2009年12月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日は今年最後のミューズサロンコンサートを『4つの彩りⅢ』で飾っていただきました。出演は伊藤兼治、高須大地、長縄広紀、山田陽介の若手ギタリスト4名です。今回で3回目ですが、毎回満席です。それぞれが若いとは言え、演奏活動や教授活動を行う中で、着実にファンを増やしています。聴きに来ていただく方々の殆どは中高年層ですので、普段から可愛がって頂いているんだろうと思います。

『4つの彩り』と言う名前は彼らが付けたものですが、今日も「うまく付けたものだな!」と思いながら演奏を聴かせて頂きました。それぞれが違う個性を持っています。音色も音楽も4人4色です。今回は各人のソロも聴かせてくれましたので、その個性の違い、成長振りなどを感じることが出来ました。

特に今年の山陰ギターコンクールのプロフェッショナルの部で見事第2位に入賞した高須君にその成長振りを感じました。昨年までは、最近の流行語を借りて言えば、草食系の音楽でしたが、今回は彼の音楽、主張がハッキリした演奏を聴かせくれました。技術的にもまだまだ伸びる余地がありますから、今後が楽しみです。

山田君は大分10弦にも慣れてきたようで、きれいに纏めた演奏をしてくれました。しかし、本人にも言いましたが、弾き始めが急すぎて、聴衆が聴く準備が出来ていないうちに弾き始めてしまいました。キャッチボールで、相手が準備できていないのに投げると、相手はボールを受け取れませんよね。本人も弾き始めてから「しまった!」と思ったそうです。しかし、10弦はアンサンブルで大いに活躍しますね。6弦には出ない低音が出ますので音に厚みが出てきます。

伊藤君と長縄君のソロではそれぞれ無難な演奏でしたが、もう少し音楽の構成に主張があっても良かったかなと思いました。しかし、ピアソラのタンゴ組曲と言う難曲を弾きこなしました。欲を言うともう少し緩急・強弱のメリハリがあると良かったかなと思いますが・・・。アサド兄弟の演奏があまりにも見事なので、それと比較しては気の毒ですが・・・。

最後の4重奏はテンポの点で、いまひとつ全員がツボにはまりきらなかったのかな?と言った感じもありましたが、10弦ギターの超低音も入った響きで美しいハーモニーを聴かせてくれました。

来年は彼ら二人ずつに分けた演奏会をするか、大きなホールでのリサイタルにするかなどいろいろ話が出ています。是非今後も彼ら4人へのご支援、ご声援をよろしくお願いします。
今日でミューズの営業も終了です。皆さん、この一年ありがとうございました。新年は1月5日から営業していますので、来年も是非よろしくお願いします。良い年をお迎え下さい。
山下 高博

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年末でバタバタしているうちに、高岡誠さんのコンサートから1週間が経ってしまいました。師走とはよく言ったものですね。何故だかあわただしくあっと言う間に時間が経ってしまいます。もう1年経ってしまったんだと年々速くなる時間の経過に驚きを感じています。

今回の高岡さんのリサイタルは、実は、彼の生徒さんであり、大ファンの方からの要望で実現したものなんです。そしてその方からのリクエストと高岡さんが是非演奏したいという曲を組み合わせてのプログラミングをして頂きました。その方も多くのお知り合いに宣伝して頂いたのですが、高岡さんの人気の高さには驚かされました。早くから予約が満席になり、高岡さんのご希望もあって急遽夜の部も設けることになりました。最初は夜の部にどれだけ人が入るか心配したのですが、30数名の方に来て頂きました。ありがとうございました。

私は第1部を聴かせて頂きました。高岡さんらしい、繊細な歌い回しに引き込まれます。演奏には、『どうだ!』と言う感じで迫力で押してくる演奏と、ピアニッシモを上手に使いながら聴く人を引き付けていく演奏があると思いますが、高岡さんの演奏は後者にあたります。演奏終了後には皆さんが『良かった!』『感動した!』と大変満足され店を出て行かれました。中には『涙が出た』と仰る方もいらしたそうです。(山下)

スタッフの関谷です。
2部の前半を聴かせて頂きました。
ラグリマや後藤千秋さんのオルゴールなど、よく知っている曲でも弾く人で微妙なニュアンスの違いがありますよね。社長も書かれてますが、高岡ワールド!って感じです。こう、耳をそば立てて全身耳にして、1音も逃さず聴きたくなるそんな演奏でした。
昼、夜2回公演ということが急遽決まったため、昼から夜へ、夜から昼への移動があったりキャンセルが出たら移動をかけるなど、いろいろありまして少し不手際が出てしまい、ご迷惑を掛けてしまった部分がございました。この場を借りてお詫び申し上げます。




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もう5日も過ぎてしまいましたが、先週の土曜日(12/12)に第19回ワンコインコンサートを実施しました。プログラムを見てもお分かりだと思いますが、今回も結構お上手な方が出演されました。初心者の人が居なかったのが少し残念でしたが、聴衆参加された方で次の様なことを言われた人がいました。
『プロのコンサートとは違う楽しさがありますね。見ていて参考になることが沢山ありました。プラスの点もあれば、マイナスの点もありました。人の振り見て我が振りなおせと言う類ですね。』
そうなんですよね、演奏もそうですが、ステージでの立ち居振る舞いから、姿勢、弾き方などいろんな点で参考になることがあります。

また、第2回目に出演されてアルハンブラを弾かれた方なのですが、その時は緊張でトレモロが演奏できなくてギブアップされて、今回そのリベンジで再出場されたのですが、見事にアルハンブラを最後まで弾き切りました。ご本人も嬉しいと仰っていましたが、私も嬉しかったですね。これでトラウマがなくなったんではないでしょうか。そんな形で自信をつけて行って頂けるといいですね。

そして、最後にフルートとギターのデュオで出演されたフルートの田口さんは、今までにギターで3~4回ほど出場されているのですが、器用ですね。時々居ますね。いろんな楽器を演奏されるマルチプレーヤーが。この方もギター、フルート以外にも三味線、箏などを演奏されるそうです。羨ましい限りです。
皆さんも、ギターソロだけでなくても結構ですので、他楽器とギターのデュオやアンサンブルでも是非ご参加下さい。

今回のプログラムは下記の通りです。
西村 直樹 A.カーノ/アンダンテ カンタービレ
熊谷江利子 F.タレガ/アルハンブラの想い出
豊嶋 真司 F.クレンジャンス/2つのワルツ
      (ワルツ・ショーロ&ワルツ・フランセーズ)
      H.ヴィラ・ロボス/ワルツ・ショーロ
鈴木 信幸 M.M.ポンセ/プレリュードとガボット
藤野 大助 F.タレガ/ラグリマ
      F.タレガ/アルハンブラの想い出
浅野 喜正 J.トゥリーナ/ソナタ
布目 知弘 A.バリオス/郷愁のショーロ 
村上 弘明 M.M.ポンセ/エストレリータ
      A.ラミレス/アルフォンシーナと海
高田 健一 I.アルベニス/アストリアス 
      ローラン・ディアンス/タンゴアンスカイ
野呂 正夫(ギター)&田口華恵(フルート)
      F.J.ゴセック /ガボット
      M.de.ファリャ/スペイン舞曲第一番

山下 高博

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明日(12/4)から3日間『世界の銘器展』を開催します。

今回はアントニオ・デ・トーレス1867年やロマニロス・バロック風ギター(6単弦)など珍しい楽器から、ハウザーⅡ/Ⅲ、ロマニロス&サン(新作)などの銘器は勿論、100万円台の銘器が20本、更には加納木魂、黒澤澄雄、黒澤哲郎、K.一柳、茶井幸秀、川田一高、河野賢、桜井正毅、江崎秀行、河村和行、松井邦雄、辻渡、そして新進製作家の大西潤、横尾真人など80万円~30万円台の手頃な楽器が勢揃いです。

ショートスケールも640mm、630mm、610mmまでありますので、この機会に貴方に合った楽器を選んでいただけると嬉しいです。しかも、セール期間中は全て特別価格でご提供です。このブログには○○%引きと書けませんが、会員の方にはご案内している通りです。

12/6(日)14:00~17:00は加納木魂さんによる無料楽器診断もあります。是非貴方のギターをご持参下さい。

また、展示に使用しただけの木製ギタースタンド(30%OFF)のご予約も殺到しています。ご予約はお早めにどうぞ!お引渡しは展示会終了後となりますが・・・。
その他下記の様な超お得品も用意しています。(12/1~12/20)

1.この乾燥時期には必携の湿度調整グッズが25%~50%OFF
2.スーパーライトケース 黒レザー張りが30%OFF
3.輸入弦(オーガスチン、プロアルテ、ハナバッハ、サバレス)が50%OFF

尚、明日(12/4)だけは銘器展は19:00で終了しますのでご了承下さい。
土日は20:00まで開催しています。

皆様のお越しをお待ちしています。
山下 高博

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先週の土曜日(11/28)は久しぶりのサロン講座で、花尾律子先生による『メンタルトレーニング』を実施しました。
メンタルトレーニングとはスポーツなどではよく知られていますが、最近では音楽家にも注目され始めています。メンタル・トレーニングは、精神性、身体性、技術性を総合的に考え、すべての楽器に対応したレッスンです。緊張を和らげる精神的なコントロール、日々の練習の仕方、からだの使い方、暗符の方法、テクニックの上達など、さまざまな角度からレッスンするというものです。腰痛や腱鞘炎などでお悩みの方には一人一人に合った簡単で効果的なストレッチなどのプログラムを作って指導して行くというものです。

今回のテーマは2つに絞って実施しました。
1.人前での緊張の克服
2.腱鞘炎、腰痛の悩み対策

『緊張』は万人に共通の悩みですよね。それぞれの悩みを持った4人のモデル生徒さんが受講され、聴講の皆さんも熱心にメモを取ったりしてとても良い講座になりました。そして受講された方にも聴講された方に大好評でしたので、年明けには再度テーマを検討の上、サロン講座を実施して、春から定期講座としてスタートさせたいと考えています。

この花尾先生は楽器のご専門はフルートですが、1992年にドイツへ渡り、1993年 ヴュルツブルク音楽大学に入学。1997年 ヴュルツブルク音楽大学で教育学修了試験(ディプロム)合格、音楽教員国家試験合格とドイツでの勉強が長く、1995-97年 メンタル・トレーニングをウルリケ・クレース・ダッヘンエンダー(元水泳オリンピック選手)に師事されました。その後も大学院を終了するなど研鑽を積み、2007年に独自のメソッドを応用したメンタル・トレーニングのレッスンを開始。プロ・アマ問わず悩める音楽家のため、日々研究・観察を続けていると言う方です。

以前に脳医学博士の中村先生に、脳科学の観点から同様のテーマで講座を開いていただいたことがありますが、この花尾先生の講座はより実践的で、日々の実地研究と観察から一人一人にあった適切なアドバイスをして頂けます。そして日々のトレーニングのプログラムが明確にアドバイスされる点が大きく違います。今回参加できなかった方も是非次回にはご参加下さい。そして春からの定期講座にご期待下さい。まだ、詳細は未定ですが、決まり次第ご案内させていただきます。
山下 高博

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