今日のNHKの「こころの時代」が、
精神科医の安克昌先生でした。
安先生のことは「心の傷を癒すということ」
というNHKドラマになって1月に放映されて
いました。
阪神淡路大震災で心のケアをされた医師、
というぐらいしか私は知りませんでした。
心のケアというので、カウンセリングの
ようなことをされたのかと思ってましたが
安先生をめぐる人たちから聞こえてきたのは
”傾聴”でした。
それは、深い悲しみや苦しみに寄り添う
そんな傾聴だったのではないかと思います。
安先生は、自分自身が在日と知らず
ある日突然親から知らされたそうです。
葛藤や苦しみを通って来られた方だと
思います。
安先生の傾聴を知った時、初女さんのことが
重なりました。
初女さんは「人の心はとても深いものですから
他人が癒せるものではないと言われてました。
癒すという言葉も、私たちのように簡単には
使ってなかったように思います。
『こころの傷はそう簡単に消えるものでは
ありません。
忍耐して時の流れがこころを癒して
くれるのを待つことが大切。
人が他の人を癒すということは、
できることではないと私は思います。
癒しとは、自らの気づきから起こって
くるものなのです。
佐藤 初女』