今日はようやく雨、雨雨降れ降れもっと降れ~♪、と今は思っていますが、もっと降り続いたらやっぱり晴れてほしくなるでしょう。
日照り続きで夕方になると花も葉っぱも萎れていた紫陽花も生き返ったように咲いていますが、合歓の花も雨が似会う花のひとつです。
雨後の、咲き終わった花はとてもとてもみじめですが。。
やわらかい針のような幻想的なお花。
しかし、おかあさんは腕の付け根から親指の先までピリピリとした痛みが走り、掌は水にふれると(やわらかくはない)針で刺すような痛みがとれません。
術後2カ月、背中に十字架を背負ったような痛みはずいぶん十字架が小さくなり、肩甲骨からは天使の羽が生えそうだったのもまだ完全には消えていないけれど小さくなったようです。(まるでクリスチャン)
主治医の先生は、2ヶ月後の今もピリピリする痛みが残っているということは、完全には無くならないかもしれないね、と言いました。
おかあさんが入院した直後、主治医は家族に「もしかしたら、一生杖をついてしか歩けなくなるかもしれない」「車の運転はもうできなくなるかもしれない」「手は頭より上には上がらなくなるかもしれない」と言っていたそうです。
それをあとで聞いたおかあさんは「えっ、一生・・・」とショックだったのですが、今まで生きてきた時間の長さに比べて残りの一生の時間の短さを思うと、ショックを感じたことがおかしくて仕方ありませんでした。
今、一番しんどいことは俯くことです。人間は直立歩行を始めてから俯いてする作業がほとんどです。
今、一番哀しいと思うことは手に力が入らないことです。握力は6kgくらいまでには回復しています。でも持続できないのです。お茶碗を洗うのも力が入っていないとスポンジに泡がたたないのだと知りました。
同じような手術をして数か月も入院しているという人がいました。おかあさんもまだまだ病院にいたいと思っていたのですが(フツーは早く退院したいと思うだろうに)思いのほか早く歩けたのでした。あとは、家で家事をしてリハビリできますという主治医に「包丁が持てません」とおかあさんは訴えました。すると先生は「今は600円くらいで宅配の夕食というのがあるよ」と教えてくれました。以来、ご飯は炊いていますが月曜から金曜はこの夕食で楽ちんです。晩御飯を用意しなくてもいいことくらい楽なことはありません。