~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

足なし和尚さんの覚悟

2020-10-15 23:37:14 | 日記

最近やたらと”覚悟”という言葉に出会います。

今までは、地に足がついてなくても

何となく生きれてしまう時代だったかも

しれませんが、これからは自分はどう生きて

行くかという覚悟がいる時代に入って

行くのだと思います。

コロナもそうでしたが、予測できないことが

起き、情報が溢れ、自分というものを

持っていないと振り回されて、分からなく

なってしまう気がします。

そんなことを思っていたら、友人からの手紙に

足なし和尚さんの文章が書いてありました。

足なし和尚さんは、戦争で両足を切断し

その後4度の切断手術を受け、壮絶な体験を

された方です。

その足なし和尚さんの文章を読み、覚悟の

すごさに唸ってしまいました。

あの穏やかな笑顔の向こうに、この覚悟が

あったのかと思うと、人間の魂の崇高さに

ひれ伏す思いがします。

その文章を味わうだけでも、何か違ってくる

気がします。

『自分の人生ですもの、自分でするより

仕方ない。どんなに遅くとも、自分で歩むより

仕方ない。

誤魔化そうとしても誤魔化しようがないのだ。

逃げようとしても逃げきれるものではないのだ

ならば、そこに「デン」と坐って

そこで呼吸しているよりほか仕方ない。

ここなんです。肝心なところは。

逃げないところに坐って呼吸していると

そこから湧き出してくるものがある!

私はこれを「まみず」と呼びたい。

これは生命(いのち)の泉だ

汲めども尽きぬ生命そのもの

そんな感じなんです。

私が、本日ただいま誕生!と力み

一歩踏み出したときに、痛さとは別に、

力みとは別のところから湧き出して

いるものを覚えたのです。

それは「前に出よう!」という不思議な力

でした。

この前に出ようという力は、私自身が無意識に

いや、それ以前のところで呼吸を繰り返して

いるそのものと同じものなんだ、と

感じたのです。

私はそこに生命(いのち)’を観たのです…

  小沢 道雄 「本日ただいま誕生」より

 

コメント
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