M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

ヒューストンのMichael君 - 「Hairspray」観劇記 その1

2010-10-17 20:31:15 | Michael 10 Hairspray
ヒューストンのThe Theatre Under The Starsで上演中だったMichael君(マイケル・グルーバー)の「Hairspray」、現地時間の本日、閉幕を迎えます。関係者の皆さん、お疲れ様でした。
Michael君は、この後、11月にはミネソタの方へ移動、12月7日から来年の1月2日まで、セントポールのOrdway Music Theatreで「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」に出演します。その後は、同じミネソタのチャンハッセンにあるChanhassen Dinner Theatresで2月4日から「Jesus Christ Superstar」に出演する予定です。
それでは、ヒューストンでの「Hairspray」観劇記 その1(プラス スペースセンター見学記)です。お楽しみ下さい♪(写真は、劇場前のポスターのところで撮ったMichael君です。)

翌朝、7時過ぎに起床したナズは、身支度を整え、スペースセンターへ向かいました。スペースセンター・ヒューストンといっても、ヒューストンの町中にあるわけではなく、バスで1時間10分ほどかかります。平日は、バスがあるのですが、週末はないので、タクシーなどで行くことになります。またツアーも行われているようです。詳しくは、スペースセンターのサイトでご覧いただけます。

開園時間の10時少し前に到着して、チケットを買って待っていると、開園と同時に荷物チェックが始まり、平日だったせいかあまり込んでいなかったので、すぐに入場出来ました。さっそくここの目玉であるトラムツアーに向かうと、そこの乗り場でも荷物チェックがあり、NASAの施設が見学出来るツアーだけにちょっと物々しい雰囲気でした。

いったんトラムに乗り込んでしまえば、案内をしてくれる人達は、普通の遊園地と同じの気さくな感じで、さっそく向かったのは、昔、アポロを打ち上げていた頃に使われていた古い管制室でした。ビルの1階から管制室のあるフロアまで、87段の階段を上らなくては行けません。(もちろん体力に自信がないという人は、エレベーターを使えます。) ナズは、がんばって、87段を上りました(笑)
管制室そのものに入れる訳ではなく、管制室の一番後ろに設けられた見学室からガラス越しに見るのですが、ここは、エリザベス女王等の世界の要人が見学したのと同じ部屋で、たまたまナズは最前列に座ったのですが、最前列はVIP席なのだそうで、ガイドの方が「あなた方が、このツアーのセレブというわけです」と言って、ナズ達を笑わせてくれました。
現在使用中の新しい管制室は、同じビルの反対側の棟の2階にあるそうで、見学室には新管制室の現在の様子を見られるTVモニターが2つあります。当然、そこで働いていらっしゃる方々も映っているんですが、当人達はそんな意識は全くないようで、ガイドの方が真剣に感動的な話をしている後ろで、鼻をかむ人もいれば、カップケーキを食べ始める人もいて、その人間らしい姿にちょっとほのぼのしちゃいました(笑)

管制室を見学した後は、また87段の階段を下りてトラムへ乗り込み、宇宙飛行士が実物大の模型を使って訓練をするモック・トレーニングルームへと向かいました。体育館よりももっと広いスペースに、大きいものはスペースシャトル、小さいものでは着陸してから使う乗り物までが並んでいました。
ガイドの人が「ここにあるスペースシャトルの模型は、本物そっくりに作られていますが、1ヶ所違いがあります。どこだかわかりますか?」と質問しました。すると、後ろの方にいた人が手をあげて、「翼がない」と答えました。「その通りです。」とガイドさん。訓練には翼は必要ないし、場所を取ってじゃまなので、翼はつけてないんだそうです。

トレーニングルームのあとで向かったのは、サターン5の格納庫です。その巨大な機体を保存してあるんです。格納庫の外には、もっと小さなロケットが2台、露天で立った状態で置いてありました。そして格納庫に入ると、そこには、超巨大なロケットが横たわっていました!入ってすぐのところが、一番下の噴射口で、まさに見上げんばかりの大きさ! 格納庫の反対側にロケットの先端があるんですが、そこからでは遠すぎて見えませんでした。

サターン5を見学した後、トラムは、出発地点の乗り場に戻ってツアーは終了となりました。時計を見ると、すでに12時を回っていたので、フードコートで昼食を取ることにしました。お店は、6軒くらいあるんですが、12時を過ぎているというのに、2軒くらいしか店員さんがスタンバっておらず、ホントは、美味しそうなサラダが何種類もあるお店にしたかったのですが、お隣のサンドイッチのお店で、アジアンロールというチキンと野菜をトルティーヤで巻いたロールサンドを食べました。ソースだと言ってお店の人がくれたのは、何と普通のお醤油でした。なかなか美味しかったですよ。

食事の後は、これも、ここの見所の一つであるSpaceship Galleryに入りました。NASAの歴史を綴った短い映画を見た後、奥へ進むと、模型や宇宙服、ロケットのシート等が展示されていました。そして、月の石も! 黒くて三角形のその石は、隙間から指をいれて触ることが出来ます。つるつるで黒曜石みたいな感じでした。
また体重計があって、ここに乗ると地球での体重、こっちに乗ると木星での体重・・・というように、各惑星の重力の違いを知ることが出来るようになっていました。
最後に、売店に立ち寄り、フリーズドライのアイスクリーム等のお土産を買って、スペースセンターを後にしました。

ホテルに帰る途中、劇場でチケットをピックアップしようとしたのですが、開いているのは当日券の窓口だけで、「Will Call」というネットで購入したチケットをピックアップする方法の窓口は、開演の1~2時間前にならないと開かないと言われてしまいました。今までに行った劇場は、NYでも、地方の小さな町でも、ボックスオフィスが開いていればいつでもピックアップ出来たので、変わっているな~・・・と思いながら、ホテルに戻りました。劇場からホテルへと続く通りでは、9~10日の土日に催されるアートフェスティバルの準備が進められていて、たくさんのテントが立ち並び、周囲を金網で囲んでいました。

ホテルに戻ってシャワーを浴びて、しばらくのんびりくつろいだナズ、チケットをピックアップしなくてはいけないので、早めに身支度をして夕方の6時過ぎ頃にホテルを出ました。劇場に着くと、Will Callの窓口は開いていたのですが、8日の分のチケットしか来ていないと言うんです。仕方なく、9日の分は、また翌日ピックアップすることにして、上階の劇場へと向かいました。今までの劇場は、その日の分だけでなく、全てのチケットをまとめてピックアップさせてくれたんですよね。その方が、便利なのに~。

この日のナズの席は、2階席(メザニン)だったので、ビルのフロア的には4階になります。エレベーターでさらに上の階に行きました。開演の30分前に開場になり、前から2列の中央の左寄りの席に着席しました。客席は、そんなに狭い感じはしなかったんですが、ステージは、こじんまりとした感じでした。ステージ前のオーケストラボックスの外側(客席側)にも幅2メートルくらいのステージがあり、オーケストラボックスの上を橋のように横切る通路が2本ありました。

開演時間になり、最初のナンバー「Good Morning Boltimore」が始まりました。主人公のビッグな女の子トレイシーのナンバーです。ステージの中央に、トレイシーのベッドが縦に立てられた状態で置かれており、トレイシーはそのベッドに立った状態で入っています。ナンバーの途中でトレイシーがベッドから出ると、ベッドは裏返され、そのままターンブラッド家の玄関の扉になりました。

トレイシーが学校へ出かけていくと、場面は変わってTV局。若者に人気のコーニー・コリンズ・ショーのリハーサルシーンです。Michael君の登場です! いかにもこの時代のTVスターらしく派手な衣装に身を包んだMichael君が、若い俳優さん達と一緒に「The Nicest Kids in Town」という明るいナンバーを披露してくれました。はつらつとして、とっても素敵でしたよ♪

学校の終わったトレイシーと友人のペニーが、コーニー・コリンズ・ショーを見ようと、クリーニング屋を営むトレイシーの家に帰ってきます。Broadwayのプロダクションなら、立派なセットを使うんでしょうけれど、地方の一劇場ですので、セットはあまり豪華ではありませんが、それでもカラフルで工夫を凝らしたセットでした。コーニー・コリンズ・ショーのセットが置かれたステージの片隅に、3人のキャストが乗るとそれでいっぱいになってしまうような小さなターンブラッド家の居間のセットが置かれ、ショーのシーンと、それを居間のTVでトレイシー達が見ているターンブラッド家のシーンの両方が同時に見られるようになっていました。
ステージいっぱいに、Michael君のコーニーと番組の出演者である若い俳優さん達が、歌とダンスを繰り広げてくれて、とても楽しいシーンでした。番組の中で、新しい出演者のオーディションのアナウンスが行われ、トレイシーは、受けさせてくれるように母親のエドナ(映画ではトラボルタが演じていたこの役、もちろん男優さんが女装して演じています。)に頼みますが、許してくれません。いつまでも子ども扱いの母親に、トレイシー・ペニー・アンバー(コリンズ・ショーのレギュラーで、プロデューサーであるベルマの娘)の3人が、「もう子供じゃない(Mama, I'm a Big Girl Now)」と訴えます。ビッグな妻のエドナと娘のトレイシーをこよなく愛する優しいパパ、ウィルバーが許してくれたので、トレイシーは夢をかなえるべく、オーディションへと向かうのでした。

オーディション会場で、憧れのリンクを間近に見てめろめろのトレイシー(I Can Hear the Bell)でしたが、偏見に凝り固まって番組を我が物のように牛耳るベルマとその娘のアンバーに意地悪をされてしまいます。結局、トレイシーと黒人の少女リトル・イネズは、オーディションを落とされてしまいました。それに加えて補修授業に出ることになったトレイシー、そこでコリンズ・ショーのニグロ・デーに出演しているシーウィードと知り合います。彼の母親のモーターマウスは、ラジオのD.J.なのです。

何とかコリンズ・ショーにもぐりこんだトレイシー、そのダンスと明るいキャラクターがコーニーの目に留まり、見事新レギュラーの座を射止めてしまいました。「ニグロ・デーが大好き!毎日がニグロ・デーならいいのに!」という彼女の言葉に、ベルマやスポンサーは真っ青!人種差別が激しかったこの時代(1962年)、彼女の自由な発想は、保守的な大人にとっては考えられないものだったのです。しかし、リベラルで進歩的なコーニーは、トレイシーの考えに大賛成。首にしてやると脅すベルマに、「コーニー・コリンズ・ショーから、コーニー・コリンズを首になんかできないだろ。他のチャンネルからの引き合いだって来てるんだぜ」と涼しい顔です。

トレイシーがTV出演したので、ターンブラッド家にはあちこちから電話がかかってきて、母のエドナは対応にてんてこ舞い!LLサイズのブティックのオーナーのミスター・ピンキーからも、トレイシーをモデルに使いたいと電話が来ました。太った姿で外に出たくないと渋るエドナを、トレイシーが引っ張り出し、そろってビッグな母娘は、ミスター・ピンキーの店で目にも鮮やかなドレスを作ってもらったのでした。

明るいトレイシーに惹かれ始めたリンクを連れて、トレイシー達は、モーターマウスのレコードショップに集まります。オーディションに落ちた黒人少女がシーウィードの妹だったこともわかり、また教育ママに厳しく育てられているおさげにメガネ姿のペニーは、次第にシーウィードに好意を抱くようになっていました。
黒人も白人も関係なく仲良く踊りたいトレイシー、みんなと相談して、コリンズ・ショーでデモを行うことを計画します。抗議のボードを手に、みんなでデモをやろうと盛り上がる仲間の中で、レコードデビューを控えているリンクは、悲しむトレイシーに心を残しながらも、「協力できない」と言ってレコード店を出て行ってしまうのでした。
リンクの言葉に落ち込むトレイシーでしたが、気持ちを切り替えて、コリンズ・ショーでみんなと一緒に抗議のデモを行いますが、警察が呼ばれ、混乱の中、逮捕されてしまったのでした。

と、ここまでが前半のストーリーで、幕間の休憩が入った後、後半へと続くわけです。すごく長くなってしまったんで、後半と閉演後に会ったMichael君の様子は、その2に続きます。よろしかったら、続きの方も読んでいただけると嬉しいです~。






最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。