塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

本物と偽物の狭間の中で

2013-09-26 23:28:53 | 日記
 中国からの海賊版が後を絶たずに入荷する日本。

 その多くが欧州の高級ブランドの模造品ですが、スポーツブランドもこの問題には頭を痛めてます。

 正規品も中国だけでなく、東南アジア各国で製造されていることが殆どで、販売員ですら正規品と模造品の区別がつかない
くらい、近年は製造技術が上がっていることも、話をややこしくしています。

 逆に言えば、模造品が販売されることは

 「人気があることの証拠」
 「庶民は高級品を考えている為、模造品でも良いから欲しいと思う」

 という、人気の証明にもなっているわけです。

 ナイキ、アディダス、プーマなど、サッカーを支援する企業は世界規模で多角展開していますが、今後も模造品の摘発と対
応は急務でしょうね。

 では逆に中国本土で誕生したブランドや、歴史の浅いブランドはどうなのでしょうか?

 リーニン、ピークのように中国生まれのスポーツブランドは、当然サッカーを支援していますが、彼らもまた国内で偽物が
流通しているのでしょうか。

 また最近はアンダーアーマーやウォリアーなど、新興ブランドもサッカー界に侵入していますし、アスレタやスボルメ、デ
ュエロのように、クラブをスポンサードしながら

 「ストリートでも着れる服」

 を提供しちえるブランドもあります。

 彼らもまた、模造品の餌食になるのでしょうか?

 明らかに偽物とわかる、もしくはかつてのアディマウスのような、パロディじみている製品は売る側、買う側のいずれも理
解しています。

 つまりジョークなわけです。

 しかし本物に限りなく近い偽物は、やはり淘汰されてしかるべきですね。
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ブランドが描く様々な方法論

2013-09-26 23:14:46 | 日記
 ヨネックスがサッカーに新規参入したことは、それだけ日本でもサッカーを嗜む人口が増えた事を意味しますし、同時に
従来の商品では満足できない消費者も多かったのでしょう。

 逆にヨネックスとしては、自社の殻を打ち破る方法を模索していたのかもしれません。

 と言いますのも、ヨネックスはバドミントン市場では日本屈指の存在であり、愛用者も多いブランドです。

 ですからサッカーに新規参入する際は

 「何で今更サッカーの分野に進出するの?」
 「どうせアシックス、ミズノに勝てるわけないさ」

 という、ネガティブな声もあったと思うのです。

 つまり、ある分野で第一人者であることは、事業展開する際に障壁となり、周囲が描く固定概念を崩さねば新しい道は
開けない為です。

 例えばアディダスのような名声を誇っても、読売ジャイアンツと提携する際は随分苦労したと聞きました。

 十八番のサッカー、そしてバスケットボールやテニスでは絶大な支持を得る彼らも、野球を支援するにはその土壌がまだ
肥沃ではなかったのです。

 ですからジャイアンツに打診をしても

 「アディダスが何の用ですか?」

 という顔をされたと言います。

 アディダスのような総合ブランドでもこれだけ苦労するのですから、比較的規模の小さい会社は契約を進める際、もっと
苦労しているのかしれません。

 一方でアンブロのように

 「私たちはフットボール・ブランド」

 と言うかたちで、サッカー以外に製品を作らない貸家もあります。

 バスケットボールではAND1がそうですが、むしろ競技をひとつに絞り込むことは潔い反面、新しいビジネスチャンス
も失っているようにも見えます。

 スポーツを支援することは、これだけ難しいわけです。
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僕が思うナイキの印象

2013-09-26 01:57:51 | 日記
 現役時代、契約ブランドの顔として数多くの広告に起用された選手が、引退後は別ブランドと契約し同様の活躍を見せると、
僕は穿った見方をしてしまいがちなのですが。

 例えば中田英寿がそうです。

 彼が96年五輪代表としてアジア予選を戦っている際、愛用するスパイクはアシックスの物でした。

 その後二十歳で日本代表に招集された際はナイキでしたが、フランス・ワールドカップ、そしてローマに移籍する直前まで
はフィラと契約、「ファッシノ」「ファッシノ2」を愛用していました。

 その後引退するまでナイキを使い続け、数多くのCMに登場した中田ですが、引退後は一点アディダスと共に歩んでいます。

 これは日本代表がアディダスから支援を受けていることと、彼の見解がナイキではなくアディダスから了解を得たという見
方もあります。

 これはあくまで僕の意見ですが、ナイキは時に契約選手との生活を

 「ドライに」

 打ち切るような印象があります。

 今アシックスを履いている小野伸二、そして日本でナイキが浸透する立役者となった前園真聖は、ドラスティックに契約を
終えた印象があります。

 前園もチャリティに参加する際は、中田同様アディダスを履いていますが、勿論ナイキからすれば新陳代謝は不可欠という
見方をしているのでしょう。

 ただドライな切り方を別の角度から見ると

 「成績が落ちればそれでおしまい」

 という、寂しげな印象を与える危険性もあると思います。

 チェルシーに移籍後、どうも塩梅が良くないトーレスがナイキからアディダスに変更したのも、そんな感じがします。

 すべての契約選手がブランドと良好な関係を築けるわけではありませんが、ナイキの場合は技術と広告が卓越している為に
僕が思うような非情とも言える形が生まれるのかもしれません。
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ユナイテッド、起死回生は冬の移籍市場か

2013-09-26 01:47:03 | 日記
 ダービーに1-4で敗れ、モイーズに対する指摘は日英共に高まっています。

 序盤から強敵との戦いが相次ぎ、フェライニ以外の補強は皆無、セスクへのオファーは見事に振られ、挙句の果てにエースの
ファン・ペルシは負傷で欠場。

 モイーズに対する見解の9割は批判で、称賛の陰は微塵もありません。

 識者の多くはこう語っています。

 「フェライニ以外の選手は昨年から変化が無い
  ならばここでファーガソンが動くべきではないのか」

 他の方が記したコラムを読むと、ミドルスブラがディ・カーニオを更迭したことで次はモイーズの番ではないか、そんな声も
聞こえてきます。

 僕がユナイテッドの関係者ならば、現状維持で冬の移籍市場を待ちます。

 常に言われ続けているように、ユナイテッドは右のラファエル以外の最終ラインの面子が過度期にあると言われ続けています。

 中央のふたりファーディナントとヴィデッチだけでなく、エブラも若干体力が落ちてきていると指摘されています。

 最終ラインよりも前線の方が駒は揃っていますし、少なくともファン・ペルシが復帰して、ルーニー、バレンシア、香川にチ
チャリートといるわけですから、GKの右サイドバック以外の刷新をしてはどうかと考えます。

 ただ世界的にみて

 「レフトバックもセンターバックも人材の慢性化」

 が叫ばれているので、いかにユナイテッドのブランド力が高いとはいえ、冬では空振りに終わるかもしれませんが。

 こうしてみるとジェラール・ピケがバルセロナに復帰したことが勿体ないように思いますが、イタリアからやってきてマケダ
が一時期新鮮味溢れるプレイで沸き起こった風。

 この新風をモイーズが吹き込めるような先発、布陣を決められたなら良いのですが。
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中国の地でリッピが得ようとしている名声

2013-09-26 00:35:57 | 日記
 ロベルト・バッジョを贔屓にしていた方は、きっとマルチェロ・リッピに好印象を抱いてはいないのでしょう。

 感情論は抜きにして、もし彼が広州恒大をアジア王者に導いたなら、恐らく初となる

 「欧州チャンピオンズ・リーグとアジアチャンピオンズ・リーグを制覇した指揮官」

 になるはずです。

 リッピと言えばユヴェントス時代の1996年に欧州王者と世界王者に輝き、2006年はアズーリを世界王者に導いています
から、その実績は群を抜いています。

 そのユヴェントス時代からリッピはバッジョとの折り合いがつかず、インテルではバッジョから最大の皮肉をおくられたとも囁
かれたくらいでした。

 (2000年5月23日、翌年のチャンピオンズ・リーグ出場を争うパルマとのプレイオフにおいて、バッジョは2ゴールを決
 めてリッピに政権持続を贈る形になったのです。)

 ちなみにインテルは予備戦でヘルシンボリに敗れ、バッジョが与えてくれた贈り物をふいにし、リッピは2000-01シーズ
ンは開幕の1試合指揮をとっただけでクビを宣告されます。

 この際、彼が叫んだ

 「奴らのケツを蹴り飛ばしてやりたいぜ!」

 という怪気炎を覚えているインテル・ファンも多いと思います。

 リッピが今、中国でどのような資質の選手を求めているかはわかりかねますが、恐らく意外性を持つ選手では無く基本に忠実で
伸び盛りの選手を好んでいると思います。

 バッジョはご存知のように故障が多く、戦列を離れる事が多かったために、リッピとしてはバッジョに先発を託せるだけの材料
が無かったことも事実です。

 彼と入れ替わるように主軸となったデルピエロは、頑健でありながら勢いもあり、卓越した技術も備えていた為にユヴェントス
はバッジョの放出を計画する形になりました。

 今確実に言えるのは、リッピがアジアの地で新しい名声を築きあげようとしている点であり、アンチェロッティ、ザッケローニ
と共にイタリア人指揮官の地位向上の原動力となっている点です。

 (参考資料 日本スポーツ企画出版 ロベルト・バッジョ引退特集号)
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