紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)、パック内にて発根

2016-06-03 17:41:12 | 薬草栽培

  「パック内にて4日目に発根」




 例によって、発芽へのステップはパック内にてスタート。
 10粒の種をパックに並べたが、最低気温が気になる。

 温室の電源を20℃にセット、翌日の今朝1粒が発根。
 当地の最低気温は6.3℃で、室内でも15℃を切る。
 
 温室の電源の設定は正解であった様だ。

 パックにセットして4日目の発根は想定内とは云え、
 期待感に近かった。
 
 10粒の内の1粒を簡単に%に置き換える事は出来ない。
 ともかく、納得の発芽へのステップである。






 久方振りに紫根染めを始める。
 布は用意してあったのだが、時間的な計画が立たなかった。

 紫根も曰く付きの紫根である。
 1昨年収穫した紫根であるが乾燥後の保管が悪かった。

 小さな蛾(めいが科)の幼虫の発生によって
 紫根の中心部分が食害を受けて気が付いた時には
 根の表皮だけの哀れな状態であった。





 食害を受けた紫根であるが、
 中心の木質部分が食害で痛んだのみで
 紫根の表皮の部分は残されているのである。
 
 それ故、染色には影響は無いのではと考えていた。

 その確認の染色実験を長らく考慮中であった。
 やはり、染色成分は表皮にある事を改めて確認出来た。

 根の芯の部分は、紫根エキスの元になる粘性のある成分である。
 残念ながら紫根エキスは抽出できない。

  「ながらくの しゅくだいときて がをうらむ」





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六月(水無月)の日本ムラサキ

2016-06-02 17:21:42 | ムラサキの栽培

「水無月のムラサキ発芽」

 今年になって低温保存処理をしたムラサキの種も半年目に入る。
 低温保存処理の効果が心配になって改めて、発芽の効果を検証する事にした。

 10粒である、沢山発芽されても困るからである。
 1週間、改めて魔法瓶に入れて低温処理した種である。

 2週間、3週間と処理期間を延長して再処理期間も見い出したい。
 魔法瓶には次、翌次週分が低温保存されている。




 茜を育てたプランターに相変わらずムラサキが発芽を続ける。
 当初このプランターでの発芽に気付いたのは4/8であった。
 
 期間を置いてかなり深い所にある種が発芽しているようである。
 しかも、2年以上も前に播かれて発芽しなかった種である。





 双葉から本葉が覗いているので1週間程前の発芽であろうか。
 このプランターの培土はムラサキの発芽に使った土で何年も使い回している。





 この苗は5月の始めに発芽した苗であるが移植先がない。
 大きな畑から去ってしまったので、種も苗も余って困っている。
 育てて見たい方がおられたら、ご一報くださればお譲りします。



  「なえあまり   はなみるはちを  よこにらみ 」
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