見上げた夕暮れの空の美しさに、しばらく見とれて
いました。
薄紅の雲の向こうに、沈みゆく太陽を感じ、対峙する
空には月が凛としてあるのです。
美しい夕空を見ると、フランクルがアウシュビッツの
収容所で明日をも知れぬいのちの中で感動した
夕焼けの美しさが、私の見ている空と繋がって
いる気がするのです。
住み慣れた街の片隅でも、宇宙を感じることが
出来るのだと感動してしまいました。
ふと、息子が亡くなった後、息子を追い求めて
いた時に行ったハワイのボルケーノを思い出し
ました。
地球創世のような風景をを目の前にしたとき
いのちの還るべきところはあるのだと、確信
したのです。
人間は星と同じ原子だと聞いたことがあります。
私たちの体の中に宇宙があるっていうことは
いのち(魂)の還るべきところは宇宙に
あるのでしょうか。
空を見上げた時の大きな安心感は、宇宙を
感じているからなのでしょうか
どんな人にも、還るべき宇宙があるという
確かさ…
私は知らなくても、私の中のコスモスが知っている
そんな気がしています。