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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

依存症についての相談機関 NPO法人ジャパンマック

2014-02-02 10:14:17 | 依存症
先日からギャンブルとかアルコールとかネットとか、それぞれ個別に依存症問題に対応するのではなく、依存症問題について総合的に相談できるような機関はないものかと思っていて、TVのニュースで福岡のNPOという話を見かけ、それはアルコール依存症関連のニュースだったと思うのだが、調べてみた。

正式な名称はNPO法人ジャパンマック(J-MAC)全国マック協議会
1978年に依存症者の回復と成長をサポートするアルコール等依存症者リハビリテーションデイケア施設「三ノ輪MAC」として発足し、以降依存症者のための障害福祉サービス自立訓練(生活訓練)事業所として活動されている。このジャパンマックが、現在は東京以外にも、北九州、さいたま、秋田、そして福岡に事業所があり、アルコール、ギャンブル、薬物以外でも依存症全般についての本人や家族からの相談を受け付けてもらえるということだ。(ジャパンマック及びジャパンマック福岡のトップページをリンクしました)

依存する対象がなんであれ「自分は依存症ではないか」と本人が自覚することはかなり難しい。そして本人が自覚し、納得した上でないと、本当の意味で回復への一歩を踏み出すことは困難だし、たとえ周囲の人間が説得したり指示したりして回復のプログラムに取り組んでも、多くの場合うまくはいかないようである。だから、特に子供が依存症ではないかと悩んでおられる場合は、いきなり子供をなんとかしようとしないで、まずは親御さんが、依存症についてのノウハウがあるこうした専門機関に相談することを強くお勧めしたい。

ただ今の時点で私が依存症かもしれないと考えているのは、前に書いた長時間ネットでゲームをやって朝起きれず、学校にいけなくなったり、オンラインゲームで多額の課金といった経済的な問題を起こしたのにどうしてもゲームから離れられないといった場合だ。リアルな人間関係から派生してくる、友人とのLINEとかメール、チャットなどの場合は、また少し性質が違ってくるように思われる。ただゲーム依存の場合やtwitter,facebookなどに依存するSNS依存の場合にしても、ネット上でのバーチャルな友だち関係や人間関係に依存している部分もあって、どこからどこまでがネット依存で、どこからがコミュニケーション依存なのかといった線引きが難しい。当然それぞれ対処法も違ってくるのではないかと思われるが、まずは自分の子供が本当に依存症なのかというところから、専門家の助言を受けながら考えていくのがよいのではないだろうか。

ともあれ子供に何か問題が起きたら、冷静に客観的に対応することが大切だ。本当は両親がよく話し合って対応を考え、子供とも冷静に相談するというのが理想なんだろうけど、多くの場合なかなかそういう理想的な展開にはならない。だからもし「子供がネット依存なのでは」と悩んでいる場合には、ちゃんとした知識や情報のある人なり、機関なりに相談をして話を聞いてもらうことをお勧めする。相談できる場所があるということだけでも気持ちが落ち着くし、過剰に反応して事態を悪化させることを防ぐこともできるのではないかと思う。その一例として今回ジャパンマックの活動を紹介した。

本来なら九州地区でネット依存の問題に対応してもらえる医療機関はこことここ、ジャパンマックのように民間で対応してもらえる機関はこことここ、というように具体的な情報を網羅してお伝えできるのが理想なのだが、今のところその情報源を見つけられずにいる。なにしろギャンブル依存の場合でさえ(問題が顕在化してからすでに二十年以上経っているのに)ここなら確実と思える病院なり組織なりはほんの数箇所しかなかったというのが現状なのだ。