さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

ナ~スのおしごと:ある一日の巻

2007-04-17 23:59:59 | Tuesday 病院
「元気にしてる? 仕事忙しい?」と聞かれることしばしばありましたので…

春先のある一日 @ 内科急性期病棟

(AM2:55就寝後)
AM6:30 起床、白湯を飲む、風呂(&冷水シャワー)、ストレッチ、準備
 7:28 家を出る。自転車行方不明のため、徒歩出勤
 7:40 職場に着く。着替え。
 7:48 情報収集。
    数日いない“浦島太郎” 1)故、少々持ち患者 2)が少なくしてもらえるかな~と淡い期待をしつつ、ホワイトボードを見る。持ち患者10名デスカ・・・ただししんどい人は少ない。
    “お風呂の日”故、大幅にマンパワー削られる日だが、Ns 3)4名(いわゆる師長含め)・ヘルパー2名・患者約40名。
    “浦島太郎”、やはり情報収集に時間かかる。病棟によって異なるが、ここではカーデックス 4)を用いず、全てカルテ 5)より収集する。その後、内服薬の確認。このあたりで8:30。

 8:30 申し送り 6)開始。珍しく全体のだけでも15分かかり、その後、いろいろアクシデント発生、申し送りが夜勤者から日勤者に全て送られるたのがやっと9:15。この間(申し送りがない間)、朝の点滴の確認と準備を終える。
 9:15 カンファレンス。
 9:25? DIV施行、患者さんに挨拶。持ち患の経管に白湯流す。容態びみょ~なPtの検温、痰の吸引。
 9:50 おむつ交換(陰部洗浄)と清拭。デクビ(=床ずれ)等の処置。急遽退院することになった持ち患なだめつつ-そんな無茶言わんといて…-、外来に連絡し、今日の他科の診察を早めに行ってもらう。
 10:50 持ち患一人、PWVに呼ばれる。カルテ持ち生理検査室まで送る。帰り際、採血検査等持ち帰る。
 11:05 他のNsのHr Checkを代わりに行う(処置に回ってもらうため)。Dr指示拾い。腹部エコーまだのPtあるため、連絡して昼前に行ってもらう。口腔ケア+痰の吸引(このときNs二人先に休憩。もう一人は転院するPtの準備等に追われる→その後口腔ケアに入ってくれた。食事介助に入ること、ムリ!)。
 12:45 経管栄養準備→各Ptのところにつなげる(ありがたいことに、今回主にPEGばかり)。昼の服薬(ここでまた、服薬拒否Pt2名のため、時間かかる)。電話応対。連絡。
    急遽退院するPt、ホルター心電図(24時間心電図)が昨日の夕方からのため、主治医に確認する-が、外来中故返信まだなし。(お昼休憩前に、ホルター外して退院なりき)
   そのほか、書かずとも、ナースコール等の対応。

 13:30? お昼休憩。(Ns前半休憩組の一人、新人オリエンテーションのため13:00より不在。)

 14;00 BS CHECK.しっかりひっかかっている方3名。誰か他のNsが来るのを待ってダブルチェック後インシュリン打つ。
     Dr報告後、PtのBa抜去・ポータブルトイレ配置・自尿確認。寝衣交換(ちょっと濡らしちゃった…オムツをリハパンツにしたい。MじゃなくてLで。長い寝巻きではなくてズボンにしたい。ちょっと話を聞いてちょうだいetc)
    その横で、看護婦さん、私を連れてって。ちょっとこっちに来て下さいな。あ~、イイ顔してるね~。
    どちらも私の持ち患(&MRSA有り)。内片方は、日中覚醒促さなければならないため、車椅子に全介助にて移乗。元気なお方。もう一人はBa抜去後、まだ危険なのだが歩き出す。
    経管に白湯流し、外したホルター検査科へ戻し、某持ち患の見つかった仙骨部の表皮剥離に処置をして、やっとこさ検温。他の不隠患者さんもござ~い。おや、もう15時!

 15:00 検温。途中、こまごまあり。下肢の筋トレ指導(やる気にさせることがもっとも難しい)、検査の説明、・・・
 16:10 16時に経管栄養ある方の経管を流す。ここで
    遠くから「こら~! キャベツ、○○さん熱発してるぞ!!」と夜勤Ns(既に、検温し始めていたりして・・・)より連絡あり。うわ(>_<)!なんてこった!!むろん、クーリング。夕の点滴・急遽CV挿入・入院数件・急遽下血PtのCF等その他諸々、病棟忙しない。足りない点滴を取りにいったり・・・あ、今日から追加の抗生剤の皮内テスト忘れてた!!→施行。

 16:30過ぎ 申し送り。点滴施行。などなど。
 17:15 夕方のBS Check。入院フォロー。もう夜勤タイムなのだが、気付けば不隠Ptのお相手。ちなみに、準夜帯だけで夜勤者は2名入院取る状況・・・
 18:00 明日の点滴作り。途中から看護記録。病棟薬の整理。

 20:00 本日誕生日だというのに当直しなければならない、師長&Myプリセプターでもある方の誕生日祝い☆
    本日は、「不隠“パーティー”」と午後にはスタッフ皆げんなりしていた(-_-;)が、これは逆の意味でサプライズパーティー。先に帰っていた事務の方が、ムッシュMのケーキとフライドチキンを持ってきてくれたのだ。こんな風に、病棟の職場で誕生日祝いがあるのは、初めてのこと。フレンドリー且つ温かみがあるのが、今の部署の特徴とも言える。
 20:15 ICUに足りない点滴を分けてもらい、その後、他のPtのことで調べたり、教えてもらったりしたのち、21:00過ぎ職場を出る。・・・



 個人情報(特定されないように…)には気をつけたつもりだが...お気づきの点がありましたら、早めにお知らせください。また、注についてはあと数日(多分、夜勤が終わって特伝も終わった頃か?)お待ちください。
  これでは、それぞれの患者さんにどういう目的を持って接したか分からない、様子が断片的すぎる、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、流れということでご了承ください。


【本日読んだ箇所から】

 昔昔、ペルシヤ(今の中東のあたりにある国)の捕囚(ほしゅう:捕虜のこと)の中に、ネヘミヤさんという人がおりました。ペルシヤのアルタシャスタ王様のお世話をしていましたが、これまで悲しそうな雰囲気だったことがありません。が、あるとき、とてもしおれていたので、王様がお聞きになりました。どうやら、ネヘミヤさんは自分の生まれた地の災難を聞いて嘆いているようです。

 すると、王は私に言った。
 「では、あなたは何を願うのか。」
 そこで私は、天の神に祈ってから、

 王に答えた。
 「王さま。もしもよろしくて、このしもべをいれてくださいますなら、私をユダの地、私の先祖の墓のある町に送って、それを再建(さいけん)させてください。」

 王は私に言った。-王妃もそばにすわっていた。-
 「旅はどのくらいかかるのか。いつ戻ってくるのか。」
 私が王にその期間を申し出ると、王は快(こころよ)く私を送り出してくれた。

                             (旧約聖書・ネヘミヤ記 2:4-6)


 ペルシャって、昔、とてもきびし~い国というイメージがありますが、なんと、王様太っ腹!!
 とはいえ、普段のネヘミヤさんがどう王様に仕えていたか、ってことも重要かも。仕事を怠けていたり、ろくすっぽ動けない奴隷(どれい)のいうことを、わざわざ聞き入れてくれる王様は・・・・いるのかな?

 ちなみに、旧約聖書の中で、このときのネヘミヤさんの祈りが、もっとも短時間での祈りだったかもしれない。
 短くても、祈るって大事だよね


【注】
1)浦島太郎:数日いないと、患者さんが変わっている為、状況が分からないのです。よって、2日以上不在の場合、“浦島太郎”。日本の昔話に「浦島太郎」というものがあります。

2)持ち患者:受け持ち患者のこと。

3)Ns:看護師のこと。

4)カーデックス:

5)カルテ:

6)申し送り:

 注については、他にもありますが~あと数日お待ちください
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2 コメント

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エビデンス乏しいでんす (雀Ns)
2007-04-24 02:47:48
え…まだ皮内testしてるの(--;
それよか、十分な問診と、ショックへの対応の確立(観察含む)でしょ…あ!そぉか!個人情報保護のために、使用薬剤がアスピリンと出さないためか~あらま~失礼!
なるほどね~そぉ読み取るのか~(^。^)ヾ(--;)

あと~「抗生剤」は医療系(誤用)用語って、モチロン知ってるよね(^^;
抗生物質は「コウセイ物質」ではなくて、「抗!生物質」だから、「○○剤」とする時の切り方オカシイよね~
返信する
皮内test、海老殿巣乏しいんだ!? (キャベツ)
2007-04-25 00:18:18
 あら、ま↓

『関連報告書

従来の抗菌薬投与に関連する
アナフィラキシー対策のガイドラインとその概要版

提言
本邦において、注射用β―ラクタム系薬およびニューキノロン系薬および一部のペプチド系薬では、添付文書中に“事前に皮膚反応を実施することが望ましい”あるいは“事前に皮内反応を実施すること”と記載されており、皮膚反応試験の実施が推奨されている。しかしながら、抗菌薬投与患者に皮膚反応検査を実施する意義については十分な検証がなされていない。

 本特別部会において検討を重ねた結果、抗菌薬の静脈内投与時におけるアナフィラキシーショックの予知目的に行われる皮内反応試験実施の有用性に関するエビデンスは存在しなかった。また、皮内反応が通常行われていない米国におけるβ―ラクタム系薬のアナフィラキシー発生と皮内反応を行っているわが国における発生の市販後調査比較では、むしろ米国の頻度が低い傾向にあるという事実やわが国で皮内反応が必要とされていないバンコマイシンによるアナフィラキシーショックの頻度はβ―ラクタム系薬における頻度と大きな差異が見られないなど、皮内反応がアナフィラキシーショックを予知しているとはいい難い事実が明らかになった。さらに、皮内反応検査を実施している臨床の現場では、皮内反応陽性例が真のアレルギー陽性例に比較して圧倒的に多いことが経験されており、治療に必要な抗菌薬の投与が中止されることによる患者の不利益の方がむしろ重大であると認識している臨床医が多かった。

 以上のような検討事項と臨床現場における医師の意識調査を勘案して、現在の抗菌薬皮内反応試験について、本部会は以下のような提言を行いたい。現在、アナフィラキシーの予知に用いられている注射用のペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系、キノロン系およびペプチド系抗菌薬の皮内反応は可及的速やかに中止されることを提言する。

 ただし、きわめて低頻度であるがアナフィラキシーショックが発現するので、事前に抗菌薬によるショックを含むアレルギー歴の問診を必ず行い、静脈内投与開始20~30分間における患者の観察とショック発現に対する対処の備えをしておくことが必要である。

社団法人日本化学療法学会臨床試験委員会
皮内反応検討特別部会

報告書 』
by http://www.chemotherapy.or.jp/journal/reports/051080497.html
 しかも、これ、・・・2003年8月号だし...(苦笑)
返信する

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