さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

大空

2009-10-15 23:39:46 | Thursday 生活
 新宿で、空を眺めた。





 仙台っ子が「あれ、何て読むの?」といった、
 OIOI 1)本館の屋上に、小さな庭園がある。

 この前、
 珍しい一日の終わりに、思わず、
 フランス系という感じのパン屋で、フランなどを手に入れ、
 初めて、屋上に行き、
 大きな長椅子にすっぽり包まれて、
 夕暮れの空を眺めた。



 四角い箱の空 2)、ではなく、
 さえぎられることのない空が広がっている。



 水が控えめに流れている音と、空の下、
 パンを食べるもよし、
 一人、静かに本を読むもよし、
 平日のためか混んでもおらず、
 いい穴場を見つけた気分。

 ジュンク堂で本を手にしたら、
 持参の温かいコーヒーを片手に
 ここに来るのもいい。



 規模も雰囲気も違うのに、
 Bibliotheque Nationalの屋上を思い出したのは、
 めいめいの、
 のんびりした雰囲気のためだろうか。

 それとも、
 都市の中に、
 縁取られることのない空を、感じたせいだろうか。




 
 もともと、空は空、であり、

 本来、切り取ることのできないものなのだが。






【注】
1)OIOI : なぜかは知らぬが、マルイと読むらしい。
       (とはいえ、大学時代、数年間、津田沼で乗り換えるたび、キャベツは「おいおい」と読んでしまっていました)



2)四角い空…連想…ビル街。WWⅡ時のワルシャワ、ポーランド、ユダヤ人。

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