2011年3月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日の日曜日(3/27)は大嶋芳さんに「“ロメロテクニック”講習会&ミニコンサート」をやって頂きました。彼はロメロ・ファミリーの父親セレドニオ、長男セリン、次男ぺぺの各氏に師事し、ロメロ・テクニックを直々に学んだ、日本人では唯一のロメロ技法継承者として、安定したテクニックを披露しています。
一族以外では演奏される事のない、師セレドニオ作の楽曲も得意としていて、当日もセレドニオ・ロメロ作曲の「アンダルシア組曲」を演奏してくれました。

講習会には熱心な方々がギター持参で大勢参加されてました。ある方が「ロメロテクニックって何か特別なものがあるんですか?」と言われましたが、楽器の持ち方だけ特徴があるものの、左右の手の奏法に関しては基本的には同じだと言っていいでしょう。ただ、驚いたのは大嶋さんは10代でロメロ一家に師事したそうですが、1年間は本当の基本しかやらせてくれなかったそうです。右手でいえば6弦にPを置き、3弦~1弦にimaを置いて第1関節から絞るように和音を弾くことだけをやらされたそうです。それを我慢してやった大嶋さんも偉いと思いますが、やらせた方も凄いと思います。大嶋さん曰く、「振るいに掛けたんだと思う」ですって。左手も脱力して最小限の動きで指を動かすこと、そしてゆっくり練習することをやらされたそうです。ある日、彼がペペ・ロメロに「早く弾けるようにする秘訣は何か?」と質問したら、「ゆっくり練習することだ」と答えが返ってきたそうです。

最後に演奏を聴かせてくれたわけですが、講習会で言っていた通りの弾き方、テクニックで、それは安定した確実なテクニックを披露してくれました。お蔭で講習会終了後、お二人の方が大嶋さんのクラスに入って頂きました。お一人曰く「私はあのテクニックを盗みたい、ああ言うテクニックを身に付けたい」ですって。あなたも如何ですか?この4月から大嶋さんは日曜日にミューズでレッスンしていただきます。
今月は体験レッスンも、入会金もタダですよ。
山下高博

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連日の被災地や福島第一原発の報道、そして計画停電による影響などの報道を見ると、こんな大変な時期にコンサートをやっていて良いのだろうかなどと思うこともありましたが、こういう時だからこそ出来る時にやっておかなくてはと言う思いから、先日の土日に「福田進一 プレイズ・バッハ&公開レッスン」を実施いたしました。
東京では多くの演奏会が中止になっているそうですし、海外の演奏家やオーケストラの演奏会も中止が相次いでいると聞きます。一日も早い復旧・復興がなされることを祈らずには居られません。報道を見るたびに「何か出来ることはないか」ともどかしい思いになります。ミューズも日曜日から募金箱を設置しました。そして、ミューズの講師陣に呼びかけて5月1日にミューズサロンでチャリティーコンサートも決定しました。是非皆さんもご協力ください。

さて、前置きが長くなりましたが、福田先生は土曜日のコンサートのために、金曜日に名古屋に入ってくださいました。3連休も重なって東京を脱出する人が大勢出そうとの憶測から、万一に備えて1日早く入ってくださいました。これは大正解だったようで、金曜日の新幹線も最後の1席を確保できたそうでした。

土曜日のコンサートのプログラムは福田先生の新しい編曲によるオールバッハ。
1.組曲ト長調(チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009)
2.シャコンヌ 二短調 BWV1004
3.組曲二長調(チェロ組曲第6番二長調BWV1012)

シャコンヌはどんどん調子が上がって、かなりヒートアップした様子で凄く圧倒される演奏でした。最後のチェロ組曲6番はとても長い曲ですが、全く長さを感じさせない名演でした。さすが世界の福田進一と言う、技巧的にも音楽的にも「ブラボー」と自然と声が出てしまう演奏でした。

翌日の公開レッスンはいつもの如く7人が受講され丸一日(11:00~19:30)エネルギッシュにレッスンして頂きました。受講者の演奏がみるみる変化していくのが良く分かります。聴講しているだけでも自分が上手くなったような錯覚になるほど、勉強になることが一杯出てきます。そして、昨年の名古屋ギターコンクールで優勝した12歳の金田栞奈ちゃんなどは、福田先生が「何でも直ぐに出来ちゃうね!」と言うほどに見事に変化していく吸収力、適応力を見せてくれました。今後が楽しみです。

山下高博


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テレビをつけると地震と原発の話題ばかりです。
本当に現実とは思えないような、光景が広がっていて、被災された方の言葉に思わず涙ぐんでしまいます。
日本列島は2.4m動いたそうですね。それほどの威力だったわけです。

4時ごろ私の携帯が、普段聞いたことない音で鳴りだしました。見てみると長野で地震があったという「緊急地震速報」でした。
その後すぐ、ショッピングセンターの館内放送が入り、注意を促していました。確かに数秒前でも、わかれば火を消したり、逃げ道の確保をしたり、机の下に入ったりできるわけですよね。
でも、これは地震後の巨大津波ですものね。何もわからないまま亡くなった方がどれほどいらしたでしょう。
ご家族の安否がわからず、胸を痛めて見える方がどれだけいらっしゃるでしょう。

テレビやラジオでも「私たちにできることは何か」と問うています。募金だったり、節約だったり・・・。
とりあえず、「私たちがしっかり生活すること」と誰かがいっていました。工場や流通やいろんなものがストップして、日本全体の経済も大変なことになるでしょう。
医療従事者の派遣もあるということは、事故や病気も減らさないと廻っていかないのです。
だから私たちは、何事にも安全確認を怠らないとか、無駄な電気は使わないだとか、小さなことでもきちんとこなして、日々生活していきましょう。

スタッフ関谷

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こんにちは。スタッフの関谷です。
今日はお休みなのですが、いつも忙しくて、ゆっくり文章を考える暇がないのでおうちのパソコンから書いてます。

3月3日の素敵な1日のお話です。
朝、開店してすぐ「お早うございます!恋人を迎えに来ました!」っていらしたOさん
実は、彼女のギターのサドルの加工を依頼されてお預かりしていたのです。
完了連絡をしたら、朝一番で来てくださったんです。
帰られて、しばらくしてからこんな内容のメールが入りました。
「とてもよく響くようになりました。さっきは(ギターのこと)恋人って言ったけれど、まだ私の片思いなんです。両想いになれるよう頑張ります。」
なんて、かわいい!(失礼かしら?)
いいえ、もう両想いだと思いますよ。あなたが彼の怪我に気づいて直してあげたから、よく響いてくれるんですもの。もっと熱烈な両想いになれるよう祈ってます。

お昼前には、今月お引越しで退会されるkさんがレッスン時間を利用して、先生と一緒にプライベートコンサートを催してくださいました。
3曲披露してくださったのですが、プログラムを作ってお手紙まで下さって・・・。
2曲は先生とのギターデュオ。1曲は先生の演奏をBGMにメッセージを読み上げてくださった後に、以前習ったことのあるシャンソンを歌ってくださいました。

そのメッセージにグッと来て、逢えなくなるのがとても淋しくなりました。遠くに引越しされるけれど、繋がっていたいからと新しい住所も教えてくださいました。「私、ミューズ音楽館のファンなんです。」って泣きそう・・・
お嬢さん2人のママさんであり、しっかりした奥さんであり、おしゃれな女性であるkさん、元気でギターを続けてくださいね


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