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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

明けましておめでとうございます

2010-01-02 15:55:55 | 依存症
明けましておめでとうございます。
昨年このブログを訪れてくださった皆様
本当にありがとうございました。

猫と一緒になんとか年を越しました。
いいことなんて何一つ起こらなくてもいいから
どうしようもなく悪いことが起こらないようにと
近くの神社に初詣に行って手を合わせました。

ずっと政治や社会の問題について書いていて
「こんなことを言っても意味がない」
「何も変わらない」という重い徒労感は常にあります。
けれどほぼ同じくらいに
パチンコ業界と癒着して多額の賄賂を貰い
200万人という多くの人間を
とんでもない病気にした社会の上層部の人間や
そういう社会の仕組みに対する激しい憤りもあります。

前にも書きましたが依存症患者の周りには
必ず巻き込まれた家族が数人いることを思えば
推定でも約1000万人
国民のほぼ10%近くが犠牲者なわけです。
正月を迎えても小さなこどもを抱えて
離婚するかどうかの瀬戸際に追い込まれている人があり
借金に追われて明日の生活に途方に暮れている人があり
そんな人たちを尻目に
返済猶予法案のおかげでひと息ついたか
TVではこれみよがしにパチンコのCMが流れます。
やはりこんな社会はあまりにもおかしいと思わざるをえません。

我が家でもダンナは自分で治すと主張して譲らず
そういうことを言うこと自体
依存症がどういう病気なのかが今ひとつ
ちゃんとわかっていないのではと
私は心の中で思っていますが
この病気について家族にできることは何もありません。
ただただ本人が自分の病気を正しく理解する以外には。

年末に赤坂晃がまた覚醒剤でというニュースがありました。
本人が生涯治らない病気であるということを深刻に自覚し
衝動が起こった時にそれを回避するために
何をすればいいか、誰かに相談するのか、できるのか
あらゆる依存症の回復への道はつまるところは
それが全てなのだと思います。

というわけで今年もどうかよろしくお願いいたします。