塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

契約違約金の議論について感じること

2018-04-11 01:11:45 | 日記
 ホルヘ・バルダーノが

 「ギャレス・ベイルに契約違約金130億円の価値はない」

 と語り、一方で得点を量産し続けるロナウドを賞賛したとのこと。

 ワールド・サッカーダイジェストの最新号では、次回契約違約金が100億円をこえるであろう選手たちを特集していますが、ハリー・ケインだろうがデル・アリだろうが、選手たちは誰一人

 「私にはこれだけ支払う価値がある」

 とは唱えていない点です。

 つまりこの金額はバブル経済のように実態の見えないもの、つまり

 マスメディアとクラブ、代理人が巧妙に作り上げた砂上の楼閣であり、バルダーノもその一翼に加担している点を忘れてはいけません。

 過去、クリスティアン・ヴィエリがユヴェントス、アトレティコ、ラツイオ、そしてインテルと短期間で移籍し続け、その都度契約違約金が高まっていることが話題となりました。

 それはクラブこの値段で構わない、と算盤を弾いたこともそうですが、ヴィエリが実力で移籍市場の主役になったことも意味します。

 一部の選手に莫大な違約金と年俸を提示すれば、他のポジションの補強に手が出ません。

 リバプールがサザンプトンからオランダ代表のファン・ダイクを得られた背景には、ニューバランスやスタンダード・チャータード銀行の出資ではなく、コウチーニョをバルサに売却した利益を還元できたためです。

 クロップは就任当時、リーグカップとヨーロッパリーグにいずれも準優勝し、惜しいという印象をあたえましたが、むしろ2冠を得なかったことが今季の躍進に繋がっていると感じます。

 2冠にならなかったことで、プレミア制覇の期待を煽ることなく

 「クロップにも時間が必要だ」
 「待ってみよう」

 という風潮がファンに芽生え、サラーの活躍を軸にした3トップの構築と守備の強化に繋がっています。

 ファン・ダイクの100億円を超える投資は今季だけなく、来季以降も見なければ意味がないのではないでしょうか。
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