2009年5月のブログ記事一覧-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



皆さんは一昨年末まで2年程ミューズで仕事をしていた、渡邉なつ実を覚えていらっしゃるでしょうか?実は昨日は彼女の結婚式だったんです。彼女を知っている人に是非この写真を見て欲しくてアップ致します。綺麗でしょ?少し痩せたようですが、それがまた彼女の大人の美しさをブラッシュアップして、この美しい新婦に仕立て上げています。
彼女は実は岐阜県郡上市近くの由緒あるお寺の令嬢でして、第27代住職であるお父様はここ数年後継者の事で頭を痛めていらしたそうです。しかし、お父様曰く『この上ない良縁に巡り合えて』彼女がお寺に入ることで、後継者問題も解決。新郎は大阪のあるお寺の次男だそうで、今風ではあるものの誠実そうな好青年。めでたし、めでたしで、お父様もそれはそれは大喜びのご様子でした。
しかし、今後も彼女は音楽の仕事は続けるとの事で、ご両親からも『今後とも何卒よろしく』と丁寧なご挨拶を頂きました。

その披露宴たるや、それはそれは立派なものでした。招待客120名の大披露宴ですが、約半数の方々が、お寺の住職。○○寺筆頭総代、○○教区組長などお偉方もご出席で、スピーチも立派なものばかり。住職ですから人前でお話しするのは上手いもんです。お寺とお寺の婚姻は私も初めてでしたが、いろいろな繋がりがあるようですね。なっちゃんも良縁で結ばれ、音楽の仕事は続けるとは言うものの、大きな責任を背負う立場になっていくんだろうなと、半数の羽織袴の出席者を見ながら感じていました。彼女は頑張り屋さんだから大丈夫だと思いますが、皆さんも是非声援を送ってあげてください。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




先日の日曜日(5/17)は伊東福雄さんと篠原正志さんお二人の『フリーバーズ』コンサートでした。
フリーバーズとは、自由に羽ばたく鳥と言う意味で名づけられたそうで、1985年に結成され、来年は25周年になると言う、息の長い二重奏団です。お二人ともGLC(ギター・リーダーズ・クラブ)に深いかかわりを持っており、伊東さんはGLCの立ち上げから関っている方ですし、篠原さんは現在GLCの会長をなさっています。皆さんもGLC学生コンクールと言うのをご存知ですよね。今年で34回目になるそうです。GLCはギター音楽の普及と若い世代の育成を目的とした、ギタリストや教育者有志により結成されている非営利団体で、フリーバーズのお二人も学校での演奏など、普及活動を積極的に行っています。そんな関係もあり、今回のプログラムもギターを初めて聴く人達にも楽しんで頂ける内容でした。有名曲や楽しく聴ける曲を盛り込んで頂きました。

お一人お一人がソリストとして活躍されている実力派ですし、もう長年のコンビを組まれているので、とても息の合った素晴らしい演奏を披露していただきました。また、お二人のお喋りがとても面白いんです。日常会話もシャレがバンバン出てきますが、ステージでも全く変わらず、何度も会場の笑いを取っていました。やはりこの辺りも普段から普及活動としてのコンサートを数多くこなされているお二人ならではなんだと思いました。そういう意味ではお二人ともエンタテイナーですね。

因みにプログラムは下記の通りでした。
【第一部】
・ランクラージュマン・・・・・F.ソル
  カンタービレ 主題と変奏 ワルツ
・ロマンス・・・・・・・スペイン民謡
・恋のアランフェス・・・・J.ロドリーゴ
・アルハンブラ宮殿の想い出・・・F.タレガ
・スペイン セレナータ・・・・J.マラッツ(篠原ソロ)
・3つの小品・・・・・I.アルベニス
   プレリュード タンゴ マラゲーニャ
【第二部】
・ブエノスアイレスの四季より 夏 ・・・・A.ピアソラ
・サーカス・ミュージック・・・・・・・・C.ドメニコーニ
  アルゼンチンのナイフ投げ、スペインのギリシャ馬乗り
    鑞人形館、ダック レース、アンデスの蚤芸
      ウラルの不思議な声とドンコサック
        氷上の消防隊、鍵穴を通って消えたヨギ
          さようならと奏でるオーケストラ
・ブラジル民謡「この道」・・・・・・I.サビオ(伊東ソロ)
・アンド アイ ラヴ ハー・・・・・・・・・ビートルズ
・フール オン ザ ヒル ・・・・・・・・・ビートルズ
・「森の聲」・・・・・・・・・・・・・・・・・井上勝仁
      ボールドウィン  夜鳥





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




<あれも聴きたい、これも聴きたい> 村治先生のギター教室 第37回発表会

 5月の始め、村治先生のギター教室、第37回発表会が、東京江東区にあるカメリアホールにおいて行われました。今回も私はお手伝いで参加させてもらいましたが、出演する子供達の上達振りがあまりにも素晴しいので、最近では私にとっても大変楽しみな年中行事のひとつになっています。椅子に座ると床に足が届かないような年中さんから、中学生、高校生、そして永年辞めずに教室に通ってこられている大人の方達まで。とにかく総出の演奏会ですからかかる時間も半端ではありません。会場には朝の9時頃に入り、10時からアンサンブルのリハーサル。本番は11時からですが、それから夜の7時頃まで延々と続きます。もちろん途中1時間ほど昼食のための休憩は入りますが、それでも相当な長丁場です。その間、先生はといえばステージで司会をしたり、裏で生徒さん達の楽器を調弦したり、さらには生徒さんの演奏の伴奏を勤めたりと縦横無尽の活躍。さぞかしお疲れのこととお察しするのですが、当の先生はそんなそぶりも見せず、いつもニコニコとして生徒さん達の演奏を楽しんでおられるかのよう。

 しかしいつも感心するのはこれだけ大勢の子供達が一同に集まっているのに、誰ひとり騒ぎ出す子がおらず、皆さん大変マナーが良いということです。これだけの長時間に渡る発表会ですから普通であれば終始会場がざわついていてもおかしくはないと思うのですが、生徒さん全員、聴く側としてのマナーがしっかり守られているのは大変立派だと思います。聴く側のマナーがそうですから、当然ステージに出ている子供達のマナーたるや、ほんとうに感心します。司会を勤められるギタリストの坪川真理子さんの質問にはっきりと「名前と年齢、そして曲名とその曲に対する自分のイメージ」をはっきりと答え、また演奏が終わればきちんとお辞儀をして下がります。また椅子に座って床に足が届かない年中さんは、演奏が終わると客席に向かって笑顔で手を振ってくれます。これがまた見ている私たちにとってはたまらなくかわいいのですが、これもうかがえば椅子から簡単に立てないような小さなお子さんでも、舞台の上では明るくしっかりと挨拶をさせるという村治先生のご指導とのこと。村治先生の小さい子供達への教えが、ゆるぎない実績となって身を結んでいる所以ではないでしょうか。私は先生とお付き合いをさせていただくようになって、先生のお子さんやお弟子さんに対する教育や指導のポリシーというか信念といったものが、深い愛情に基づき大変よく考え尽されているからこそ、その成果が今にいたっているのではないだろうかという確信を得るようになりました。そんな場面に接する度に、いつもハッとさせられるとともに、無言で私たちを導いてくれているような気がします。

 どうしてもミューズに来て演奏してくれている子供達に注意が向いてしまいますが、今回もこの子たちの上達振りには目を見張るものがあります。年中さんから年長さんになった降旗友也君がめきめき腕を上げています。そしてその友也君のお姉ちゃんである小学6年生のまり子ちゃんが大変立派なアストゥリアスを聴かせてくれましたし、原田斗生君が完璧にアルハンブラを演奏してくれたのには、はっきりいって驚嘆させられただけでなく、なんだかわかりませんが心底感動させられました。秋田兄弟などはさらに驚きです。一番上のお兄ちゃんである中学3年生の勇魚君がプロ顔負けにヴィラ=ロボスの前奏曲1番、第2番を演奏するかと思えば、中1の妹である杏樹里ちゃんはテデスコのソナタから最後の楽章、ヴィボ・エネルジコに挑戦。最後まで立派に弾き切りました。そしてさらにもうひとつ下に、お兄ちゃんお姉ちゃんそっくりな顔の年中さんの弟、未奏楽君が登場し、これまた大いに会場を沸かせてくれたのにも驚かされました。この仲のいい3兄弟には今後どんな未来が待っているのか、とても楽しみでなりません。その他に小学6年生の斎藤優貴君はソルのグランソロ、左利きの菅沼聖隆君は同じくソルのマルボローの主題による変奏曲といずれも見事としか言いようのない素晴しい演奏を繰り広げ、彼らのパワー、才能と共に村治先生の指導の素晴しさの一端が伺えました。

 最後のステージはバーチャル・オーケストラをバックにジュニア・グループが演奏を行いましたが、驚きなのは子供達全員が全ての曲を暗譜で演奏したことです。これには先生も驚いておられましたが、子供達のパワーには心底感心させられます。そして最後の最後、村治先生自らの演奏により、協奏曲スタイルによるジュリアーニのアレグロ・ヴィヴァーチェとマリア・ルイサ(次回発売予定のギター・ピース)を披露。終わるやいなや会場の子供達から大歓声が上がり、先生が子供達からどれほど慕われているかが分かりました。
 会場の片付けが終わると皆さんお楽しみのパーティーですが、ここでもいろんなイベントが待っています。中でもこの一年の頑張りに対して、先生から子供達に賞状と楯を渡すのですが、それを受け取る子供達のほんとうに嬉しそうな笑顔がとても印象的でした。
 村治先生の教室の発表会に伺うのはこれで何度目でしょう。いつも終わった後はほのぼのとした幸せな気分に浸ることができます。最後に一息入れようと先生と二人でお茶をのみに入った喫茶店で「あぁ、やっと一息つきました」とおっしゃった先生の笑顔に、私もまた一層幸せな気分になって一日を終わることができました。今年も9月、ミューズにあの子供達がやってきます。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




お久しぶりです。スタッフの冨田、改め、関谷です。
今日はミューズ音楽館はお休みです。なかなか普段は、通常の仕事に追われてブログにまで手が回らないので、おうちで書いてます。(偉いわ~!

皆さん、GWはどこに行かれたんでしょう?
私は実家に帰って、海を見ての~んびりしてきました。そしてこの休み中に、衣替えをして、大物を洗って・・と予定していたのに、何なんでしょ!この雨は・・・

GWの初日(いやもっと前から休みの人もいたな~)5月2日(土)は「子供のギターパーティ」でした。中学生以下のお子さんの発表会で、お友達やおじいちゃんおばちゃんも、たくさん見にきてくださいました。
昨年の大発表会から、半年なのに本当に子供の成長は早いです。外見的にも、技術的にもね。私のような大人と違って(何かとゴタクが多い)先生に言われる事を、素直に受け取る分、吸収も早いんでしょうね。

昨年、村治先生のジュニアコンサートにも出演した二人はさすがという感じでしたが、その他の皆も緊張はあったものの、きちんと最後まで弾くことができ、よい経験ができたのではないかと思います。写真は、HPの「発表会の様子」にアップされると思います。
私も初めての司会で、インタビューになかなか答えてもらえず、少~し辛かったけど、質問方法など考えなきゃいけないなと、こちらもいい経験をさせてもらいました。
来年の大発表会に向け、また皆、がんばろうね。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




少し遅くなりましたが、4月29日(水・祝)に行われた國松竜次ギターリサイタルについてご報告いたします。
今回驚いたのは、國松さんの人気ぶりについてです。予約がどんどん入ってきてほぼ満席状態になりました。この人気の秘密はどこにあるのか、本人にもお尋ねしました。演奏会の時には毎回アンケートを採られていて、次回の演奏会の時には小まめにご案内を出されているそうです。こういう地道な活動が実を結んでいるのかも知れませんね。私なりの分析は、今風に言うとイケメンであること、そして演奏が人の心に沁みこんで来ることなどかなと思います。プロフィルに『バルセロナ国際コンクール優勝』と言う目玉もありますが、一度聴いて、演奏が良くなければリピーターは増えませんからね。今回も一音一音を丁寧に彼の音楽を作り上げて聴衆を弾き込む演奏をしてくれました。
一言で言うとピアニッシモで歌えるギタリストとも言えると思います。ギターの持つ魅力の一つが音色であり、繊細さ、侘びしさ、悲しさ、美しさとも言えると思いますが、國松さんはそれを非常に上手く引き出して彼独自の音楽を作り上げています。そして、ピアニッシモでググッと引きつけて、クレッシェンドで押してくる、オーバーな表現はしないけど、とてもダイナミックレンジの広い演奏をします。
まだ聴いたことのない人には是非お聴き下さい。

当日のプログラムは下記の通りでした。
作者不詳:禁じられた遊び
F.タレガ:アルハンブラの想い出
I.アルベニス:アストゥリアス、コルドバ
F.M・トローバ:夜明け(國松編)
J.ロドリーゴ:祈りと踊り
C.ドビュッシー:小さな羊飼い、亜麻色の髪の乙女(國松編)
A.ピアソラ:カフェ1930、ナイトクラブ1960(國松編)
國松竜次:京都の風景、レクエルド・ブレべ、即興曲

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )