先日TVを見ていたら「アバター依存症」という
聞き慣れない言葉を耳にした。少し気になって調べてみると
どうやら携帯のソーシャルゲームへの依存症らしい。
ニュースの特集では、その依存症になった高校生が
「一日40時間もゲームから離れられなかった」と話していた。
ずいぶん前から感じてはいたが
TV,PC,そして携帯、これらのツールを媒体にした
依存症が水面下で激増していることは想像に難くない。
しかも依存症にかかる年齢層がどんどん低下している。
少年はゲームにのめり込んでいった動機を
「高校の部活で、なんかうまくいかなくなって」と語り
「ゲームの世界で自分の分身であるアバターが勝つことに
強い快感を感じた」というような説明をしていた。
しかし携帯のソーシャルゲームも、どうやら最初は無料だが
ステージが上がるにつれて、勝つために必要なアイテムを入手するには
お金がかかる課金制になっていて、次第に金額が増えていく点では
ギャンブル依存症となんら変わるところはない。
今や携帯が小学生にまで普及し「スマホを持たざる者は
人にあらず」的な風潮まで蔓延し、猫もしゃくしもスマホ、スマホである。
携帯はパチンコ屋よりも更に手軽で
それこそいつでもどこでもできる手軽さは
依存症の助長という側面から見ればもはや空恐ろしい。
依存症に陥るきっかけは、ゲームもギャンブルも
おおむねある種の「挫折感」や「無力感」であろう。
「何も楽しいことがない。何もいいことがない」
それに不満を感じている人間がゲームやギャンブルで
勝利の快感を感じ、ギャンブルでは大金を手にすると
再びその快感を味わいたいという衝動をコントロールすることが
できなくなって「依存症」にかかるというプロセスなのだ。
そしてひとたび依存症の領域に踏み込んでいまうと
回復に向かうことは容易ではない。
依存しているツールを取り上げるといった
安易な方法で簡単に回復できるような病気ではないのだ。
こういう事態の深刻さを一体誰がどの程度認識し考えているのか。
心療内科医やカウンセラーといった専門職の人たちもいるが
彼らの既存の知識では対応できないほどの勢いで次々に発生し
増加していく新種の依存症に果たして対応できる道はあるのか。
先日「I'M FLASH」という邦画を観ていたら
藤原竜也が演じる新興宗教の教祖が
自分のボディガードをしている松田龍平に
「お前、人生楽しいか?」とたずねる場面があって
それに松田龍平が「人生ってそんなに楽しいもんなんすか?」
と答えていて、私は激しく彼に共感したが
「人生そのものに過剰に期待はしない。あるがままを受け入れる」
という認識があれば、少しは依存症にはなりにくいかもしれないと
思ったりはする。まあ、あまり参考にはならないが。
聞き慣れない言葉を耳にした。少し気になって調べてみると
どうやら携帯のソーシャルゲームへの依存症らしい。
ニュースの特集では、その依存症になった高校生が
「一日40時間もゲームから離れられなかった」と話していた。
ずいぶん前から感じてはいたが
TV,PC,そして携帯、これらのツールを媒体にした
依存症が水面下で激増していることは想像に難くない。
しかも依存症にかかる年齢層がどんどん低下している。
少年はゲームにのめり込んでいった動機を
「高校の部活で、なんかうまくいかなくなって」と語り
「ゲームの世界で自分の分身であるアバターが勝つことに
強い快感を感じた」というような説明をしていた。
しかし携帯のソーシャルゲームも、どうやら最初は無料だが
ステージが上がるにつれて、勝つために必要なアイテムを入手するには
お金がかかる課金制になっていて、次第に金額が増えていく点では
ギャンブル依存症となんら変わるところはない。
今や携帯が小学生にまで普及し「スマホを持たざる者は
人にあらず」的な風潮まで蔓延し、猫もしゃくしもスマホ、スマホである。
携帯はパチンコ屋よりも更に手軽で
それこそいつでもどこでもできる手軽さは
依存症の助長という側面から見ればもはや空恐ろしい。
依存症に陥るきっかけは、ゲームもギャンブルも
おおむねある種の「挫折感」や「無力感」であろう。
「何も楽しいことがない。何もいいことがない」
それに不満を感じている人間がゲームやギャンブルで
勝利の快感を感じ、ギャンブルでは大金を手にすると
再びその快感を味わいたいという衝動をコントロールすることが
できなくなって「依存症」にかかるというプロセスなのだ。
そしてひとたび依存症の領域に踏み込んでいまうと
回復に向かうことは容易ではない。
依存しているツールを取り上げるといった
安易な方法で簡単に回復できるような病気ではないのだ。
こういう事態の深刻さを一体誰がどの程度認識し考えているのか。
心療内科医やカウンセラーといった専門職の人たちもいるが
彼らの既存の知識では対応できないほどの勢いで次々に発生し
増加していく新種の依存症に果たして対応できる道はあるのか。
先日「I'M FLASH」という邦画を観ていたら
藤原竜也が演じる新興宗教の教祖が
自分のボディガードをしている松田龍平に
「お前、人生楽しいか?」とたずねる場面があって
それに松田龍平が「人生ってそんなに楽しいもんなんすか?」
と答えていて、私は激しく彼に共感したが
「人生そのものに過剰に期待はしない。あるがままを受け入れる」
という認識があれば、少しは依存症にはなりにくいかもしれないと
思ったりはする。まあ、あまり参考にはならないが。