2008年6月のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日(6/26)、愛知工業大学ギター部の皆さんにミューズサロンでギターについてのお話とDVD鑑賞会をさせて頂き、部長の大石君よりメールを頂きましたのでご紹介させて頂きます。

これは昨年から始めた事で、大学のギターサークルの皆さんにもっとクラシックギターの事を知ってもらい、興味を持ってもらうためにボランティアで行っているものです。
先ずはギターのお話をパワーポイントで用意した資料に沿ってお話しました。
 1.ギターの歴史
(ルネッサンスギター(4弦)~モダンギター(6弦)とエレキギター誕生まで)
 2.ギターの音を決定付ける要素
 3.ギター音楽の歴史
 4.世界のギタリスト達
 5.日本のギタリスト達

ソルもタレガも皆さんは今回初めて知った名前のようです。DVDで丁度良い古典のものがなかったので簡単な曲を2・3曲披露しましたが、クラシックギターに少しは興味を持ってもらえたようでした。
ギタリストの名前もセゴビア、ブリーム、イエペス、ヨーク、福田進一、荘村清志、鈴木大介、大萩康司なども彼らには初めて聞く名前でした
DVDはStingのダウランドのリュートソング、中国人のSu Meng & Wang Yamengでバッハ、パガニーニ、ピアソラ、そして村治佳織のアランフェス協奏曲などを見てもらいました。彼らにはアランフェスも初めて聴く曲だったようです。

以下、大石君からのメールです。

『山下様、先日は愛工大ギター部のためにわざわざ鑑賞会を開いていただきありがとうございました。クラシックギターの歴史や主要なクラシックのソロギター曲の紹介、たいへん勉強になりました。特に山下様による演奏は大変素晴らしかったです。ギターのちゃんとした構え方や、弾き方などさえもきちんとわかっていなかったのでこれからはその点も気をつけて練習したいと思います。正直、主要なクラシックギターの作曲家や奏者は知らない方ばかりでしたが、彼らの残された曲の素晴らしさや独奏の奥深さは、今までのギターの世界観を広げてくれました。今後はクラシックの曲も演奏できるような奏者になれればと思います。
後輩の2年生の子は、山下様のギター演奏に「おじさんの腕はやはり年季が入ってました。とても上手かったです。あれくらい弾ければ面白いのに。頑張ろう」と言っていました。今年入った新入部員のみんなも、来てよかったと口を揃えております。先日は本当にありがとうございました。』



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先日三重県の会員で西川さんと言う方からいいお便りを頂きましたのでご本人のご了解の上、ご紹介させていただきます。この方のギターへの思いや情熱がとてもよく伝わってくる内容です。ギターで「心豊かに、人生に潤いと感動を!」を実践されている方だと思います。

 山下館長様。お久しぶりです。昨日、私が練習しているクラシックギターサークル「ろくげん」の本年度の演奏発表会が終わりました。
 今は体にぽっかり穴が開いた感じです。この1年間、発表会のために自分なりによく頑張ってきました。平均したら毎日1時間以上は練習してきたでしょうか。家族の「やかましい、もう10時過ぎた、聴く方の身にもなって」などといった罵声にも負けませんでした。
 まずは全員合奏で幕開けです。「月の沙漠」「浜辺の歌」「赤とんぼ」は、まったく順調でした。

 次は、私が1stをつとめる三重奏です。ロシア民謡の「郷愁」は、テンポがいいのでついつい走ってしまい、2nd、3rdにたいへん迷惑をかけてしまいました。「ラ・クンパルシータ」は歯切れのよいリズムで演奏することができました。
 
 次の出番はいよいよソロです。バッハの無伴奏バイオリンパルティータ第1番ロ短調です。過去2回の発表会よりちょっとは自信がありました。1年間で1000回は弾いていると思います。でも最後までミスなく弾けることはほとんどありませんでした。サラバンドの前半も後半も、ミスなく気持ちよく伸びやかに弾くことができました。しかし、そこに落とし穴が待っていました。ドーブルの前半部分をリピートして、最後のところで 突然、頭の中に霞がかかったような状態になってしまいました。練習では一度もミスをしたことのない箇所でしたが、指をどのように動かしたらいいのかわからず一瞬どうしたらいいんだろうと考えてしまいました。どうしても最後の部分が出てこないので4小節くらいはあったでしょうか、その部分を省略してドーブルの後半へ移ってしまいました。心の動揺は隠せず、ちょっと音がとぎれるようなミスをしてしまいました。でもリピートしてからが立ち直り、やっと平常心で思い切り弾くことができ、最後2弦の12フレットのシをこれでもかというくらいビブラートとフェルマータを効かせました。ミスはあったものの、今回は椅子から立ち上がり胸を張って一礼することができました。しかし、舞台のそでに消える頃、いかにもミスをしたというようにちょっと頭をかしげてしまいました。昨年の演奏が実力50%なら今年は60%くらいは出せたと思います。特にサラバンドはよかったので自分をほめてやりたいと思いました。

 次は、二重奏で「月光」です。これはほぼ完璧でした。1stを弾いたMさんが、「舞台でこんなに気持ちよく弾けたのは初めてや。これも西川さんのおかげや」と陶酔した面持ちでした。後の懇親会でビデオを見たらなるほど、ほぼ暗譜しているMさんは、体を揺らしながら、時には目もつむって恍惚状態で弾いていました。
 さて最後は、全員合奏で「二つのギター」です。これは難しかったのですが、最後を飾るにふさわしい名演奏ができたのではないかと思います。仲間と何度も何度も練習してきたことを思い出して思わず涙ぐんでしまいました。
 
 さて、今年もサプライズがありました。演奏が終了して受付のところへ行って、来てくださった方々にお礼を言っていると、背の高い女性と、その娘さんらしき子が私の方を見てにこにこしながら何か話しかけてくるのです。名前を聞いて思い出しました。なんと28年前に6年生で担任した子が中学1年になる娘さんと一緒に聴きに来てくれていました。花束までいただきました。「先生が弾くのを聴いていてなんだか涙が出てきました」と言ってくれました。発表会のことや私が出ていることをどのようにして知ったのかはわかりません。本当に嬉しいことです。つくづくギターを弾いていてよかったと思いました。これを励みにもっともっと練習していきたいと思います。来年はどの曲で挑戦しようか早くも気持ちを切り替えているところです。


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一昨日(6/22)のデュオ・ウエダ ギターリサイタルは良かったですよ。
ギターの更なる可能性を感じさせられるコンサートでした。
ご夫婦の息の合った演奏も素晴らしかったのですが、曲も良かったですね。
1曲はソルの喜遊曲Op.62でしたが、その他は全て日本人作曲家の曲。現代の作品ではあるものの、私が若い頃に流行ったと言っては語弊がありますが、日本人作曲家が競って書いた現代曲(前衛的な作風)とは全く違う、大変親しみ易い作品で、とても楽しむ事が出来ました。

今回の委嘱作品の一つ、藤井敬吾さんの作品(二人の為の組曲)は春・夏・秋・冬と言う4つの楽章からなっていますが、全ての楽章に共通のモチーフが使われていて、演奏を聴いていて「自分もやってみたいなあ!」と思う作品でした。これは多くの愛好家に親しまれる作品になるような気がしました。
またもう一つの委嘱作品、石丸基司さんの「白きオピラメ」は石丸氏が初めてギターの為に書かれた作品だそうですが、上田夫妻と何度もやりとりをして完成させたとあって、ギターの良さを存分に表現している作品でした。因みにオピラメとはサケ科の淡水魚を指すアイヌ語らしいのですが、道東の画家・佐々木榮松氏の著作「白いオピラメ」から使用の許可を頂いたタイトルだそうです。

そして伊福部昭さんの「7つのヴェールの踊り/ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ」は基はバレエ「サロメ」から二面の二十五絃箏の為に書かれたもので、それを日本のギターに編曲、シフォニア・タプカーラは北海道の雄大さを表現した交響曲で、それをギター2本に編曲したもので、いずれもギター2本でどこまでの音楽が表現されるのだろうと楽しみにしていた曲です。
答えは冒頭で言いましたが、ギターの更なる可能性を見せられた思いでした。素晴らしかったです。

コンサートの前には仙台から奥様とお越し頂いた製作家の三浦隆志さんに楽器診断をして頂きました(写真)。7名の方が三浦ギターを持参されました。そしてギターをお持ちの方に三浦さん特製の木製ワインダーをプレゼントされ皆さん大喜び。私も一つ頂きました。綺麗なワインダーですよ。

そして、コンサート終了後は藤井敬吾さん、三浦さんご夫妻、上田さんご夫妻と私共夫婦とで2時ごろまで飲みながらの楽しい時間を過ごさせて頂きました。「朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや」そのままでした。




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明日(6/22)のデュオ・ウエダ ギターリサイタルに仙台の製作家・三浦隆志さんがお出でになるんですよ。これは明日演奏される上田ご夫妻が三浦さんのギターを使用されている事と、また明日のプログラムには藤井敬吾先生の新作も演奏される事から藤井先生もコンサートに同席されるため、三浦さんも皆さんにお会いしたいと言う事で遠路仙台からお越しになることになった次第です。

そこで折角三浦さんがお越しになるんだからと言う事で、三浦さんのギターをお持ちの方々の楽器無料診断をやっていただくことになった訳です。明日(6/22)15:00-17:00の2時間ミューズ1階の店頭で診断をして頂きます。
以前から三浦さんにお会いしたいと言う方々も何人かいらっしゃいましたが、これは貴重な機会ですのでお時間あれば是非お越し下さい。新作のギターも1本ご持参いただきます。

また、コンサートもまだ空きがございますので、貴方も三浦さん、藤井さんにお会いになって、コンサートも聴いていきませんか?


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先日の第10回ワンコイン・コンサートの感想を聴衆参加された会員の新美さんから頂きましたのでご紹介させて頂きます。感じた事を素直に簡潔に表現して頂いていますのでご本人のご了解を頂きご紹介する次第です。以下、新美さんのコメントです。

こんばんは!  会員の新美です。

先日、はじめて?コンサートに聴衆参加させていただきました。
何年か前に市民会館の中ホールで開かれたコンサートも同じ名前だったと
記憶していますが・・・・・。

思ったよりこじんまりとしていましたが、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

トップバッターの二重奏、いきなりびっくりしました。習いだして1年半の方、
信じられないぐらいうまかったですね。

4番目の方ののさくら変奏曲 人差し指でのアップダウンのところ、どのように弾くか見たかったのですが、楽譜で全く見えなかったのが残念です。
ちなみに私はこの奏法が全く出来ません。

5番目の方のバッハは初めてづくしでした。曲も初めて、フレタの音を生で
聴くのも初めてでした。

6番目の方のショパンは、私の中でのショパンはノクターンの印象が強すぎて
よくわかりませんでした。でも自分で編曲したものを人前で弾くのもいいものですね。

7番目の方の『森に夢見る』は、これも楽譜で指が全く見えなかったのが残念でした。

第1部の最後の方は、確かギター教室を開いている方だと思いましたが、
堂々としていましたね。

第2部のトップバッターのバロックギターの演奏は、演奏スタイルも変わっていたし、
ラズゲアード奏法があって、えっ これがバロック?なんて少し驚きました。

2部、3番目の方のさくら変奏曲、誰の編曲なのか知りたかったです。
横尾さんの編曲もすばらしいですが、この編曲もなかなかでしたね。

4番目の各務さん いろんなところで演奏しているので堂々としてきれいな
音色でしたね。 確かマリーンでしたね。

5番目の方の演奏はすごかったですね。とても饅頭屋の大将の演奏ではないですね。すごいパワフルで顔の表情もすごかったですね。

6番目の方のアストリアス 私が一番苦手とするpmipmiの部分は難なく弾いていましたね。ちょっぴり悔しいです。

最後の方のアルハンブラはトレモロがすごくきれいでしたね。
わたしは懲りずに何年も挑戦していますがトレモロもどきの域です。

最後になりましたが山下さんの名司会があって、楽しいコンサートになったと思っています。

私もお酒ばっかり飲んでなくて、また、駄楽器を弾こうと思っています。
長々と生意気なことを書いて失礼しました。
私もノミの心臓を克服したら演奏者側で参加したいと思っています。
何年先になるかわかりませんが・・・・・・

次回のコンサートを楽しみにしています。

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