東日本大震災2011.03.11から、すでに一年が経った。
この間、派遣された方々の報告会等を聴く機会が何度かあった。そして、最近、その医療方面のコーディネート・指揮にあたったDrの講演を聴く機会があった。
今回の講演では、「災害」だけではなく、他にも通じることだと感じたり、なぜか、松下幸之助さんの書のある下りを思い出したり。準夜・日勤の直後だったが、眠らずに聞き入った。
その時のメモ<様々な点で、ここに記されるのが十分ではないことをご考慮いただければ幸いです>。
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・阪神淡路大震災後で多かった(77%)クラッシュシンドローム等の外傷系が、今回1/4以下。
→DMATの(災害)想定変更の必要性
・救急隊自体が被災。そのため初日は患者が来院できず、2日以降増加。
ヘリ救助・・・こぼれ話。
・医療圏の病院、薬局が機能できなくなった。
→処方を求めて殺到する軽症者
→処方専用ブースの開設、救護所の設置(他施設利用)
・HELPサインがないのが、HELPサイン
・大規模災害 → 行政のマヒ
・300か所の避難所の状況不明
→まず、情報が必要。各避難所へGo(保健師さんがいるところは、とてもありがたかった、とのこと)。
→アセスメントシートの工夫、毎回データ更新
◇食糧不足○○箇所 →行政へ情報提供
◇トイレ・水問題○○○箇所 →ラップ式トイレ設置、水道設置
行動原則1
1.求めなければ、何も得られない(ex.情報 )
2.医療に限定しない
3.自己規定すると、前に進めない
行動原則2(対人関係)
1.すべての人に敬意を払う
2.かといって、迎合しない
3.自分の考えを誠意をもって、率直にぶつける
(4.5.忘れた)
・エリア・ライン制のメリット
(省略)
行動原則3(チーム統括について)
1.ギチギチにしばらない
2.よく言えば自主性尊重、悪く言えばなあなあ
3.チームのコンセプトは明示
←スライド
レポート
4.気分よく帰っていただく
←可能な限りの迅速判断、基本即断即決。
要望に対してはどんなことにも反応する。
アセスメントに対するフィードバックをきちんとする。
可能な限りの情報提供
(5.忘れ)
・避難所の膨大な処方件数
←巡回救護チームの手持ちのクスリではムリ
メロンパンチーム。
◆データの重要性
時系列データの記録・保存・整理
現状把握
↓
現状分析
↓
実行可能な解決案を立案
↓
実行
↓
(最初に戻る;恐らく、実行後の「評価」を「把握」「分析」の中に、暗黙の内に含めている)
:医療者がいつもやっていること
◆マニュアルは初期の動きの時には大事。だが、「想定外」をあまり想定してマニュアル化しようとすると、「想定外」に対応できない。応用問題の連続。
◆災害対応に求められること
1.事前のリアルな備え
2.逃げないこころ
3.データに裏打ちされた客観的な視点
4.人脈
5.コンセンサス/調整