2007年9月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日9月26日に南山大学ギターアンサンブルの皆さん対象にミューズサロンで「ギターとその音楽」と言う題でレクチャーとDVD鑑賞会を行いました。
私も南山のギターアンサンブル出身であると言う事と今年からミューズに入社した和泉由起がやはり南山大学ギタアンの出身と言う事で実現したものです。ギターをやっているのにあまりにもギターの事を知らないという現状を知り、折角だからもっと知って欲しいと言う思いからでした。有名ギタリストも名曲も知らないんです。やはり合奏と言う世界と独奏楽器としてのギターとは違いますからね。でも卒業してからもギターを一生続けてもらえるような独奏楽器としてのギターの魅力も是非知っていただきたいと思いました。
そこでギター(楽器)の歴史、ギター音楽の歴史、そしてごく一部のギタリストの紹介をした資料をパワーポイントで作成し、30分近くお話をし、歴史を追ってDVDで演奏を紹介しました。少しでもギターを知ってもらえたかなと期待しています。そして今回南山大学のギタアン主幹(部長)の戸谷さんからお礼を兼ねた感想文を頂きましたのでご紹介いたします。また、他の学校のサークルの皆さんにも是非同じ事が出来ればと思っています。是非声を掛けてください。

私達南山大学ギターアンサンブルです。
山下さんや和泉さんは部活の大先輩という繋がりもあり普段から仲良くさせて頂いてます。普段の部活動では主にギターで合奏を練習をしていますが部活という限られた時間の中での活動の為、部員全員でソロやギター自体について知識を深めるような機会が持てないのが現状です。

そこでご相談した結果、今回ミューズさんにギターについての勉強会を開いて頂ける事となりました!

まず始めにギターの歴史について、ギター演奏家についてのお話をして頂きました。教えて頂いた事は基礎の基礎だと思うのですが知らない事ばかりで恥ずかしいです。ギターは初めから6本の単弦だった訳では無いようで、ギターの形も時代と共に様々に移り変わっていくんですね。
他にもギターの良い音の出し方や種類についても教えて頂いて本当に勉強になりました。

一通り講義をして頂いた後はDVD鑑賞です。
ソルの「魔笛」による主題と変奏、を始めとする古典名曲から今人気が高いLAGQや村治佳織さんの演奏まで幅広く見せて頂きました。素早い指の動きとテクニックに圧巻です!!特に村治佳織さんはオーケストラをバックに演奏したアランフェス協奏曲がオーケストラとギターの絶妙なバランスで本当に綺麗だなぁ、と思いました。

全行程は以上で終わりでしたが、鑑賞が終わったら急に現実に戻された気がしました。。

サロンではスピーカーを介しているとは思えない程自然に音が聞こえてくるのです。かなり居心地の良い空間でした。
部員全員で校外に出ての勉強会というのは今回が初めてだったのですがこのような機会を設けて頂いて、知識不足を痛感したと共にもっと色々な作品に興味が沸いてきました。
ミューズさんには本当にお世話になりました。ありがとうございます。


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今日は宗次ホールでアルゼンチン人のレオナルド・ブラーボと言うギタリストのリサイタルがあり、行って来ました。恐らくこの名前を知っている人は殆ど居ないと思いますが、彼は2003年に来日し、現在福岡在住なんです。67年生まれと言うから丁度40歳。アルゼンチンでは7枚のCDをリリースしていると言うから、結構の実力者。

プログラムは、ユパンキ、ソル、ヴィラ=ロボス、タンスマン、ボグダノヴィチ、ガルデル、ピアソラ、シネシとアルゼンチンのフォルクローレ、タンゴなど祖国アルゼンチンの作曲家の作品を随所に織り交ぜての楽しい構成。

演奏はもっと土臭さのある人かと思いきや、意外と洗練された綺麗な演奏でした。もう少し個性が強くても・・・とか、もう少しパッションがあっても・・・と思わせるくらい正当な、しかし完璧な演奏でした。技術的にも素晴らしいものを持っていながら決してそれを見せびらかすような演奏ではなく、真面目に作品に向かい合い、丹念に表現すると言う印象でした。アルゼンチン人という先入観からか、実はもっと荒々しく強烈な演奏を心のどこかで期待というか、想像していた私には若干肩透かしを食らったくらいの端正な演奏でした。

彼は福岡のギター専門店・フォレスト・ヒルでも教えていて、私も一度訪問したいと思っている店なので、主催者側の方に演奏終了後紹介して頂きご挨拶してきました。人間的にもとても真面目そうな方でした。

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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 村治佳織 in KYOTO & OSAKA

 9月も終盤にさしかかった23日(日)と24日(月)、京都府城陽市と大阪府富田林市において、村治佳織のソロリサイタルが行われたが、まだまだ厳しい残暑のなか、いずれも全て満席といういつもながら佳織ファンとしてはとてもうれしい環境の中でのコンサートであった。京都の方は収容人数400、大阪は800と、彼女のリサイタルとしてはさほど大きくないホールであったが、音響条件のことを考えると、いつものPAシステムが有った方が良いのではということから、急遽システムを持って会場へ赴くこととなった。行ってみるとたしかに京都の方は会場の反響がまったくない。おそらく400人といえども、これでは会場の最後列ではほとんどギターの音は届かないであろうと想像される。プログラムは2会場とも同じ内容

曲目を挙げておくと
第一部
J.S.バッハ/リュート組曲 第一番 ホ短調 BWV996
      /シャコンヌ
武満 徹編曲/ロンドンデリーの歌
A.ヨーク/サンバースト
第二部
E.サインス・デ・ラ・マーサ/暁の鐘
F.M.トローバ/ラ・マンチャの歌(全5曲)
F.ターレガ/アルハンブラの想い出
J.ロドリーゴ/フェネラリーフェのほとり
M.デ・ファリャ/粉屋の踊り

この中で私として初めて聴く曲としてはバッハのシャコンヌとファリャだったが、いずれの曲も心底驚いた。こんなことをいうと佳織さんや佳織ファンの方々にしかられてしまうだろうが、まったくもって女性らしくない。私としては2回目となるトローバでもそうだが、なんとも颯爽としてダンディなのだ。かっこいい男性が弾いているかのように研ぎ澄まされた演奏スタイルなのである。とくにシャコンヌなどは一緒に行った友人が感激して目に涙を溜めているほど。またトレモロあるいはトレモロを含んだデ・ラ・マーサ、ターレガ、ロドリーゴはその技巧と表現の冴えに拍手も一段と大きいようであった。まったくもって彼女の弾くトレモロの素晴しさは、表現しきれないほどいつも美しい。勿論最後のファリャでは女性らしからぬ迫力で会場を圧倒。あちこちからため息が聞えるほどであった。とにかく現在これほどの安定感とセンス、そして華やかさを感じさせてくれるアーティストはめったにいるものではない。この夏長くスペインの空気を呼吸してきた彼女は、このところますますの冴えを見せるようになってきたようだ。ぜひ皆さんも機会があれば彼女の演奏を聴いてみてほしい。きっと本当の音楽とは何なのかに気付かされることと思う。私は最近の彼女の演奏には、あのヴァイオリンの巨匠「ハイフェッツ」のようなものを感じることがある。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)

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土曜日のサロンコンサートに引き続いて一昨日の日曜日には高田元太郎さんにマスタークラスをやっていただきました。
私も数年前に浜松で高田元太郎さんのコンサートとマスタークラスを企画した事があるので教えるのがお上手な事は分かっていましたが、今回は改めてそのレッスンの上手さを再認識しました。

中学生の受講生のお母さんも「高田先生は頭もいい人なんでしょうね。一瞬にして息子の欠点を見つけて的確に指摘、指導してくださいました」と感激されていました。各受講者の演奏がレッスン中に見る見る変わっていくのを見てもそのレッスンの上手さが分かります。彼のお弟子さん達の7~8人がプロとして活躍されている人が居ることを見てもその指導者としての能力が推し量れると言うものです。今後も定期的にお願いしたいと申し出たところ、高田先生ご本人も快く承諾してくださいました。高田先生も「受講者のレベルも高いし、聴講者の皆さんも熱心に聞いて頂き、楽しくレッスンできました」と言っていただきました。
私も嬉しいのが写真にもあるように楽譜持参で聴講する人が増えてきたことです。楽譜を見ながら聴講すると一段と勉強になりますからね。
また、嬉しかったのが、名古屋のベテランのギターの先生も聴講に来ていただいたことです。教える立場にある人が、他人のレッスンを見て勉強すると言うのも素晴らしい事ですね。皆さんもこれからもどしどし聴講に来てくださいね。







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こんにちは、渡辺なつ実です。

昨日は、私の個展演奏会がありました。

半年以上前から準備してきた演奏会です。

15時からゲネプロがあり、3時間以上も行いました。
最後のリハーサルに立ち合っていると、自分が演奏をするわけでもないのに、どんどん緊張が高まってきました。

第1部はこれまでに発表をしたことのある旧作、第2部は初めて演奏をする新作とに分けて演奏されました。
やっぱり作曲者にとって、自分の曲が演奏されるときはうれしいものです。自分の曲ばかりをこんな風に演奏してもらえると機会があるというのは、本当にありがたいことだと思いました。

演奏者の方々は、これまで私の曲にそれぞれ長い時間をかけて向き合い、素晴らしい演奏をしてくださいました。

個展演奏会をおこなったことで、これまでの自分が行ってきたことの再確認や、これからの課題が見えてきます。これからさらに活動していくための確認作業ができるまたとない機会だと思います。それに個展を開かせて頂けることで、自分の行ってきた作曲活動を応援してくれる人がいるんだという励みにもなります。

最後になりますが、会場にお越しくださったみなさま、今回この演奏会を主催してくださったテノールの中村さん、素晴らしい演奏をしてくださった演奏者の方々、マネージメントの方々、そしてこれまで作曲を応援してくださったたくさんの方々、本当に本当にありがとうございました。

これからも頑張って活動をしていきたいと思いますのでぜひとも応援宜しくお願い致します。



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