~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

苦しむということ~初女さん

2020-03-08 22:06:23 | 日記

NHKの朝の連続テレビ小説「スカーレット」

主人公が病気になった息子の余命を

知った時、「たけしは(息子)何も悪いことを

していないのに…」と泣き叫ぶ場面があり、

それを観た時、そうなんだよ、悪いことを

しなくても、最悪って思えることが来るんだよ

人生には…と、心の中で呟いていました。

「なぜ?」と、いくら問うても答えの

出ないことが、人生にはあるのです。

ヴィクトール・フランクルは「私たちが人生を

問うのではなく、人生からの問いに私たちが

応えていくのだ」ということを言ってました。

そうやって受け取ると、苦しみから

逃げるのではなく、向き合うしかないのです。

だって、誰も引き受けてくれない自分の

人生だから…

私の場合は、突然の息子の死でした。

スカーレットの主人公の息子は余命が

あったけれど、うちの子は走った後で

突然心臓が止まってしまったので、

いきなり、脳死状態の子どもを目の前に

したのです。

「なぜ!」「何で、こんな目に合うの」

返っては来ないこたえを問い続けていました。

苦しんで、苦しんで底の底まで行った時

人間って立ち上がれるんだと知りました。

あんまり苦しいから、少しでも楽になりたいと

もがくけれど、この苦しみは全部自分が

引き受けるしかないと、腹をくくった時に

立ち上がることができたのです。

初女さんの言葉が響きます。

初女さんも苦しみ抜いた方なんですね。

『苦しいと思うほど、とことん苦しみます。

 もうこれ以上できない、もう限界、

 というところのどん底まで落ちるのです。

 落ちるところまで落ちてしまうと、

 這い上がらなければ生きられないので、

 這い上がる努力をします。

 それが上に活きるという意味で「上活」

 というのだそうです。

 そこまで行かないと苦しみから

 抜けきれないのですね。

             佐藤 初女』

 

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