名峰登山と草花

春から秋にかけて、登山と草花探索等を掲載。植物観察、世界歴史遺産巡り、庭園観賞、素人農業にもチャレンジ中。

英雄、ファンボイチャウ  - 常林寺と浅羽佐喜太郎 -

2020-08-06 17:07:15 | 歴史と史跡を訪ねる(日本)

 ベトナムには2回観光に出かけた。初回は2008年にハノイとその周辺、2回目は一昨年
(2018.1)に旧サイゴン(現ホーチミン市)に出かけた。中部のフエにも行きたかったが、余裕と
日程の都合がつかなかった。
 ベトナム旅行(旧サイゴン)を計画している時、図書館で「日本を目指した英雄と皇子」という
ベトナム独立をめざすファンボイチャウの本を手にした。日本に学び、日本の明治維新を
意識して?、多くの若者を日本に遊学させ、フランスからの独立運動を続けたが、フランス政府
の妨害により、日本からの強制退去を日本政府から命じられる。
 日本では、静岡県袋井市の篤志家・浅羽佐喜太郎医師(当時小田原で開業)の支援を受けて
独立活動を続けることができたようである。日本を退去した後は、ベトナム、広東で活動を続け
た。ベトナムで仏政府から捕縛され、終身刑で投獄されたようである。1940年に独立を待たず
他界した。大戦後、ソビエト共産党の支援を受けたホーチミンが独立活動を続け、ベトミン軍を
指揮し、9年間の活動の後に、1954年5月ディエンビエンフーの戦いで仏軍要塞を撃破して
独立を勝ち取った。

 前置きが長くて恐縮だが、ファンボイチャウの支援者だった浅羽佐喜太郎・医師が早くに
他界したことを知ったファンボイチャウは佐喜太郎の出身地(袋井市・常林寺)に感謝を込めて
記念碑を建てた。(浅羽佐喜太郎とは、どんな方だったか?)
 これが、常林寺を訪ねた理由だ。どんなお寺さんだろう。何が記念碑に書かれているのだろう
か?
 もう一つ、平成29年3月、ベトナム政府の招請を受けて平成天皇がベトナムを訪問された。
この時、3月4日に中部のフエ(ベトナム阮朝首都)に立ち寄り、ファンボイチャウ記念館を訪ねた。
さらに、帰国後に、私的旅行で袋井市の常林寺を訪ね、浅羽佐喜太郎・記念碑をお参りされた。
  上皇様はベトナムと日本の架け橋を担ったファンボイチャウと篤志家、浅羽佐喜太郎に思いを
馳せたのだろうか?

 

 常林寺は遠州東部、天竜川と牧ノ原台地の間の唯々平らな畑、田圃の中にひっそりと陣取って
いた。特に、立派な建物があるわけではなかったが、郷土の尊敬すべき偉人を知り、その記念碑に
お参りして、懐の深い先達の志と行動に感銘を受けた。

<参考> 以下、クリックすると拡大します。

  

以上です。

 



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