塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ワールドカップは過去、最高のプロモーションの場所でしたが

2022-06-25 18:50:46 | 日記
 1998年、2002年当時のサッカー専門誌を読み直しますと、ワールドカップに向けて各社が仕上げた最新スパイクの広告が確認できます。

 特にディアドラの広告は目だつ出来栄えで、1998年の日本代表選手にも秋田豊という契約選手がいた為、日本代理店も気合が入っていたと思います。

 一方でミズノはサポートするジャンフランコ・ゾラが、1998年ワールドカップの招集選手から漏れてしまい、勢いがそがれてしまいました。

 2年前の1996年はイングランド代表のジェイミー・レドナップと共に、ジャンフランコ・ゾラが欧州選手権にエントリーするも、この1998年ワールドカップは両選手ともに代表招集には至りませんでした。

 2002年、ディアドラはウルグアイ代表のアルバロ・レコバ、イタリア代表のクリスティアン・ヴィエリという、インテルミラノで同僚の両選手を熱心にサポートし、アシックスの対象は優勝候補の最右翼、アルゼンチン代表の中軸

 「ファン・セバスティアン・ヴェロン」

 でした。

 しかし、予選で接見した3-4-3もワールドカップ本大会では機能することなく、何とグループリーグ敗退に終わり、ファン・ヴェロンがこの敗北の「禊」を果たすには2010年まで待たねばならない、それほど痛恨の出来事だったのです。

 1998年ワールドカップ得点王は、ロット契約選手であるクロアチア代表のダヴォル・シュケルでした。

 決勝のフランス戦の出場が既に無謀だったと囁かれたロナウドでしたが、これはブラジル代表のスポンサー、ナイキの圧力だったとの声が囁かれるほど奇妙な事柄で、本来ならばロナウドは出場してはいけませんした。

 その4年後、ロナウドは98年の借りを返しますが、ナイキにとっても最高の結末となりました。

 ただ当時と比較してクラブサッカーで新作スパイクが投入される昨今、ワールドカップといえども最高のアピールの場ではないと言えそうです。
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オランピック・リヨネ、新しい資本で再出発か

2022-06-25 18:27:39 | 日記
 2000年代中期、ジャン・ミッシェル・オラスの下、リーグ7連覇を果たしたオランピック・リヨネ。

 聞けばオラスはオーナーシップから離れ、既に別の資本がクラブ運営に携わっていると聞きました。

 パリ・サンジェルマンがカタール資本に買収されたのは2011シーズンの事ですが、さすがに7連覇の頃のリヨンはクラブ内でも様々な軋轢がありました。

 リールから念願かなって招聘した指揮官、クロード・ピュエルの敷く守備重視の戦術
 ボルドーから32億円で獲得したフランス代表、ヨアン・グルキュフの停滞
 
 は特に知られていますが、それでもオラスの残した功績は凄いことですよね。

 とりわけ新スタジアム「ジェルラン」への移転がそうですし、主力選手たちも適宜移籍させてクラブの財政を潤う形にしてきました。

 カリム・ベンゼマ レアル・マドリードへ
 ジャン・アラム・ブームソン レンジャース・グラスゴーへ

 などはその代表例ですが、その一方でブラジル代表のジュニーニョ・ペルガンプガーノのように、クラブのアイコンとなった選手は残留させ、ファンが不満をため込まないように気配りもしています。

 リヨンは2000年代前半はアンブロと契約していましたが、優勝を維持することでクラブの資産価値が上昇したのか、アディダスと新契約を結び現在に至っています。

 アンブロからアディダスへ(現在はナイキですが)の流れはチェルシーと同様であり、仮にUEFAチャンピオンズ・リーグで優勝していれば、ジャン・ミッシェル・オラスの名声は確実に知れ渡ったでしょうね。

 オランピック・リヨネは現在トップよりも、欧州制覇の常連である女子の方が認知度が高いと言えますが、リーグ1はむしろパリ・サンジェルマン1強という印象は、奥たちの偏見ではなかろうかとも感じます。
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主将の責任とアームバンドについて

2022-06-25 18:03:40 | 日記
 イングランド代表選手にとって主将に任命されることは、他国とは全く異なる意義があるといいます。

 スペインやポルトガルなど他の欧州各国では、主将は腕章をまくだけの存在という認識が強いと囁かれる一方、イングランドでは審判との意思疎通や、仲間たちへの声掛けなど主将がこなすべき事柄は多岐にわたります。

 むしろ日本代表の主将はこのイングランド代表に近いと感じます。

 宮本恒靖の審判とのコミュニケーション
 長谷場誠の仲間を鼓舞する力
 吉田麻也の語学力

 これらは短期で得られることではなく、だからこそ腕章をまくには長年日本代表で多大な貢献を果たしてきたことを意味します。

 イビチャ・オシムは宮本恒靖を代表招集しませんでしたが、実は彼の力を非常に評価しており、オシム政権が脳梗塞という形で瓦解しなければ、宮本は日本代表の最終ラインを担い、2010年ワールドカップにエントリーしたかもしれません。

 そのイビチャ・オシムの追悼本が、スポーツ・グラフィックナンバーから刊行されました。

 この書籍は過去に発売の「オシム・レッスン」から引用している部分も多く、買うかどうかを悩んでいます。

 オシムレッスンは過去2度刊行されており、僕は2014年ワールドカップ前に発売された第2弾は手ばして手元にないので、買いなおす意味合いはあるとは考えています。

 AC長野パルセイロ・レディーズはINAC神戸を軸に、これまで試合出場がさほど多くない選手を加入させ、選手の平均年齢を2021-22シーズンよりも下げようとしています。

 ただ泊志保の引退、五嶋京香の大宮に移籍と場数を踏んできた選手不在で、現在誰が腕章をまくか定かではありません。

 統率力というよりも同じ方向を向けられる力、この点が主将では一番大切な要素ではないでしょうか。
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