5月9日から7月9日まで、ペンシルベニア州 フィラデルフィアのWalnut Street Theatreで、Jesus役でMichael君(マイケル・グルーバー)が主演するミュージカル「Godspell ゴッドスペル」って、いったいどんなミュージカルなのでしょう?(写真は、映画版DVDのジャケットです。)
イエスの生涯を描いたミュージカルというと、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏の「Jesus Christ Superstar ジーザス・クライスト・スーパースター」が有名ですが、ウェバー氏の作品がBoadwayで初演されたのと同じ1971年に、「Godspell」はOff Broadwayで初演されました。
新約聖書マタイ伝の中のエピソードからストーリーを構成し、フラワームーブメントの全盛期だった1970年代のニューヨークを舞台に、イエス・キリストの最後の日々を描いたミュージカルです。
イエスも、彼を慕う仲間達も、サイケデリックなフラワーチルドレンスタイルで、前半は、聖書に登場する有名なエピソードの数々が、ロック、ゴスペル、いかにもミュージカルらしいナンバーといった、バラエティに富んだ素晴らしい曲にあわせて、歌い踊りながら語られていきます。そして後半は、仲間の一人であるユダの裏切りと、イエスの最後を中心に、エンディングへと続きます。
その後、1973年には映画が公開され、ニューヨークでロケが行われました。映画の監督を務めたのは、Off Broadwayの舞台で演出をしていたDavid Greene氏で、このミュージカルの作詞・作曲をしたStephen Schwartz氏が、音楽監督を務めていました。
Broadwayでは、1976年6月22日から1977年9月4日(プレビュー公演は1976年6月17日から5公演)まで527回に渡って上演され、1977年のTony賞でオリジナルスコア賞にノミネートされましたが、残念ながら受賞は逃しました。
日本でも、1978年に初演され、その後何度か再演されているので、このミュージカルをご存知の方も多いのではないでしょうか。
愛と平和を旗印に若者達の間に広がっていったフラワームーブメントでしたが、1969年8月にはチャールズ・マンソン率いるヒッピーの一団によるシャロン・テート惨殺事件が起きました。また薬物のオーバードゥースによる問題等も多発し、ヒッピー文化に対する世間の風当たりも次第に冷たくなっていきました。
1970年末までには、若者文化の象徴とも呼ぶべきロック界でも、ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリンといった名だたるミュージシャン達が、オーバードゥース等が原因で夭逝していましたし、まさに「Godspell」の初演が行われた1971年の7月には、ドアーズのジム・モリソンが、パリで帰らぬ人となりました。
弾圧のあげく、人々の罪を一身に背負って死んでいったイエスをフラワーチルドレンとして描いているこのミュージカル、制作の背景には、もしかしたら、そういった社会事情が反映されていたのかも知れないですね。
イエスの生涯を描いたミュージカルというと、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏の「Jesus Christ Superstar ジーザス・クライスト・スーパースター」が有名ですが、ウェバー氏の作品がBoadwayで初演されたのと同じ1971年に、「Godspell」はOff Broadwayで初演されました。
新約聖書マタイ伝の中のエピソードからストーリーを構成し、フラワームーブメントの全盛期だった1970年代のニューヨークを舞台に、イエス・キリストの最後の日々を描いたミュージカルです。
イエスも、彼を慕う仲間達も、サイケデリックなフラワーチルドレンスタイルで、前半は、聖書に登場する有名なエピソードの数々が、ロック、ゴスペル、いかにもミュージカルらしいナンバーといった、バラエティに富んだ素晴らしい曲にあわせて、歌い踊りながら語られていきます。そして後半は、仲間の一人であるユダの裏切りと、イエスの最後を中心に、エンディングへと続きます。
その後、1973年には映画が公開され、ニューヨークでロケが行われました。映画の監督を務めたのは、Off Broadwayの舞台で演出をしていたDavid Greene氏で、このミュージカルの作詞・作曲をしたStephen Schwartz氏が、音楽監督を務めていました。
Broadwayでは、1976年6月22日から1977年9月4日(プレビュー公演は1976年6月17日から5公演)まで527回に渡って上演され、1977年のTony賞でオリジナルスコア賞にノミネートされましたが、残念ながら受賞は逃しました。
日本でも、1978年に初演され、その後何度か再演されているので、このミュージカルをご存知の方も多いのではないでしょうか。
愛と平和を旗印に若者達の間に広がっていったフラワームーブメントでしたが、1969年8月にはチャールズ・マンソン率いるヒッピーの一団によるシャロン・テート惨殺事件が起きました。また薬物のオーバードゥースによる問題等も多発し、ヒッピー文化に対する世間の風当たりも次第に冷たくなっていきました。
1970年末までには、若者文化の象徴とも呼ぶべきロック界でも、ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリンといった名だたるミュージシャン達が、オーバードゥース等が原因で夭逝していましたし、まさに「Godspell」の初演が行われた1971年の7月には、ドアーズのジム・モリソンが、パリで帰らぬ人となりました。
弾圧のあげく、人々の罪を一身に背負って死んでいったイエスをフラワーチルドレンとして描いているこのミュージカル、制作の背景には、もしかしたら、そういった社会事情が反映されていたのかも知れないですね。