ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

??

2010年09月05日 08時37分00秒 | 日記
ぼくのおかあさんは命から何番目かに大切なデジカメを落っことして、修理に持って行くのに保証書を押入れから探している途中、古い年賀状の束を見て、一番上にあった高校時代の先生からのに目がいきました。

「”分け入っても分け入っても青い山”の藤村文学を語り合えたらいいなぁ!!と思います」とあった。
高校を卒業しても、先生のお宅がご近所でときどきお邪魔したことがあった。
遊びに行くと奥さんが「先生は今お勉強中だから、ちょっと待ってね」と。
え?先生ってまだ勉強してるんだとびっくりした覚えがある。
冬、お庭に見事に咲いていた赤い花の名を聞くと、とてもうれしそうにそして自慢げに「花蘇芳」と教えてくださったことも。

おかあさんのことを「夢見る夢子さんだね」と言われたのも先生。
国語の先生で「先生は作家で誰が好きですか」ときくと『堀田善衛』
読んでみたけど、ちっとも面白くなかったさ。

おかあさんが高校を卒業してからのち、その先生は奇しくもおかあさんが卒業した大学の先生になられていた。

それから島崎藤村の研究をされていることを知り、いつかは藤村を読んでみなくちゃ、と毎年年賀状にそのようなことを書いてごあいさつしていた。
木曽馬篭の藤村記念館の館長もされていたみたい。
けれど、堀田善衛のこともあって、なかなか読めずに、何10年と経過。

その年賀状を目にして、よし今度こそ、とインターネットで本を探す。
いまさら図書館で藤村を探すのが恥ずかしかった。
「夜明け前」は岩波文庫と新潮文庫ですぐ見つかった。
と、「夜明け前 探求」鈴木昭一!
おお、先生だ!!
専門書のようで何冊かあるがすべて高いし、これは敬遠する。

そのあとに「風と歩いた夫婦の四国遍路」というのも発見!!!
写真が小さくてはっきりはわからないが、おそらく先生ご夫婦だろうと、これも注文。

うふ、来年の年賀状にはいろいろと書けるわ~とたのしみになってきました。

し、か、し、、
鈴木昭一という名前はよくありそうで、会計学の先生の本も乗っていた。
スタンダールの研究、というのもあったけど、、

きっと、きっと、四国遍路は先生に違いないと直感したのだったけど、こう書いているうちに、人違いだったらお笑いだなと思う気もしてくる。

本が届くのが楽しみだ。

でも、カメラは強い衝撃で液晶が壊れていて、修理に15000円以上もかかると連絡があった。そのくらい出せば、今なら2年前のおかあさん程度のカメラは買える。
どんどん性能もよくなって安くなっているのだから、不注意なのは保障してくれない量販店の5年間保証なんて意味が無かったと悟りました。
photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド
大好きなノボタン、これが最後の写真です。
しばらくカメラはなくても、それはそれでいいかも。

・・・
追記
あっは、お遍路さんは鈴木さん違いでした*(汗)*
考えてみれば、先生はもうかなりのお年。
でも、これもめぐりあわせですね。
読むのがたのしみ~~





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