2006年3月17日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 若きデイヴィッド・ラッセル 編

 このジャケットの写真の左側、どなただかお分かりですか?
今をときめくデイヴィッド・ラッセルさんその人です。
でもこの写真ではなんだか蝋人形みたいに見えなくもないほど、目のあたりを見ると虚ろというか、目が座ってしまってるというか、どう見たって最近の活躍が嘘みたいに見える、彼の若かりし頃の写真です。
しかもラファエラ・スミッツという若い女性との2重奏の録音です。
このレコードは録音の記録がなんにも書かれていないので、はたして何年頃のものなのか、とんと検討がつきません。(少なくともこういったレコードは、必ず録音の年月日、場所、使用楽器などをきちんと記載しておいてほしいやんか)

曲は全てF.ソルのものばかり4曲。
① 喜遊曲 OP.38
② 二人の友(幻想曲)OP.41
③ 幻想曲 OP.54
④ 喜遊曲 OP.62

正直言って演奏は「おじょうず、おじょうず。まあぼくちゃん上手に弾けたわねえ。なにかママが美味しいものでもご馳走してあげましょうねえ」といったような内容。なまぬるくてなまぬるくて、とても最後まで聴こかという気にはなれん。
先ほど言ったように、録音に関するデータが何も記されていないので、いつごろの録音なのかさっぱり分かりませんが、それにしても30年も前にはならんはず。
現在のギターを弾く方のレベルの高さに比べたら、ど素人に毛が生えた程度といったら言い過ぎかもしれんが、よくもまあレコードを出せたもんやなあと思えてしまう。今時、こんな演奏しとったら生徒からも相手にしてもらえんやろなあ。
(今回はボロクソやなあ)

もっとも最近のデイヴィッド・ラッセルさんの活躍は目覚しいものがあって、テラークというレコード会社から続々とCDを出していて、名実ともに超一流ということなんでしょうが、おいちゃんの見るところ(録音しか聴いていないので、あまりはっきりと言わん方がええかもしれんが)どうもいまいちはっきりしない、なんだか切れの悪い演奏が多いかな?と思えなくもないような気がしないでもない。
正直言ってこのレコード、このブログを書くことになって最近、「何かネタを・・・」と棚を見ている時に、なんかどっかで見た顔やなあと思い、よくよく見たら「デイヴィッド・ラッセル」とあったので、びっくりしてもう一度聴き直した次第。恐らくこのレコードを購入した時も1回聞いただけでほとんどお蔵入りしとったんやね。

なんだか今回はせっかくのレコードの悪口ばっかりで、ラッセルのファンの方にはなんともはや申し訳ない限りでござるが、普段いいことばっかり言っとるおいちゃんも、たまにはきびしいこと言うこともあるんよ。
今をときめく一流ギタリストも、若いころはまだまだでした・・・というのも、何かを目指している若い方達の励みになるんかもしれんなあ、といったところで、お願いだからラッセルのファンの方、闇夜に襲わんといてね。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


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