んで聴いたものだったが、聴いたあとの落胆はひどいものであった。リズムから声量のコントロールから、そして肝心な歌いまわしからなっていなかった。今回のこのCDの演奏もその演奏と殆んど同じ程度といったらいいか、とても芸術作品とは言い難いものがある。とにかく表現が全てに渡って難ありといったところ。

今まで聴いたこの曲の演奏で最も優れたものは一昨年の11月、村治佳織さんが日本の合唱団“ボクスマーナ”とやったものが最高の出来であったと感じている。それまで私はこの“ロマンセロ・ヒターノ”という曲の真価を理解していなかったといってよかったが、その時初めて目を見開かれたような気がしたものだ。その時の演奏は全曲を通してのものではなかったが、ぜひともいつかは同じメンバーで全曲を通して聴いてみたいと思ったものだった。その時私は楽屋裏にいたが、終焉後ボクスマーナの皆さんも感動のあまり、「いつか全曲を通してやりたい!」と言っておられたのを覚えている。
紹介しておきながらこのCDに対して随分ひどいことを書いてしまったが、これくらいの曲になると録音されたものも少なく、恐らく今まで一度も聴いたことのない人も沢山おられることと思う。そうしてみるとこのCDもひとつの貴重な記録であろう。世に沢山ある組み合わせの作品ではないので、ぜひとも一度は味わってみられたらよかろうと思う。このCD、ギターの演奏に関しては充分聴き応えのある内容になっていることは確かである。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)

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今日はフラメンコギタリストの池田浩さんのチョット変わったコンサートがありました。第1部はミューズサロンがまるでフラメンコのタブラオになり、第2部はインド音楽とフラメンコが見事に融合した不思議な世界になってしましました。

照明を落としたステージにカラフルなイスを置き、第1部はまるでフラメンコのタブラオ状態。池田さんのソロに始まり、3人の美人ダンサー(ホントに)がパルマと踊りで参加。ダンサー3人は絶大な人気を持つ加藤おりはさんとその高弟の木村香美さんと内田好美さん。
池田さんのギターソロは決して激しく掻き鳴らすものではなく、静かに感情移入して聞かせる演奏ですが、パルマとダンサーが加わるとフラメンコの雰囲気が最高潮に達します。

後半は一変してインドの世界。ステージに3人が直に座り、シタール(吉田こうき)とパカワジ(打楽器:カネコテツヤ)にギターが見事に融合して不思議な世界になってしまいます。
シューニャ(Zunya)とはサンスクリット語で“空”“中空”“ゼロ”を意味するものだそうですが、何故この言葉がサブタイトルになったのかは説明は聞いていませんが、無の心境から生まれる音楽、空間を作りたかったのかなと想像しています。
アンコールにはこの不思議なトリオに加藤おりはの踊りと美女二人のパルマが加わって最高に盛り上がり幕を閉じました。
聴衆は初めての不思議な世界に酔いしれて、「不思議な体験をさせて頂きました」「酔いが醒めない内に帰ります」と皆さんしっかり楽しまれた様子でした。



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