ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

ドラマ

2006年03月26日 01時55分00秒 | 日記
ぼくのおかあさんはめったに自発的にテレビのスイッチを入れないのですが、お風呂の中ではよく見ています。

たまたま、数週間前にNHKのドラマ「繋がれた明日」というのを見て、気になってお風呂の時間じゃなくても毎週(先週抜けたのが残念)見ていました。

若い殺人犯の男が刑期を終えて仮釈放され、保護観察中の出来事です。

もちろん、フィクションでしょうが内容はかなり重たい。

前科がある、しかも殺人。
そんな人が目の前に現れたら、会っているときはいい人のような感じだけれど”もしかしたらまた”なんて、おおらかを自認するおかあさんだって、絶対に頭をかすめると思うのです*(コメント)*

6年の刑期は短い、と被害者の母親が更正しようとしている男性の自宅やその妹の職場に『人殺し』のビラを貼ってまわるのです。

その母親が「加害者は人権だかだと保護されるが、殺されたほうは週刊誌やテレビが取材と称して押しかけ、有ること無いこと報道する」と訴えます。

それまで、加害者側のサイドで、せっかく更正しようとしている人間を、と胸を痛めてテレビを見ていたのですが、そうです、最近は被害者側のその面のこともよく問題になっているのを思い出し、また、胸が痛くなる思いでした。

ともあれ、主人公は繋がれた明日でも、生きている限り償いをしていくんだと、まわりの優しき人々に囲まれてハッピーエンドには終わるのでしたが。。

どこかで、きっとおきているシーンです。
更正しようとしている人に、ほんの少しでも恐怖を感じてしまうだろうことが、自尊心の強いぼくにとっては許されないことであるのです。