塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

靴紐、されど靴紐という発想

2019-01-31 02:04:36 | 日記
 僕が学生時代を過ごした1990年代は、各スポーツブランドが独自の機能を搭載したハイテク・スニーカーの黎明期でした。

 1995年、ナイキはエア・マックス95の爆発的な売れ行きに胡坐をかくことなく、1996年にも多くの新作を投入します。

 これは米国本国でアトランタ五輪が開催されたこと、最大の顧客であるマイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズに復帰し、愛用したジョーダン11も桁外れの売れ行きを見せた結果と言えます。

 その中でも特別に目を引いたのは

 「エア・フットスケープ」

 でした。

 スニーカー、サッカー・スパイクに限らず靴紐は「甲」の真上にあることが当然とされている概念を、血管を圧迫させずに快適に着用してもらうために、ずらして紐を閉めてもらうという提案が、凄く画期的だったのです。

 靴紐、されど靴紐、と言う塩梅でしょうか。

 実はこの発想、1980年代コンバースがすでに「オデッサ」というスニーカーで具現化していますが、構想が速すぎたのか当時はここまでの反響はなかったようです。

 フットスケープはアウトソールにナイキの十八番であるワッフルソールを愛用しており、都心では一気に完売、高値がつく大人気商品となりました。

 ナイキはこの発想をトータル90に踏襲し、ルーニー、トッティなどナイキ契約選手が欧州選手権2004で愛用しました。

 ナイキの強みはデザインの裏側に、そのデザインを生んだ科学的背景が見えることではないでしょうか。

 ナイキの説明が無ければ、甲に張り巡らされた血管の部位には注意を払いませんよね。

 今、スニーカーは熱心なファンでなくとも所有する時代ですが、群を抜いてナイキの人気が高いことはよくわかります。
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