ももすけの日記

黙祷して平和を願ふ終戦忌
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

お水取り

2006年03月08日 01時29分00秒 | 日記
奈良で生まれ育ったぼくのおかあさんは、そこにいるときはなんとも思わなかったのに、奈良を離れて(といってもいつでもすぐ行ける距離なのだけれど)ふるさとが奈良であることを誇りに思うようになってきました。

奈良で一番好きなところといえば、即座に「二月堂」と答えるであろうおかあさんです*(クローバー)*

なんてったって、あの大仏殿の大きな屋根が見下ろせて正面に生駒山があるのですもの*(キラキラ)*

とすると、二月堂は西向*(びっくり2)*
例の浄土寺は東向で夕日を背景に浄土の世界を想像できるように作られていると聞いたけれど、ほとんどのお堂は南向きが普通。
今ごろになって、そんなことに気付きました。

が、しかし、有名なお水取り(一般的にはそう呼ばれていますが、指しているのは”お松明”)は見た事がありませんでした。

入院中の兄のお見舞いをして(今日はアッシー君もせず、姉は放ってきました)今夜は初めて、2月堂からお松明の火の粉が舞うのを見てきました。

本来は二月堂に声明を上げに行く僧の足元を照らすお松明、と聞いていたのですが、電気で照明できる今はもう足元を照らす必要も無く、単なる観光行事かしら。。

でも、とても長くて太い竹は重そうで、階段を駆け上がる、とは言えません。
えんやこら、と一歩づつ上っていきます。

階段を上りきったところで松明に火を点すのでしょう、それからが見せ場*(キラキラ)*

両端で突き出し、ぐるぐると回転させて舞台の下の観衆に火の粉が舞い落ちる様を堪能させてくれます*(ハート3つ)*

思わず、歓声、どよめき、そして拍手。
善男善女、会場が一体になった気分でした*(チョキ)*

二月堂のご本尊への「十一面悔過法要」なんだそうだけど、絶対秘仏で誰も直に拝んだ人はいない。
それが一段と神秘的だね*(ウインク)*