2008年12月のブログ記事一覧-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



今日で2008年最後の営業を終了いたしました。
今年も多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。
ミューズサロンでのコンサートも益々盛んになり、来て頂いたお客様、演奏家の皆さん、先生方、製作家の皆さんに心より感謝申し上げます。
来年もギター普及の為、皆さんにより楽しんでいただき、刺激を受けていただき、より感動的人生にして頂けるよう、頑張ってまいります。ギターもより良い物を、お一人お一人に合った、そして喜んで頂ける楽器選びを精一杯させて頂きます。
不況で大変な1年になりそうですが、よろしくご支援、ご愛顧をお願い致します。

新年は1月4日(日)より営業いたします。(翌5日(月)は定休でお休み)
明日は大掃除をして、床もワックスでピカピカにしてお待ちしています。

新年第1号のコンサートは1月11日(日)ニュー・イヤーコンサート『ラテンアメリカのギター音楽』by酒井康雄です。楽しいプログラムですので是非お越し下さい。
詳細はHPの『サロンコンサートの予定』ページでご覧下さい。

では皆様、良い年をお迎え下さい。
山下 高博

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1ヶ月のご無沙汰です。スタッフの冨田 眞理です。
お休みしている間に、社長に謀られ(?)なんだかブログを書かなきゃいけない状況にさせられました。
今、今年最後のコンサート「4つの彩り」Ⅱの真っ最中!
私は、受付でお留守番。
今日はサロンは満員です。さすが、若手4人の演奏が聴けるんですものね。長縄さんの提案で、今日のサロンはベルガモットのいい香りと、ステキな演奏で皆さん酔いしれていると思いますよ。

先日のクリスマスコンサートは、「冨田さん2部聴いてきていいよ」と言われ、ヤッターと思ったのに、要するにブログを書く為だったかしら…?
いつものお二人から考えると、どんな感じになるか想像しにくい組み合わせだなあと思いつつ聴いておりました。でも、さすが、おしゃべりも演奏も息のあった、あったかいコンサートだったと思います。クリマスのメドレーは、リズムが色々変わっておもしろかったですよね?
私はギターの曲をあまり知りませんので、勉強になりました。

ここにいると、いろんな方に逢えるのですが、なかなかコンサートをじっくり聴かせていただくことが無く、それがとっても残念


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このところ、仕事の多さと体力・気力の衰えからか、ブログをサボってばかりいます。皆さんにもっと情報発信をしたいと思いつつ、申し訳ないと思っています。

さて、先週末に二つのコンサートがありましたので、一緒にご報告いたします。
12月20日(土)リュート音楽のひとときNo.6『プレイ シャコンヌ』by中川祥治
12月21日(日)クリスマス・コンサートby高岡誠&佐々木響士朗
二つとも楽しみにしていたコンサートでしたが、私が風邪を引いてしまい、演奏を聴いていると喉がイガイガしてきて咳が出そうになるため、また、マスクをして咳き込んでいると周囲の方もいい気分では聴けないだろうと思い、そうそうに退場して殆ど聴くことは出来ませんでした。

しかし、中川さんのコンサートは2曲目にバッハのシャコンヌを演奏されたため、それだけは聴きたいと思い、聴きました。このリュート音楽のひとときはプロジェクターで資料を投影しながら、レクチャーを交えてのコンサートでいつもいい勉強にもなり、楽しいコンサートです。今回は中川さんがバイオリンの譜面からリュートの為にアレンジしてのシャコンヌの演奏で、バイオリンのオリジナル譜面を投影して、各パーツごとに、どこに留意して編曲したか、どういう構成になっているか、バスをどう処理したかなどかなり専門的な解説をしてくれました。当日はギターの先生も数名聴きに来ており、楽譜を手に、話を聞きながら熱心にメモも取る姿が見受けられるほどの高度な内容でした。一般の愛好家には少々難しい話であったのではと思われます。

クリスマス・コンサートは残念ながら殆ど聴くことが出来ませんでした。最初の数曲だけ聴きました。嘗て師弟関係でもあった高岡さんと佐々木さんはよくデュオをされています。お二人の音色とか音楽は全く違うものなのですが、その違いが上手く融合されていつもデュオは楽しく聞かせて貰っています。後半のプログラムはスタッフの冨田が聴いていますので、きっと近い内にブログで感想などを書いてくれるものと期待しています。冨田は昔はヤマハでエレクトーンの講師をしていたので、ポップス系の音楽には結構造詣が深い人です。そして9月から私がクラシックギターを教えていますので、2月のワンコイン・コンサートでデビューして貰う事にしています。そんな彼女がどんな感想を持ったのか皆さんもブログへの書き込みを楽しみにしていてください。


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コンクールから1週間が経ってしまいましたが、結果をご報告します。

今年は2次予選に残った30名の内、愛知出身者が1名のみと言う地元勢が寂しい状況でしたが、高齢者の健闘ぶりが目立ちました。2次予選の審査員からも「中高年がいい演奏してるね」とコメントがありました。
流石に本選に残ったのは10代から20代のプロを目指している若きギタリストの卵達で、今年は全体にレベルが高かったとのある審査員のコメントでした。

本選に残った6名は下記の通りです。
(本選演奏順)
萩野谷英成(神奈川)
志野 文音(鹿児島)
前田 司(東京)
木村 祐(茨城)
斉藤 泰士(埼玉)
山田 唯雄(大阪)

しかし、二次予選の審査では結構、票が割れました。つまりもう少し頑張れば本選に残れた人が他にも何人かいたと言うことです。

そして、本選での3位までの入賞者は下記の様な結果になりました。
第1位 山田 唯雄(大阪)(中学2年生、13歳)
第2位 木村 祐(茨城)(木村大の弟)
第3位 斉藤 泰士(埼玉)(昨年も3位)

第1位の山田君はまだ中学2年生ですからこれからが楽しみです。楽器の音量が小さかったり、音色に課題もあったようですが、音楽的にもしっかりしたものを持っており、審査員の票は彼に集中しました。これから如何に伸びるか、成長が楽しみです。







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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 村治佳織リサイタル(サントリーホール)

私にとって2008年最後の大きなイベントとして、12月7日14:00、東京赤坂にあるサントリーホールにおいて村治佳織さんのリサイタルが行われた。
 このホールはテレビでもよく見ることができるので皆さんもご存知でしょう。ステージの後ろにも席が設けてあり、収容人数は2000人。この大きなホールがこの日は満席で、我々関係者に対し大入り袋が配られた。ステージの袖から眺めてみると、それはもう圧巻。あたかもウィーンフィルかベルリンフィルでも来たのかと思えるほど。
 これだけの人たちが、村治佳織さんただ一人の演奏を聴くためだけに、日曜日の午後、ここに集まってきたのだと思うと、なんとも言えない感動で鳥肌が立った。
 各界の著名人も多く、ジャズギタリストの渡辺香津美さんの姿も見かけることができた。
 たった一人の女性ギタリストのリサイタルに、なぜこれほどまでに大勢の観客が詰めかけるのだろう。彼女は年間国内でも数十回のリサイタルを行っていますが、そのコンサートのほとんどを満席にしてしまう。それも聞けば殆んどが全国各地からのラヴコールによって開催されるコンサートとのこと。つまり事務所としても、今や村治さんを売り込む必要はまったくないそうだ。それほどまでに彼女の演奏を聴きたい、彼女の演奏する姿を見たいという人たちが全国に大勢いるということなのでしょうが、楽器の種類を問わずとも、クラシック音楽の世界に、こんなアーティストが他に存在するでしょうか。
 私の知り合いに彼女と同世代の女性がいますが、彼女によれば、人気と実力を兼ね備え、一人の人間として自分の進む道を敢然と歩んでいる村治さんの姿、生き方に痛快さを覚え、また憧れをも感じるのだそうだ。
 今年村治さんのコンサートの音響を受け持たせてもらうのはこの日で11回目。そういえば昨年も同じ11回でした。その都度彼女の近くで、彼女の人に対する接し方を垣間見させてもらっていると、そんな彼女の魅力が伝わってくるし、どこへ行ってもその地のホールを満杯にしてしまうほど皆が彼女を愛していることが理解できる。

 今回のリサイタルは、以前から「バッハに真剣に取り組みたい」と言っていた一応の集大成。全てのプログラムがバッハの作品、ないしはバッハに繋がる作品ばかりで、プレイズ・バッハと銘打ったコンサートでした。
 第1ステージ、私がずっと楽しみにしていたリュート組曲第4番 BWV1006a全曲。そしてヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004全曲と超大曲が並ぶ。演奏の開始からこんな重厚なプログラムを打ち出すなど堂々たるものだ。後半はフルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034を能楽の笛の名手“一噌幸弘”さんの和笛と合わせ、次にはヴィラ=ロボスによるギターのための5つの前奏曲を演奏。そしてその後は東邦学園の学生メンバーによる弦楽合奏をバックに、同じくヴィラ=ロボスのバッキァーナス・ブラジレイラス 第5番。最後にバッハに戻って最近彼女がよく弾いているG線上のアリアで締めくくった。

第1曲目、彼女にしては珍しく細かい技術的なミスも散見されたが、それもリハーサルから立ち会っていた私としては、当日会場での練習の時間をほとんどアンサンブルに取られてしまって、自分のソロに当てる時間が無くなってしまい、第1ステージがぶっつけ本番のようになってしまったからなんだよと「言い訳」を代弁したくなるほどの状況であったことを考えると、その後の彼女には素晴しいものがありました。確実無比のテクニック、そして颯爽とした、しかもとても清潔感あふれる演奏を展開。「そう!これがいつもの村治佳織よ!」と、こちらの気分も爽快になってきます。
彼女の弾くシャコンヌは、今私の一番のお気に入りだし、相変わらずヴィラ=ロボスの前奏曲は、なぜだか日本の「能」の世界を呼び起こさせてくれます。
いかなる時も過剰な表現は一切せず、かといってひとつの不足も無い彼女の音楽は、あくまでも音楽という芸術に純粋に奉仕するかのごとく、この日もまっすぐでした。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


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