今日は沖縄「慰霊の日」でした。
沖縄は、人が人を殺す戦争というものを、動けなく
なるほどの衝撃を持って私に教えてくれたところです。
初めての沖縄で、観光気分だった私は、まだ沖縄戦の
後がまざまざと残る、沖縄の人しか知らないような
ガマに案内されたのです。
映像や写真は見ていたので、沖縄戦について少しは
知っているつもりになっていましたが、
ガマの中で突きつけられた戦争の衝撃は
まだ私の体に残っています。
懐中電灯の明りの中に、ビール瓶や水筒、茶碗などが
浮かび上がり、足元に目を落とすとそこには骨や
歯があるのです。
真っ暗なガマの中で、言葉を失い歩を進めることも
出来なくなったのです。
二十歳そこそこの私が見た戦争が、そこにあったの
です。
沖縄「慰霊の日」の今日、70年続いた平和を真剣に
守らなければと思いました。
私をガマに連れて行って下さった知念さんは
もういないけれど、知念さんの思いはしっかりと
受け取りましたから…
知念さんから受け取った平和のバトンを守って
行きます。
そして、歪められたものではない、本当の平和を
つぎの世代に手渡したい…