さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

スケドーニ「慈愛」

2007-07-11 23:59:59 | Wednesday 芸術・スポーツ
 バルトロメオ・スケドーニ Bartolomeo Schedoni 1)の「慈愛(La carita)」(1610年以降)。

 これを最初に知ったのは、どこでだろう。
 「慈愛」と言う伝統的な呼称は、ある物乞い(孤児?)に一切れのパンを差し出す、白い被り物(ベール)をした女性(の慈愛性)による。(そもそも「慈愛」などを擬人化する場合、女性が描かれるものだ)

 だが、むしろ、画面左の杖をついた盲目(もうもく)の少年の虚(うつ)ろな表情が印象深かった。いや、その右画面にいる、裕福そうな幼子との対比で、さらに強烈な印象を受けたのかもしれない。光と影とのコントラストと、細部のすみずみまで細やかな写実性と力強さが感じられるが、その中でもひときわ際だって、見えないはずの目からの視線が、力強く、そして、痛かった。


                                    
 

【注】
1)スケドーニ:(1578年-1615年)17世紀イタリア・バロック期のエミリア派を代表する画家。
        1578年モデナで生まれ、1607年(or1608年)からは、当時パルマを支配していたファルネーゼ家の庇護(ひご)の下で活躍した。どうやら、何かと喧嘩っ早い性格だったらしく、とにかく裁判沙汰を引き起こしていたらしい

 スケドーニの生きていた頃と言えば、
政治的には、イギリスはエリザベス一世(ヘンリー8世の2番目の奥さん・アン・ブーリンの娘。むろんイギリス国教会)が、
スペインはフェリペ2世(カトリック。スペイン最盛期の国王)が、
フランスはアンリ4世(プロテスタントだったが、王位についた後はカトリックに改宗して、プロテスタントにも個人としての信仰の自由を認める「ナントの勅令」を出した)などがいた頃、つまり絶対主義国家の頃。
 アメリカでは植民地化し始めた頃。
 日本では、江戸時代になった頃に、この絵が生まれていたことになる。

 文化的には、ルネサンスからバロックに移り変わる頃というべきか。
 故に、ルネサンス期の有名な、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロ、またコレッジョなど(の作品群)が在った。
 スケドーニの生きている頃は、カラヴァッジョやルーベンスなど。イギリスではシェイクスピアの作品が世に生み出されていた頃でもある。
 ベラスケスやスルバランが活躍するのは、もう少し後。



                                      


 実は、これが目当てで、この前、パルマ展@国立西洋美術館に行く。
 なんとはなしに、

     『富む者と貧しい者とは互いに出会う。』
                         (旧約聖書・箴言 22章2節) 


 が、頭をよぎった。
 作者がそういう意図ではないと、うっすら知りつつも。


 ついでに、今回、コレッジョも好きになった。



【参考】
・高梨光正監修「パルマ -イタリア美術、もう一つの都-」,読売新聞東京本社,2007
・サルヴァスタイル美術館 http://www.salvastyle.com/index.html
・成瀬治他監修「山川 世界史総合図録」,山川出版社,2001
【引用】
・聖書 新改訳,日本聖書刊行会,第2版,1987

 
P.S―ブログ上では、やはり小さくしか見えないんですね。残念。

 

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ボキャブラリー(3)

2007-07-05 23:59:59 | Thursday 生活
え~~っと、結局、昨日「テスト」のところまでしたかupできなかったのですが(のちほど、「木曜日」の日時に訂正します)、ボキャブラリー系ネタです。

 前述の雑誌にて、そのほか、こんな記事もあったんですよね。

     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 たとえば、パックンというお笑い芸人さん(NHK「英語でしゃべらナイト」程度しか、知らない・・・)は、

 新しい言葉に出会ったら・・・
  ・その場で携帯電話にメモする
  ・辞書で意味を調べる
  ・好きな人を教材にして、携帯MP3プレーヤーで繰り返し聞く
  ・実際に自分で同じように口に出してみる

 そして、この3番目に関して、「伊集院光さんはたとえ話が抜群に上手い!」と言っている。
はて、どんな例え話があったんだろう~と思いきや・・・

  (パックン曰く)暑さを表現するのに、
  「デブがいっぱい集まっているサウナくらい暑い」
 とくれば、尋常(じんじょう)でない暑さだとイメージできる(笑)

 とのこと。

  ええ、確かに。
  私、実際に、そんな場面に出くわしたことはありませんが、

  ・・・・

  ・・・・

  ・・・・
  想像したくはありませんが、
  ものすごく、暑苦しいというイメージはおのずと生まれてきます。

  (それにしても、よく考え付くもんだ!!)


  ・・・ただし、私の周りにいらっしゃる方々にとっては、
  眉をひそめられる危険性がございます。

  そんなわけで、この比喩については
  恐らく確実に使えなさそうな気が、いたしましたf(^^;)


   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


  また、最近小学校教師になった「五体不満足」著者の乙武さんが小学生のとき、こんな漢字のテストがあったことも目に留まりましたっけ。

  それは、1問10点で10題出題の、満点は100点の漢字テスト。
  ここまでは、どこにでもあるふつう~~の問題。

  ここで、「医師」という漢字を書く問題が出たとしたら。

  同音異義語の「石」を書くと、プラス5点がもらえたらしい。

  「書く」という問題なら、「描く」「欠く」「掻く」まで書けば、プラス15点になる。(おおっ

  (ちなみに、乙武さん、最高215点も取ったらしい。
   
   そんな問題だったら、なかなか楽しいかもw)

  
     ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 して、昨日、キャベツが新たに覚えたボキャブラリーは・・・と言えば、

 sk8er = skater であるとか、

 whatcha = what you are

 であるとか。

 それにしても、
 sk8er boiの終わりのほうで、
 誰かさんが
“I see the soul that is inside(私は彼の内側にある魂が見えるの)”
 なんて言うセリフがあるのですが・・・

 そんなん人間にわかるか!!
 (長年一緒にいれば、言わなくても気持ちは通じることもあるだろうが・・・)

 本当に分かるとしても、神様だけだって
                (謎だからこそ、面白いのかもしれない


 と突っ込みしつつ、明るいようで切ない曲を聴いていましたとさ。(珍しくw)



                  

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ボキャブラリー(2)テスト

2007-07-05 23:35:57 | Thursday 生活
こんなクイズでしたw 30問中10問ほど載せてみますので、お試しにどうぞ


【問題】次の文章で間違った箇所を正しく直しなさい。


1.将来の目標は押しも押されぬ大実業家になることです。

2.今のは的を得た質問だな。よく勉強していてよろしい。

3.開店時間に遅刻するとは何事だ。商売をおざなりにするな!

4.物議(ぶつぎ)を呼ぶ発言は慎(つつし)んでください。

5.CM撮影でうちの会社にトム・クルーズが来ると言うので、会社中 上へ下への大騒ぎになった。

6.甲子園での大活躍で、彼は一躍(いちやく)脚光(きゃっこう)を集めた。

7.先日、同じ職場の後輩Bを皆の前で罵倒(ばとう)し恥をかかせてしまってね。
  ちょっとやりすぎたかな。
  そのせいか、最近目覚めが悪くてしょうがないんだよ。

8.考え抜いた我々のアイディアに対して、他のチームが横車を入れてきた。

9.あとで問題にならないように予防線を引いておくことだ。

10.親友のAと新宿で偶然落ち合い、酒を飲んだ。


  いかがだったでしょうか。作題者によると、(30問中)7~8割の正解率ならば、ビジネスパーソンとして日本語に自信を持っていいそうです





<答え>
1.× 押しも押されぬ  → ○ 押しも押されもせぬ

2.× 的を得た      → ○ 的を射た、当を得た

3.× おざなりに     → ○ なおざりに
 (おざなり)=その場逃れにいい加減な言動をすること。
           ex.~な言い訳、~な返事、~を言う
     (なおざり)=真剣でないこと。いい加減にして放っておくこと。
           ex.商売を~にする

4.× 物議を呼ぶ     → ○ 物議を醸(かも)す

5.× 上へ下への大騒ぎ → ○ 上を下への大騒ぎ

6.× 脚光を集めた    → ○ 脚光を浴びた

7.× 目覚めが悪い    → ○ 寝覚めが悪い
                  (=自分の行為を後になって気にして、
                     後味が良くないという意味)

8.× 横車を入れて    → ○ 横槍(よこやり)を入れて

9.× 予防線を引いて  → ○ 予防線を張って

10.× 偶然落ち合い    → ○ 偶然会い、落ち合い
   「落ち合う」は「あらかじめ約束していた場所で出会って一緒になること」。従って、「偶然」とは結びつかない。
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ボキャブラリー(1)

2007-07-05 23:06:07 | Thursday 生活
 ボキャブラリー(vocabulary) = 語彙(ごい)。

 職場に時々、若い人が入院してくることもあるが、接する人々(Dr、Ns等)からこんな感想も聞かれる。
 “今の子供たちって、語彙が少ないですよね。
  なんだか、「ああ」「うん」だけで、察してくれるのを待っているような”
 確かに

 ・・・という自分自身、ことばを紡ぐのは不得手(ふえて)であるし、四苦八苦(しくはっく)する。

 ちなみに、
 「語彙数は(デジカメの)画素数と一緒!
  200万画素よりも500万画素のデジカメの方が、より正確に、より美しく表現できる。
  語彙も全く同じ。
  1万の語彙よりも3万の語彙を持っているほうが、はるかに精密に、正確に言わんとすることを伝えられる」
 といったセリフが、日経ビジネスAssocie2007.07.03にも載っていたが、

 先ず、オレ、どのくらい語彙があるんだろう?というわけで、同じ雑誌のクイズをやってみた。(続く)
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まぶたのお友達

2007-07-04 21:52:27 | Wednesday 芸術・スポーツ
ね、眠い。
 アイスコーヒーを飲みつつ、まぶたが重くなる。

 否(いな)。

 重いのではなく、
 まぶたとまぶたがお友達 (参照;森薫『エマ』第3巻P.137)過ぎるのだ。



 仲が良いのはステキなことだが、

 これでは、先ほど衝動買いした新潮文庫の
 『シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル,延原謙 訳)

 『星の王子さま』(サン=テグジュぺリ,河野万里子 訳) ← 有名だが手にしたことのない本の一つ

 『若き数学者のアメリカ』(藤原正彦)

 が、遅々として進まない。
 (注;こうして、読まずに置かれる本が増えていくのである・・・高校以前のは、ほとんど持ってきていないのに


 ただし、ホームズのみ、ちょいと目を通した。

 「まだ材料が一つもない。
  資料もないのに、ああだこうだと理論的な説明をつけようとするのは、大きな間違いだよ。
  人は事実に合う理論的な説明を求めようとしないで、理論的な説明に合うように、事実のほうを知らず知らず曲げがちになる。

  だが、それはともかくこの手紙だが、これから君はいったいどういうことを推察(すいさつ)するね?」 


                            (by シャーロック・ホームズ@ボヘミアの醜聞(しゅうぶん))


      **************************


 さぁ~~って、久々に、本日の通読?箇所。


   地そのものは、そこから食物を出すが、
   その下は火のように沸(わ)き返っている。

   その石はサファイヤの出るもと、
   そのちりには金(きん)がある。

   その通り道は猛禽(もうきん)も知らず、
   はやぶさの目もこれをねらったことがない。

                         (旧約聖書・ヨブ記 28章5~7節)


 確かに、地上の上では緑が生い茂り、田畑から食物が生み出されるが、
  その深い深い地の底では、マグマが沸き返っている。

  確かに、サファイヤや金、ダイヤといった宝石は、鉱物(こうぶつ)であり
        (=つまり、マグマの成れの果て?)、
  そのマグマの流れなんぞ、獣や、はやぶさが見れるわけがない。(近づくだけでも危ないよ

  旧約聖書は紀元前にすでに書かれたものだが、その中でもヨブ記は最古のものと言われている。「マグマ」ということばが生み出される以前に、既に、それが描(えが)かれているとは。恐らく、昔の人は、「?」だったに違いない。



                     

  

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変換ミス

2007-07-02 23:59:59 | Monday ゆかいな言葉たち
時々、変換ミスすることはありますが、・・・こんなミス、ありました?


 漢検 変“漢”ミスコンテスト (第11回エントリー作品他から)


   (正しい変換)    →   (変換ミス)


1.先行はナビ付きの車      線香花火付きの車 

   (エピソード)孫たちと花火見物に行く事にした。毎年人出が多くてクルマは渋滞する催しに三台のクルマに分乗となると道に迷わないかと心配。 花火をしながら走れば目立って迷う事もないか。
   そろそろ、花火のシーズン到来。
    が、関東に来てかれこれ6年がたつものの、未だに「隅田川花火大会」も「東京湾大華火祭」も行ったことはございません。多分、今後も行かないかと...by人ごみ苦手

2.500円でおやつ買わないと       500円で親使わないと   

   (エピソード)友人とピクニックに行こうとしたときのメールの誤変換です(苦笑。友達に「親、500円でパシられてくれるんだね(笑)」と言われてしまいました(笑)
    。。。。。。。。。。。昔、親の代わりに町内会のお掃除に出て500円のお小遣いを頂いたことは何度もございましたが、その逆はありえません。(注;町内会の掃除に出ない場合、町内会費のほかに1000円支払わなければならなかった)


3. 式早めにする      式は止めにする 

  (エピソード)娘の結婚を来春早々と決めていた弟夫婦が来年では遅いからこの秋にすると言ってきた。うれしいのは良くわかるがもう少し落ち着いて欲しい。
   結婚は一大事。
     あせらずに...


4.ギャル文字表       ギャルも辞表 

   (エピソード)どんな字があるのかなあと、娘(中1)が検索エンジンに入力したワード。その辞表の文面って、「ゎナニ∪ャ×ма£」(わたしやめます)とか、書くんだろーか(笑)。
    ギャル文字・・・よ、読めません


5.今日は苦情が来た       脅迫状(きょうはくじょう)が来た 

   (エピソード)事務をしている友達からのメールです。びっくりして、すぐにメールを送り返しました。
    そりゃあ、・・・驚きますよね。(ちなみに、ええ、引用元では「強迫状」でしたw 
                         目ざとい方もいらっしゃるようで


6.電車間に合いそう        電車マニア移送

   (エピソード)友達と待ち合わせをしていた日、寝坊して電車の時間に遅れそうに・・・。急いで支度をして、何とか電車の時間に間に合いそうだということを友達にメールで送ろうとした時の変換ミスです。


7.深くお詫び申し上げます。         不覚お詫び申し上げます。 

   (エピソード)ある会社からのお詫びの手紙に、実際に印刷されていました。この「不覚」については、後日改めてお詫びの手紙が来ました。


8.イブは空いています         イブは相手います 

   (エピソード)女同士の忘年会の日程調整のメールで。見栄を張るつもりはなかったのですが……
    あと半年後の話題でしょうが...どうやら「クリスマス・イブ」なる日は、彼女/彼氏がいないと寂しいという若い方々の嘆きが時折聞こえてまいります。それにしても、なんとまあ、逆の意味になったものですw


9. 正解はお金です。          政界はお金です。 

   (エピソード)10年くらい昔、イベントのクイズコーナーの問題を友人と作っていたときです。進行用の台本をワープロで作っており、クイズの答えがお金だったので、”せいかいはおかねです”と打ち込みました。そうしたらワープロは”政界はお金です”と変換されました。丁度その時代は金丸疑惑などの政界の汚職事件がピークの時で、友人たちと大笑いする反面、このワープロは頭がいいと言ってみんなで妙に納得していました。


10.いつも言い合いばかりさ。       いつも良い愛ばかりさ。 

    (エピソード)夫との不満を友人にメールしてた時のこと、最後の文面がこうなってしまいました。友人からは「結局ノロケかい?!」とだけ返信きました。
     誤変換のほうが、ステキです。


 ちなみに、余談ですが・・・さきほど「町内会」と打とうとしたところ、実は「腸内会」と一度打ってしまいました。一体、何の会になってしまうのか、とんと予想もできません。


【P.S】先週のWeightの最後の「らじお…」のリンク先、変えました。なんとも、めんこいじゃ~w

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空(くう)の空(くう)

2007-07-01 23:59:59 | Sunday 写真&みことば
多少、毛並みの変わったことばでも、ご紹介しようかと。


 エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。

 空(くう)の空(くう)。伝道者は言う。
 空(くう)の空(くう)。すべては空(くう)。

 日の下(した)で、どんなに労苦(ろうく)しても、
 それが人に何の益(えき)になろう。


 一つの時代は去り、次の時代が来る。
 しかし地はいつまでも変わらない。

 日は昇り、日は沈み、
 またもとの上る所に帰って行く。

 風は南に吹き、巡(めぐ)って北に吹く。
 巡り巡って風は吹く。
 しかし、その巡る道に風は帰る。

 川はみな海に流れ込むが、
 海は満ちることがない。
 川は流れ込む所に、また流れる。

 すべての事はものうい。
 人は語ることさえできない。
 目は見て飽きることもなく、
 耳は聞いて満ちたりることもない。

 昔あったものは、これからもあり、
 昔起こったことは、これからも起こる。
 日の下には新しいものは一つもない。

                      (旧約聖書・伝道者の書 1章1節~9節)
 


 ここで「原子力爆弾は?」とか「アイフォンは?」とかなんとかは言わんでください。それによって、大事なことが変わるわけではないのだから。

 人が生まれ、いつか死ぬ。
 誰かを愛したり、誰かを憎んだり、
 友情を育んだり、悲しんだり、
 策を練ったり、だまされたり、
 希望を抱いたり、絶望したり、

 今も昔も、変わらぬ日々の営み。
 人の一生。

 来る日も来る日も「日は昇り、日は沈む」ように、
 風はいつものように吹き、川は流れ続けるように。



 もしも、死んで終わりなのではないと知らなかったら、
 私もまた「飲んで楽しめ」と快楽を求めるか、
 それとも空虚さを感じ続けたかもしれない。
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