のぼたん

いつのころからかしら、このお花が身近にいつも咲いているようになったのは。
だって、子供の時には見かけなかったもの。
あの深い紫の花びらの色とビロードのような感触がたまらなく好き。
一日で散ってしまうから、朝、その落ちて一枚づつになった花びらを拾って押し花にしたっけ。
挿し木も簡単だからあちこちにお裾分けもしたよ。
とっても草木とは思えないほど大きくなるのだけど、数年で枯れてしまうみたい。
もう、挿し木をしてさし上げるところもないし、と気を抜いたのがいけなかったみたい。
元の木から新芽が出ないで春が過ぎ夏も終わり・・
挿し木のストックはもう無い。