塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アヤックスが放った眩しい輝き

2011-08-31 19:53:13 | 日記
 アヤックスは翌96年も、チャンピオンズ・リーグの決勝に進出しますが、2連覇
は果たせませんでした。

 立ちはだかったのはユヴェントスで、フランスを代表するジャーナリスト、

 「ジャック・ティベール」

 は、サッカーマガジンが刊行した

 「欧州チャンピオンズ・リーグ・クロニカル」

 の180ページで

 「リッピが筋肉を鍛えたプレーヤー達を製造」

 と記しています。

 もうこの頃から選手に対してのフィジカルの要求が恒常化し、常人とはかけ離れたその
肉体に対し、ズネスク・ゼマンが

 「ユーヴェの選手はドーピングをしている。」

 と告発するまでになりました。

 アヤックスのリズムを崩すために、ユヴェントスは全力でプレスをかけて揺さぶることを
心がけたんです。

 皆さんお気づきのように、アヤックスの栄光はいわゆる

 「ボスマン・ルール」

 前夜の代物であり、以後アヤックスは主力の流出を回避できず、それは今も変わりません。

 一方でロナルドとフランクのデ・ブール兄弟が語ったように、当時のオランダは現在の
ような

 「群雄割拠」

 の状態ではなく、アヤックス、PSV、そしてフェイエノールトの3強で覇権を争ってい
る、規模の小さいものでした。

 欧州、世界で優勝を経験した選手達が

 「オランダ王者」

 に甘んじることに抵抗を感じないがずがありません。

 こうしてアヤックスは90年代中期に特別の光りを残し、そしてその足跡を追うように、
2000年代前半には

 「ファン・デルファールト」
 「スナイデル」

 が眩しい光りを放つことになったのです。
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