塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ブラジル代表コウチーニョが辿ってきた道

2018-06-23 01:10:01 | 日記
 フェリペ・コウチーニョは既にバルセロナの中軸ではありますが、欧州で最初に在籍したクラブはインテルでした。

 彼が入団した2011年は、コウチーニョを主軸として扱っていたラファエル・ベニテスがクラブ・ワールドカップ優勝後に更迭され、ミランの顔であったレオナルドを後任人事に据える荒療治を行います。

 当然ミラン・ファンは悪態をつき、インテル・ファンも宿敵からの監督指名に騒然となりました。

 コウチーニョは自分を支持する指揮官がいなくなったこともあり、エスパニョールに短期レンタルし、その後リバプールで研鑽を積み増す。

 インテルにはこの時期、当然長友佑都も在籍していたわけですが、彼にとってはガラタサライがコウチーニョにとってはリバプールには

 自分の実力とクラブの格が正比例する
 当然競争は存在するが、レアルやバルサほどのヒエラルキーが無い

 という点で移籍が有利に働いた印象があります。

 コウチーニョがリバプールに在籍した期間、最も優勝に近づいた2014シーズンは、同様に主将のジェラードにとっても最後のチャンスでした。

 もしここで優勝していれば、コウチーニョはリバプールに残留していたでしょうか。

 逆に言えば彼の売却でファン・ダイクというセンターバックの獲得資金を得られたわけですから、クロップからすればよい取引だったと言えるはずです。
 
 簡単に言えば研鑽を積むことは重要ですが、その際

 「クラブの格と自分の実力」
 「指揮官がすぐに後退するか否か」

 をよくよく考える必要があると思います。

 インテルはコウチーニョ同様に将来の主軸と考えたマテオ・コバチッチをレアルに放出しましたが、青田買いでつきものの将来性は、さほど信頼できる要素ではないと感じます。
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