今年の卒業式はコロナウィルスの為に
門出を祝うという感じがなく、
淋しい限りです。
タウンニュースにあった
”いつまでもクラスメイト”という
字が目に飛び込んで来ました。
そのタイトルの横には、
「他界した同級生を卒アルに」と
ありました。
高校1年の時に骨肉腫になり17歳で生涯を
閉じた高校生の記事でした。
母親が、「体が動くうちに行きたいところへ
行こう」と言うと、「いや、いい。
俺にとっては学校がワンダーランドだから」
と、笑顔で話していたそうです。
その彼の写真を、卒業アルバムに載せ
卒業式には、お母さんが息子の写真を
胸に抱いて参加してました。
凛としたお母さんの写真を見て、凄いな~と
心から思いました。
私は、とても行けませんでした。
息子の写真を持って卒業式にでるなんて
とても出来ませんでした。
息子は生前、私に「お母さんは弱っちいから」
と,よく言ってました。
弱っちい母さんは、同級生の晴れ姿を
見ることは出来なかった…
でも、息子の同級生が18年経っても命日に
来て、私とお喋りしていってくれるのです。
弱っちい母さんは、沢山の人に支えられて
今を生きてます。
あなたの突然の死は、母さんに
”生きるとは、今ここ”を細胞に刻み込んで
くれました。
そのことは、あなたからの最大級の
プレゼントです。
『今を生きることによって、
これから進むべき道が示されてくると
思います。
自然に自分で感じたもの、示された道を
進んだことによって現在があると
思うから。
佐藤 初女』