紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)の種、収穫

2014-11-18 20:40:53 | 紫草の栽培
2014年11月紫根の収穫に合わせて種子の収穫も行う。



シートを広げて,数日乾燥させる。茎の下部の方の種子を選んで落とす。伸び切った分枝の先の種は完熟とは限らない。種に触るとパラパラと落ちる。蕚も葉も落ちる。箕を煽って選別をする。







まだ夾雑物が多いが水に浮かべて取り除けるので、このくらいで良しとする。




灰紫色から白色が完熟した種子となる。水に漬けて浮く種は発芽が期待出来ないので捨てる。1回では決まらない、浮いた種を捨てて,再び水を入れると浮いてくる種がある。数回繰り返す内に浮いた種も表面張力で浮いている事が解る。1粒が0.01g の重さなので浮いた種の先を軽く触ると静かに底に沈んでいく。

収穫した種子は1月から2月下旬頃まで雪の下で冷温保存の予定である。昨年は1ヶ月以上、残雪が消えて梱包パックが出てきて忘れ物を見つけた様な冷温保存であった。そのムラサキの種は良く発芽した。


種子の販売は下記のサイトで扱われています。
 
染色工房(くるでーはっと)  http://sinano.handcrafted.jp/
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紫根(日本ムラサキ)の収穫

2014-11-18 07:18:01 | 紫草の栽培
11月に入り、紫草の葉も黄色くなる。種も完熟したので紫根を掘り出す。




地中から赤い根が顔を出す。ちょっとした安堵感である。細根が残って周辺が赤味を帯びている。





比較的伸びやかに生育した1本である。





紫根の状態は1株1株異なる。どうしてこんなに根が絡まり合っているのかと困惑する紫根もある。
苗の生育状況と移植時期、移植方法と関係があるのではと考えるが土の改良も考慮しなくてはなるまい。



ざっとひと洗いする。絡み合った根は土塊を抱きかかえている。洗わずに乾燥すると聞いているがこの土の附着状況では洗わざるをえない。絡み合った根は割って抱えた土が落ちる様にする。




畝立てをした際、耕作が不十分で未耕作の深い所で根の先端は枝分かれしたのだろうか?似た紫根が幾つかあった。



洗わずに乾燥させるという根拠はこれである。水で色が流れるのである。作業をしたゴム手袋も赤く染まってしまう程である。根を洗う作業は水に漬けてはできない。



株元の太さは5cm を越えていて、木質化している。



その切り口は空洞となっている。太さの径が3cm を越えるとどの株も根元は空洞になる。太くなれば太くなるほど空洞が大きくなるだけである。しかし表面積が大きくなるので悪い生育状態とは言えない。害虫被害を受けるとこの空洞が格好の巣になってしまう。



紫根の乾燥は使用時の事を考慮してカットして乾燥させる事にする。染料を抽出する時、長い根のままでは不都合でどうしても、細かくカットしなくてはならない。経験上、乾燥後カットするのは大変な作業であった事を教訓とした。


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