塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

リバプールが得た、ユルゲン・クロップという答え

2019-10-07 01:20:21 | 日記
 2015年、ブレンダン・ロジャースの後任人事として、リバプールはユルゲン・クロップを招き入れます。

 僕が巧いなあと感心したのは、クロップが就任会見で「ゲーゲン・プレス」という言葉ではなく

 「私はヘビー・メタルフットボールの愛好者だ」

 と告げた点です。

 音楽に疎い人間でも、リバプールはビートルズが誕生した地区であり、今でも彼らの面影が感じられますよね。

 ですからヘビー・メタルと言う音楽の一ジャンルを比喩、つまりゲーゲンプレスをリバプールでも用いますとそのまま使用しなかった点は、集まった関係者も感嘆したに違いありません。

 プレスの概念はアリゴ・サッキが世界中に浸透させたわけですが、そのサッキも

 「クロップは今戦術に対し、実に柔軟性を持っている」
 「かつてはゲーゲン・プレスだけの印象だったのだか」

 とクロップの経験を讃えていると聞きました。

 彼が2005年以来、14年ぶりとなるチャンピオンズ・リーグ優勝をもたらしたことで、クロップとリバプールの縁はより深くなりましたが、今季は欧州2連覇とプレミアという2冠が現実を帯びてくると思います。

 一方で「コップ」ならずとも、心配な面が出てきました。

 ヨヒアム・レーブの後任人事の際、ドイツサッカー協会はユルゲン・クロップを指名することを、改めて誓ったようなのです。

 テョモ・ヴェルナーをはじめとする、若い息吹を更に開花させるには、クロップのようなオーバー・リアクションで讃えられる指揮官が好まれるのかもしれません。

 当然、リバプール首脳陣が彼をドイツに快く送り出すはずもなく、クロップの未来はドイツ、イングランドの両国で大きく注目を集めるでしょうね。
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